治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

自国と他国

2011-03-19 08:22:30 | 日記
昨日夫がドイツ出張から帰ってきた。
鋭意節電中の街を見て
ドイツに比べるとまだまだ明るいねと言っていた。

そうなんだよね。
異様に明るいんだ。日本の都会は。

フランクフルト空港では「え、東京に飛ぶの?」みたいな反応をされたらしい。
日本人が日本に帰るのはごく普通の出来事に思えるが。

それでも全日空を選んでよかったですよ。
予定通り成田に降りたからね。
ルフトハンザはびびって関空に着陸だと。しかもその後の足は手配しない。

成田から国内線乗り継ぎの予定の人もいるはずなので
混乱したでしょうね。

というわけで皆さん
こういうときにこそ、日本のエアラインをオススメいたします。

でもね
よその国なんてそんなもんよ。
警戒心強くて当たり前。
実を言うと、今まで一番それをやってきたのは日本人じゃないかと。

9.11のころはまだ私が翻訳物に意欲があるときだったので
秋に行われるフランクフルトのブックフェアに出かけたんだが
日本の出版社、たくさんの人が出張を取りやめたのでびっくりした。

誰も死んでない鳥インフルエンザにびびって渡航をやめたり

あ、SARSってのもあったね。あのときも飛行機がらがらだったなあ。

バンコクなんて、一個くらい爆発騒ぎがあっただけで日本人行かなくなったし

なんかの理由で(もう思い出せないんだが)カリフォルニアに日本人が行かなくなって
シュワちゃんがキャンペーンに来たよね。

プーケットへの客足も
戻りが一番遅かったのは日本人だそうだ。

というわけで、われわれは他国に災難があったとき、必要以上にうろたえて忌避した民族なので
今同じことをされても、たじろがないようにしましょう。
これが自国と他国の違いでね
反日日本人の皆さんも外に行くときは菊のご紋章のパスポートに守られているわけでね。

ところで、たとえ他国がちきんな反応しても
日本の中で差別はやめようよね。

福島の人たちとかにね。

私は広島や長崎が力強く復興したことは日本人として誇りに思っていて
どっちの街にも知り合いがいて、その人たちがいい人たちだと知っている。

でもものの本で読んだ被爆者への差別みたいなのは
昔だから、混乱の中だから起きたことだと思っている。

昨日はもう一つほっとした出来事が。

先日岩手県に呼んでくださった韓流大好きな先生からご連絡ありました。

ずっと心配していたのですが
負担になると思い
こちらから連絡を取ることはしなかった。

まだまだ大変な中
昨日になってこのブログを一週間分まとめ読みしてくださって
それでご連絡いただいたようです。

復興したら、またぜひ岩手に来てください。
いっぱい食べて飲んで、買い物して、エンジョイしてください、と。

行きますよ。

今日は仕事して外食しようっと。
さんざんお世話になってきた外食産業。恩返ししないとね。

復興は始まってるんだもんね。