治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

二の矢とトンデモ騒ぎ

2012-05-10 11:35:23 | 日記
今回のギョーカイメジャーの見解(PDF)、とってもマトモに感じました。

やっぱりそれだけあっちがめちゃくちゃだったし。

どうしてこれほどマトモに感じるのだろう、と考えたんですけど

「親の気持ち原理主義」じゃないからかも。

私はいろんなことが起きるたびにギョーカイの出す声明を見ているうちに
アメリカでよく見られる、当事者団体による保護者団体の糾弾、みたいなのの仕組みがうっすらわかるようになりました。

なんというか、大地君が「東京タワーは赤いほうがいい」って言うみたいな感じ。


服巻智子先生はさすがに、二の矢を放っておられる。

他のギョーカイの先生方も、ぜひ続いていただきたいものです。
「親学」は為政者受けいい思想ですからね。

ここにリンクすることを、服巻先生にまったく許可は取っていませんが

服巻先生といえば、先生がマクロビとかに凝っていられることに対し
海老踊り軍団が騒ぎ立てていたのを思い出しました。
療育の第一人者がトンデモに手を出している、みたいなバカ騒ぎ。

私はマクロビに賛同も反対もするほど勉強していませんが

ただ、食べ物が体を作ることは確かだと思っているし

服巻先生が多忙な中長年健康維持に苦労してきたお姿も間近で見ていた期間もあり
先生がそういうものに興味を持つ=トンデモ扱い っていうのは
海老踊り軍団相変わらず脳みそ小さいな、と思うわけです。

で、この辺を高橋教授とかそういう人は突いてくるでしょうね。

こういう異様さを感じるわけですよ。

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その意味で、発達障害児・者の親の心情に最大限の配慮をしなければなりませんが、親
を責め傷つけることにつながるという理由で、環境要因や育て方が二次障害に関係すると
の見解までもタブー視し、「疑似科学」と不当なレッテル貼りをしてしまうことは、子供の
「発達を保障」することによって得られる子供の「最善の利益」を損ねることになるので
はないでしょうか。

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優れた医療者っていうのは公共のリソースでしょ。

だから児童精神科医は、たとえ発達障害の第一人者であっても、さまざまなケースに臨床で出会うし
その結果を「第四の発達障害」という本にまとめることもあるでしょう。

「うつ」と「そううつ」の鑑別に長けた医療者だからこそ
発達障害がある人の精神的な健やかさへの道を知っていることもあるでしょう。

どっちも貴重なことではないですか。
自分たちの気持ちが傷つくからといって、後天的な治療をヒステリックに排することによって
一番迷惑するのは誰? 当事者でしょう。

臨床家の精進の結果出てきた環境要因を、
まるで自分が責められているかのように、いちいち卑屈に受け取りトンデモと決め付ける無様な姿は
外から見るとイタイですよ。
で、へんな人を呼んできます。

さて、明日私は大阪府立大学にて、それこそクロス障害の講座のMCをおおせつかっています。

岩永先生とパーキンソン病に詳しい府立大の高畑先生が
ニキさんから色々聞き出す講座です。

賢ママさんも白くま母さんもそうだけど
高齢者にかかわっている人は療育が上手だったり

視点広くもったほうがトクみたいですね。
楽しみです。
一応私限定で録音取らせてもらうことにしました。

今回はほとんどが学生さんというクローズドな会ですが

6月も大阪行きますから、よろしかったらお出かけくださいませ。
まあ、ニキさんもビッグゲストですけれど
「障害者と性」についての支援に詳しい方からの情報も貴重ですよ。

☆☆☆☆

優勝するんじゃないかな(真顔)。

今回は千秋楽のパーティを申し込もうかな、と思っています。
もしかしたら、優勝のお祝いになるかも。