Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

プランニングとデザインのあいだ

2005-06-22 | Media
landscape architecture, June 2005, Vol. 95 No. 6, ASLA
*VIEWS OF VEGAS AND BEYOND / By James L. Sipes
デザインの余地というのはまだまだある。それにしても、プランニングとデザインは別物と考えている学生(に限らないが)のなんと多いことか。プランニング派は往々にしてデザインの重要性を理解しようとしない。クールな計画図が描けない(ヤツが多い)。デザイン派は自分のデザインの弱さがプランニングとの関係性の弱さにあると気づいていないヤツが多い。両者の欠点・弱点は、とりもなおさず互いに互いを無関係と決め込んでいる、その態度に尽きる。というかこれは我々教える側の責任である。

*SHARED WISDOM/ By Susan Hines
近隣コミュニティによる公園再生。公園論とはまず都市論、コミュニティ論でなければならない。それなしの公園論は不要とは言わないまでも不毛である。

シアワセとシワヨセのあいだ

2005-06-21 | Japan
Tuesday, June 21, 2005
出張の前皺(まえじわ)が酷い。前皺に対して後皺(あとじわ)もある。出張の「しわ寄せ」で、出張前後が極端に忙しくなる状態を指して僕はこう呼んでいる。さいきんいつもこいつに悩まされている。皺を伸ばしてから出張に出かけたいと常々思ってはいるが、たいていじゅうぶんに皺を伸ばせないまま出かけることになり、帰ってきてから、不在中新たにできた皺とともに後皺伸ばしにやっきとなるのだ。これがつらい。今回は英国と中国の連続出張で約2週間弱職場を留守にする。まあ致し方ないとはいえ、出張のプレゼンの準備さえまだ終わっていない。出発日が24日に迫っているというのに。。。

社会的共通資本としての公園

2005-06-20 | Japan
Monday, June 20, 2005
*「公園計画論」講義9週目
「環境問題と公園:ゴミ箱化の諸問題その2」と題して、社会的共通資本としての公園。「基盤」としての自然環境システム(ex. 生態系)と「上物」としての自然環境施設(ex. ビオトープ公園)(への資本投下)を理論上区別すべきであること。自然環境保全とレクリエーション概念をやはり分離して考える必要があること。すなわち、空地概念と緑地概念を区別すべきであること(第3の空間カテゴリは可能か)について、具体的な理由を挙げて概説。「環境」は公園に投げ込まれた近代最高にして最強の「ゴミ」である。

Uncountable Effect

2005-06-19 | Japan

Sunday, June 19, 2005
毎年恒例の保育所の交流会に行ってきた。場所は近所の公園。みんな親子でレジャーシートやラグ、お菓子や飲み物などを持参してワイワイ騒いだ。砂場でお山やおだんごをつくる子(それにしても芸術的につくるものだ)。BB弾を拾う子。木に登る子。お母さんのそばを離れない子。いろいろ。このくらい(3~4歳)の歳の子は、友達同士で一緒に遊ぶというよりは各自好き勝手に、という感じなのだが、それでいて結構お互いに意識しあったり気を遣っていたりするから面白い。子どもたちがいかに公園で遊んでいるか(いかに予想外の遊び方をしているか)を勉強するのにもまたとないチャンスであった。

T-REX

2005-06-18 | Japan

Saturday, June 18, 2005
午前3時に就寝したため、ウルトラマンネクサスを見逃した。息子と妻は起きて見たようである。目が覚めた10時頃には既に妻と息子は上野の国立博物館に恐竜博に出かけた後だった。昼過ぎ、世界最大のティラノサウルス「スー」を見て息子は興奮して帰ってきた。ついでにT-REXのスケルトンキットを買ってもらって大はしゃぎ。このキット、骨がバラバラに石膏で固められていて、ヘラとはけでもって発掘さながらに石膏から掘り出すしかけになっている。結局僕がほとんど掘り出すはめになり、結構ハードだったけど、はまってしまった(汗)。ほんとに汗をかきかき石膏を削りようやく完成(写真)。

Pretty Hectic

2005-06-17 | Japan

Friday, June 17, 2005
昨日に引き続いて、大学院志望の他大4年生2名(内1名は中国人留学生)の来訪を受ける。ゼミの打合せ。その他はほぼ一日中メイルの対応に追われる。

Thursday, June 16, 2005
午前中、大学院を受けたいという韓国人青年1名が来訪。午後は4つの会議が集中し、さすがに一つをキャンセル。

Pastoralism in Context

2005-06-16 | Japan
Wednesday, June 15, 2005
来月の頭に中国の山東農業大学で開催される「園芸・庭園デザイン国際シンポジウム」で発表するペーパーをようやく今日脱稿した(というか今日が締切日)。今回はイギリスのように時差を有効に活用!?できないのでたいへんだった。一時間ほど締め切りをオーバーしてしまった(反省)。景観・園芸がテーマということもあって、「パストラリズムの系譜」と題して、普段考えていることをまとめてみた。17世紀から20世紀にかけてのパストラリズムをめぐる人脈図(人間相関図)をつくってみたのだが、改めて欧米諸国は相互に影響を与えあっていることを実感。年表と違って人脈図は「露骨」である。報告では、欧米のパストラリズムの検証を通じて、東アジアでのパストラリズムの導入がいかに「無根拠」なものであったか、また、アジアの伝統的庭園様式を近代化させることこそがアジア独自の風景モデルを切り開く早道ではないか、と結論した。

文明としての公園、文化としてのパストラリズム

2005-06-14 | Japan
Monday, June 13, 2005
*「公園計画論」講義8週目
草地とそれを取り囲む樹林の風景=パストラリズムの系譜、欧米における原風景~市民社会の象徴としてのパストラリズム。日本における与えられた公平性・平等性(無根拠)の象徴としてのパストラリズム。里山・雑木林・原っぱという風景観の「可能性」について(公園の施設主義を超える空間、風景への志向性、あるいはたんなる新手の「ゴミ」か!?)、公園内に近代化遺産(例えば工場の施設など)を残す風景観と18世紀英国風景式庭園内に「廃墟」を設置したピクチャレスク美学の相同性等について概説。

息子を連れて結婚式へ

2005-06-13 | Japan
Sunday, June 12, 2005
丸木君(修景社)の結婚式へ。急遽妻が仕事に出ることになり、息子と一緒に代官山の会場に向かう。ヒルサイドテラスにほど近い、旧山手通りに面したしゃれたリストランテ(ASO)。披露宴が既に始まっていた。息子は最初こそ静かに座っていたが、結局最後までもたず、中座する羽目に。懐かしい顔ぶれが揃っていたのに、ろくに話もできなかった。おまけにデザートも食べ損ねた(悔)。。。ともあれ丸木君、お幸せに! リストランテを出て、タクシーで青山の「こどもの城」へ。仕事を終えた妻と合流。アイスコーヒーで喉を潤してから、千代田線で松戸に戻る。帰るなりシャワーをあびて一眠り。蒸し暑い一日だった。

受け継がれる○○○

2005-06-11 | Japan
Saturday, June 11, 2005
7時半に起きて息子と一緒にウルトラマンネクサスを見た。息子は気合いが入っていて7時頃から起きていたようだ。みんなが言うように、今回(ネクサス)のストーリーは折り紙つき。最終回に近づいて俄然面白くなってきた(子どもにはちと難しすぎるが)。コスモスもそうだったけど、平成のウルトラマンシリーズはストーリーに非常に気合いが入っている。第2の黄金時代到来と言ってもいいかもしれない。それは、土曜の7時半という時間設定にも表れていて、この時間帯というのは子どもたちだけじゃなく、あきらかにお休みの親世代(かつてウルトラマンを見た)をターゲットにしているとみた。でも早すぎるけど(むかしは夜のゴールデンタイムだったが)。とかなんとか言いつつ、見終わった後、息子と一緒に完全に覚醒している自分がそこにいる。

朝食後、一仕事。10時半から大学のOB会(戸定会)の理事会総会の準備へ。午後から理事会総会本番、終了後、懇親会(司会をおおせつかる)。17時全プログラム完了。ふぅ~。自宅に戻ると急に眠気が襲いしばしうたた寝。(息子が横っちょで懲りずにウルトラマンのビデオを見ている)来月からまた新しいウルトラマンがはじまる。また見るんだろうな。。。イギリスにいた時、サンダーバードやキャプテンスカーレットのグッズがやたらたくさん売っているので(週末の午前中にやはり再放送をやっていた)、英人に聞いてみたことがあるのだが、やはり購買層、視聴層の多くは親世代だと思う、と言っていた。いずこも。

ムクドリ襲来!

2005-06-10 | Japan
Copyright(C)2004 Hideo Tani

Friday, June 10, 2005
午前中10時頃、キャンパスにムクドリの群れがやってきた。フランス式庭園の芝生に降り立ち、忙しそうに餌をついばんでいる!? 今までにないことだ。でも、昼過ぎには群れはサッと姿を消し、今度は雨粒がシトシトと落ちてきた。台風の影響だ。蒸し暑くなってきた。

Development=発展のモードについて

2005-06-09 | Japan

Thursday, June 9, 2005
午後、N山市N政課で打合せ。終了後、つくばエクスプレス「流山おおたかの森」駅周辺の新市街地地区(開発予定)をひとりでクルマで視察。いいところ(写真:大きな緑のかたまりのあるあたり)。しかし、駅前とはいえ、こんなところに本当に市街地が「可能」なのか、大いに疑問である。このご時世にところかまわず農地・山林を転用(宅地化)して、しかもそれが「売れる」というのはもはや過去の話=幻想である。市場経済に従えばこそそのように判断してよいと思う。しかし、そのことにうすうす気づきながら、地権者が、行政が、かすかな「夢」にすがりつこうとしている。悪循環、としか言いようがない。

中国出張の準備

2005-06-07 | Japan
Tuesday, June 7, 2005
息子を保育所に送り届けて研究室に直行。朝までに提出予定の書類を片づけるはずが、午前中いっぱいメイルの処理に忙殺される。昼過ぎ、約束の書類をようやく提出。午後、来月の中国出張(国際シンポジウム)用の原稿の構想を練る。今回のシンポジウムは山東農業大学。青島から400キロ(汗)。先方は青島空港までクルマで迎えに来るという(気軽にそう言うのだ!)。今回も英訳の時間が余分にかかることを見込んでタイムスケジュールをたてなきゃならない。その前に英国出張もあるのに、プレゼンの準備が手つかずだ。

護美箱としての公園

2005-06-06 | Japan
Monday, June 6, 2005
*「公園計画論」講義7週目
日本の公園計画の史的発展過程について、「ゴミ箱としての公園」(都市活動の外部不経済を内化する装置としての公園)という視点から概説。公園に投げ込まれる「ゴミ」の多様化、多様な「ゴミ」を受容するパッチワーク・システム、「ゴミ」の分別収集による公園の高次機能の獲得等について試論を展開。史的事実とその評価(論)を区別して説明するのが結構たいへんである。でも、事実・一般論だけの講義というのは、学生が自分で教科書を読めば事足りるはなしなので、絶対にやらないことにしている。そもそもこっちが退屈するし。教科書的文献はあらかじめ読んでいることを前提に授業を進めることを学期初めに学生には断ってある。そのうえで、現行の計画論の問題について考えるような授業でないと大学でやる意味がない。(と思う)