治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

新刊と講演のお知らせ

2012-08-07 08:59:02 | 日記
「自閉っ子通信はコピーしていいですか?」
ということをよく聞かれるのですが
自閉っ子通信は、基本的にコピー可にしています。非売品ですからね。
もちろん複数お買い上げの方には複数つけるようにしてますし(抜けてることもあるかも)。

先日お勉強会で配った自閉っ子通信に関しても、さっそく
コピーして配っていいですか? というお問い合わせがありましたが
今度はとりわけ過激(??? 当社比)なので、まあそれでもコピーなさるのなら、どうぞどうぞという感じです。
もらった人がびっくりしないといいんですけどね。するか。

「社会(みんな)の中で生きる子どもを育むための情報収集」についてですよ。
とにかくね、積極的に情報取りにいかないといけない仕組みになってることに気がついたので
奥歯にものがはさまったような言い方ながら(当社比)、それを書いてみたんですね。
乱筆乱文失礼。思いがほとばしった自閉っ子通信です。

というわけで、すでに続々ご注文いただいている「自閉っ子のための努力と手抜き入門」
日曜日の夜流したMLを貼りつけておきますね。
しばらくこれはトップにあるかも。
日々の更新はこの次に来るかもです。

今日ちょこっとだけ発送しました。
本格的にはあさってからです。
よろしくお願いいたします!

=====
花風社の浅見です。お世話になっております。

花風社ではこのたび、待ちに待ったニキさんの新刊、「自閉っ子のための努力と
手抜き入門」(ニキ・リンコ 浅見淳子著 1600円+税)を出版する運びとなりま
した。


これは、おかげさまで結構全国でご好評をいただいているニキさんと浅見のジョ
イント講演(掛け合い漫才)を

○ 自閉っ子と努力
○ 自閉っ子と世の中への恨みつらみとその解消

という軸で再構成し、二人で加筆したものです。

自閉症の子どもたちも(そして大人も)、この社会で自分らしく幸せに暮らしてい
くための努力はできる。
でも「努力が必要だ」とわかってもらうにはちょっとコツがいるかも。
そのコツを知らないで「自閉の子に努力はできない・させてはいけない」なんて
思っていると本人にとっても社会にとっても損失かも。
上手に努力して、上手に手抜きして幸せな大人になるために何が必要か、ニキさ
んに教えてもらいました。

そして「長い前座」として
浅見が支援級の先生方を前に行った講演
「障害児の未来は消化試合ではない 特別支援教育に携わる先生方への一民間人
からのお願い」
に加筆して掲載しました。
「この子たちには未来があります。その未来を作ることを私たちは先生たちにお
願いします」ということを
この文章だけでわかっていただけるような、そういう構成になっています。


 書籍購入お申し込みの方は、このメールの返信で
 
 1 書籍名 冊数
 2 お名前
 3 ふりがな
 4 郵便番号
 5 ご住所
 6 お電話番号
 7 メールアドレス
 
 をお知らせください。下記からもお申し込みできます。いずれも送料無料です。
 
 新刊「自閉っ子のための努力と手抜き入門」紹介ページ

 
 自閉症関連書紹介ページ
 
 
 今度の「読者プレゼント」は、浅見執筆の「自閉っ子通信」です。
「社会(みんな)の中で生きる将来のため、必要な情報収集」について触れていま
す。
 あまり外には出すつもりのない情報です。「自閉っ子通信」でのみお話するつ
もりのトピックなので
どうぞお楽しみになさってください。


 
花風社の本で他に気になっているものがある方も、この機会にどうぞお求めくだ
さい。新刊と同時ご購入の場合、送料無料でお送りしております。
○前作「自閉っ子のための道徳入門」も大評判です。まだの方は、ぜひ!
○それに加え、岩永先生の新作「もっと笑顔が見たいから」はもちろんのこと、
○「社会(みんな)の中で生きる」ことを目標に頑張っている中田大地君の
三部作(「ぼく、アスペルガーかもしれない。」「僕たちは発達しているよ」
「僕は、社会(みんな)の中で生きる」
○発達援助の二部作、神田橋先生の「発達障害は治りますか?」、長沼睦雄先生
の「活かそう! 発達障害脳 いいところを伸ばすは治療です」

 また今回の本に関連したものとしては
○ニキ・リンコさんの「自閉っ子におけるモンダイな想像力」「自閉っ子、えっ
ちらおっちら世を渡る」もおすすめです。「世の中を怖がらない・恨まない」大
人になるヒントが満載だからです。

☆ 藤家寛子さん講演会@横浜 のお知らせ

 アスペルガーでありながら未診断で育ち、二次障害でいっぱいの青春を送った
藤家寛子さん。
 何回もの引きこもりを経て、今社会人として生き生きと暮らしています。
 今、その間の経過を綴った「30歳からの社会人デビュー 青春のトンネルを抜
けてつかんだ未来」を出版準備中ですが、
 8月25日、横浜市内で引きこもり脱出からシューカツ、一般就労にいたるまで
の体験を話す講演会を行います。
 どうやったら社会参加できるのか、必要な支援とはどういうものか、ヒントが
満載の講演会になると思います。
 聞き手として、浅見も参加いたします。
 第二部は、瀧澤久美子さんも加わってお話をしてくださいます。
 実りある会になると思います。
 お申し込みは、こちらへとお急ぎください。
 
 
 
 今後とも花風社の本をよろしくお願いいたします。

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(株)花風社
〒106-0044
東京都港区東麻布3-7-1-2F
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http://www.kafusha.com
電話 03-6230-2808
ファクス 03-6230-2858
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浅見淳子Twitter http://twitter.com/asamijunko


この子たちは恋をする

2012-08-07 08:58:44 | 日記
昨日、この記事を夕方読み
気分が落ち込んだ。

悲しい、悲しい道行きだ。
一緒にいたかった二人なのに、もう会えない。
お母さんも、自らの手であの世に旅立たせてしまった。

「自閉っ子のための道徳入門」で伝えたような
「この子たちも恋をしますよ」という情報が
もっと早く世の中に行き渡っていればなあ。



お読みになった方はおわかりだろうが
瀧澤久美子さんは、我が子に診断がつき、いささかの失望の中、「この子たちは将来結婚できますでしょうか?」という質問をする親御さんにこう答えるそうだ。
「結婚は、できます」

じゃあそれを阻むのが何なのか、っていう話ですよね。

愛し合う二人のために御用達ラブホを確保する地域支援の話も出てきますよね。

それまで不特定多数の男性についていってしまっていた女性。
でもね、特定の男性を好きになることは
ぞれに比べるとずっと安定した、安心できることなんです。

だからそれを応援しよう、と立ち上がった横浜の地域支援の人たち。

当事者の人生だからね。
何が幸せか決めるのは当事者。
目標を決めるのも当事者。

可能性を広く見る支援者は、幸せを手助けします。

(「家事のできる引きこもり」なんて当事者の可能性を勝手に限定する医師は、箱根を越えないでもらいましょう。マジで)




お母様のご冥福をお祈りし
二度とこういう悲劇が起きないように祈ります。

そのために花風社ができることは
「この子たちも恋をする」と伝え続けることかな。
それは自然なことであり、ふしだらなことではありません。
応援している人、います。
自分が理想とする社会を実現するために障害当事者を利用するのではなく
本人が幸せになるために尽力する支援者、いらっしゃいます。

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たぶん今晩、ML流します。
9月30日のお勉強会についての情報。

お申し込みはお早めになさってください。
出足速いと思います。