Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

多摩ニュータウンという痕跡

2005-12-28 | Japan
Monday, Dec.26, 2005
■ C県M公社受託研究業務
調査計画案及びアンケート項目案の送付。概ね原案にもとづき作業を進めることの了承をいただく。C県教育委員会やら造園建設業協会を手始めに、ネットで検索して脈のありそうなところに電話をかけまくり情報収集。思ったほどの成果は得られなかったが、まあこんなもんだろう。年度内の業務なので年明けが忙しくなりそうだ。
■ 流山市緑の基本計画打合せ
年明け早々に予定されている標記計画素案の公表に向けた最終の確認打合せ。公園緑地課のSさんに素案を持ってわざわざ大学までお越しいただいた。どんなパブリックコメントが帰ってくるかいささか怖いところであるが、真摯に受け止めて誠実に対応していきたいと思っている。

Tuesday, Dec.27, 2005
■ 仕事納め
息子を保育所に送ってから研究室にもどり、ウケッチ(←日本人)とオー(←中国人)さんと修論打合せ。終了後、研究室の大掃除。
■ 多摩ニュータウンの資料整理
大掃除の目玉は、修景社のツジノさんからいただいた、多摩ニュータウン関連の計画設計資料(段ボール5箱)の整理だ。今月初めにいただいておきながら、目を通す暇がなく、そのままにしておいたのだが、果たして掘り出し物がたくさん出てきた。多摩ニュータウン等の黎明期の大規模団地開発が「既にそこに存るもの」とどのように折り合いをつけてきたか、というテーマは実に奥深いものがある。当時の宅造や団地開発は一般に自然破壊の代名詞のように語られることが多く、ある面でそれは間違いなく当たっているのだけど、否定的にのみ捉えることは正確な歴史認識とはいえないと思う。それはいくばくかの古い計画資料を紐解いてみればすぐにわかることだ。非常にわかりにくいかたちで、新しいプランや現在の風景のなかに「かつてそこにあったもの」が綻びを見せているのを発見するのは無類の楽しみである。いや、全く新しいものを創り出す-コンテクストと無関係であること-なんて、それこそ不可能なのだ。。。掘り出し物のレポート等のレヴューはまた後ほど。

Historic Land-use Assessment

2005-12-26 | Media
■『Understanding the Historical Landscape in its Environmental Setting』(Edited. by T.C.Smout, Scottish Cultural Press, 2002)再読
今夏、スコットランドで買ってきた本。この中で、Historic Land-use Assessment(歴史的土地利用アセスメント) にかんする記述をあらためてじっくり読んでみた。historic landscapeは人口に膾炙した概念だが、historic land-useであるのがミソ。厳密に「景観」として残っていなくても、「土地利用」として継続又は残存していれば、それはhistoric land-useということになり、保全・保護すべき対象となる。

むろん、この、historic land-useの内容を決定づける要因は「時間」である。これはいわば、土地利用としての慣性力と言ったらよいであろうか。その長短によってhistoric land-useはいくつかにカテゴライズされ、地図上にモザイク状に表示される。例えば、ここのパッチは先史時代から同じ土地利用だね、とか、このパッチは中世以降継続する土地利用だね、という具合である。

そして、面白いのは、土地利用の残り方として、大きく2種類を規定していることだ。すなわち、現在も過去と同じ土地利用がなされているタイプと、現行の土地利用(過去のそれとは異なる)の中に過去の土地利用が遺棄されて残っているタイプ、の2種類である。後者は例えば、先史時代の縦穴遺跡のようなものが農地のフィールドパターンのなかに残存しているようなケースが代表的であろう。

これをとりあえず日本でやってみようというのがねらいなのだが、built environmentという意味では、千葉県よりも京都とか奈良でやると面白いんだろうなきっと。日本は、農業的土地利用はとりあえず残ってはいるけれど、耕地整理で近世以前のフィールドパターンをあまり継承していない地域が多いのが残念である。ランドスケープ・プラニングはエコロジカルな土地利用分級一辺倒のきらいがなきにしもあらずなのでやる意味はあると思っている。

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2005-12-26 | Japan
Saturday, Dec.24, 2005 クリスマスイブ
■ 息子の英会話スクール
息子とツマと3人でクルマで出かけ(寒いので)、息子がスクールでお勉強の間、ボクはカフェで読書。読んだ本の内容についてはListed Books参照。英会話スクールが終わってから、妻子と合流し、ボクはジーンズを新調したほか、クリスマスケーキなどを買い込んで帰宅。
■ 連日のラドン温泉!!
家に荷物を置いて、その足でまたラドン温泉へ。昭和な、時間の止まったラドン温泉は予想どおり空いていた。フフ、ねらいどおりだ。クリスマスイブの夜はどこも混んでいるのに、ここはおじさんとおばさんだけで閑散としている。いいぜ。たっぷりとくつろいでから食事も済ませ家に戻り、クリスマスケーキをいただく。
■ 朝方まで仕事、、、受託研究の調査計画書作成及びアンケート調査票の検討等々。

Sunday, Dec.25, 2005
■ 大掃除&買い物
■ ただいま午前3時、仕事のメイルが土日、昼夜を問わず入ってくる。

陸の大温泉 ラドン Cf. 空の大怪獣 ラドン

2005-12-24 | Japan
Saturday, Dec.17, 2005
*「10+1」から、原稿の執筆依頼
「10+1」No.42 グラウンディング特集(2006年3月20日刊行予定、編集協力=石川初氏、田中浩也氏)に、「多摩ニュータウンの自然地形案」について寄稿せよとの依頼をいただく。イシカワさんか。。。

Monday, Dec.19, 2005
*「地域環境管理論」講義第11週目
「スコットランドにおける緑の資源管理に関わる計画制度」について、EU~UKレベルの計画、スコットランドレベルの計画、地方(地域~地区)レベルの計画に分けて解説。イギリスは、行政的な文書資料においても、連合王国を指して「国」と呼ぶだけでなく、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドを指しても「国」と呼んでいるので、非常にややこしい。
*「環境デザイン実習I」後半第3週目
*学部改組タスクフォース会議

Tuesday, Dec.20, 2005
*流山市相互協力協定打合せ
*引越見積
*研究室の忘年会

Wednesday, Dec.21, 2005 後期授業終了!
*博士前期課程留学生試験の試験監督
*日本造園学会ランドスケープ建設技術研究委員会評価・システム部会打合せ
・標記ミーティングをヘッズ東京事務所(新宿)で行った。ヘッズ東京はボクが大学院生時代にアルバイトをさせていただいていた設計事務所。じつに15年ぶりの訪問だった。所長のカトーさん、富士植木のマツモトさん、花卉研究所のタダさんと一緒に、重い内容を軽く打合せ。
・帰り道、小田急百貨店の三省堂によって、本を2冊買って帰路につく。夕食抜きでコーヒーを2杯飲んだためか、電車内で気分が悪くなった。なんとかガマンして松戸までたどりついたけれども、家まで歩いて帰る余力がなく、駅前で夕食を済ませていくことをツマに電話。フラフラになりながら行きつけの中華料理店へ。

帰り道。年々激しさを増す一般家庭でのクリスマスの電飾に呆れる。どうしてこう日本の「クリ飾り」というのはエゲツないというか、センスがないというか、歓楽街のネオンサインに一脈通じるところがあるんじゃないか。なんであんなにギラギラやらなあかんの。光害ですな。

Thursday, Dec.22, 2005
*大学院授業「都市環境学特論II」第5週目
流山新川耕地自然活用型土地利用ゾーン景観戦略立案に向けて、開発適地/不適地の予測と景観形成の方向性等について議論。
*今年最後の教授会
教授会終了後恒例の職場の忘年会をサボって息子を保育所に迎えに行く。その足で、ツマを駅に出迎え、3人で夕食へ。

Friday, Dec.23, 2005 天皇誕生日
*久々のラドン温泉
・去年の今頃は足繁く通っていたラドン温泉であるが、今年は忙しさにかまけて、また皮膚のトラブルから足が遠のいていたのだが、久しぶりに家族で行ってみた。相変わらず「時間」が止まっていた。サウナでたっぷり汗を流し、身体の芯まで温まって、遅い昼食をとってから帰宅。
・夕方、階上のコーノさん一家と連れだって「いわたき」にステーキを食いに行く。この店も松戸では古い店で、学生時代からお世話になっている。サーロインももちろんいいんだけど、ハンバーグステーキがいい。サラダバーやサイドメニューも充実している。サラダやフルーツ、サイドメニューのスープやカレー、ライスは食べ放題なのもうれしい。ハンバーグステーキを食い続けて38年のボクはハンバーグにはうるさいのだが、ここのは合格である。

労働量の不均衡について

2005-12-18 | Japan
Monday, Dec.5, 2005
*「地域環境管理論」講義第9週目
「米国のニューアーバニズムとランドスケープ」と題して、ニューアーバニズム運動の背景や運動のミッション、ニューアーバニズム憲章、ベネフィットと課題などについて、ランドスケープの職能論と絡めながら解説。
*昼休みの打合せ
・戸定会のサトーさんと100周年記念事業関連の打合せ
・マスター2年のオダさんと修論打合せ
*「環境デザイン実習I」後半第1週目
前半のタカサキ先生(高崎設計室)が終わり、今週からオオハシ先生(M&N環境計画研究所)の実習がスタート。広場機能を持たせた校舎周りの環境(再)整備が今回の課題。

Tuesday, Dec.6, 2005
*コンタクトタイム
マスター2年生のホリオくん、研究生のミゾグイさん、マスター2年生のオオタさん、学部2年生のアオサワくんと連続打合せ。

Wednesday, Dec.7, 2005
*「環境デザイン実習V」再始動!
「グリーンアートフェスタ '05 in すがも・おおつか」終了後、長い休止期間に入っていた実習を再始動。対象地は同じ巣鴨の国道17号線取得済み道路用地を活用した環境整備。我々の作品を含む既設のグリーンアート数点は、イベント終了後も地元商店街と東京都のご厚意で暫定的に設置を継続させていただいている(管理は地元任せ)。我々の作品「タケのひろば」は、当初、キクが飾られていたひな壇に現在ポインセチアが置かれ、ノムラモミジはモミに替わりクリスマスの電飾をまとっている。地蔵通り商店街はこれまでクリスマスのデコレーションを行ってこなかったそうで、今回が初めてとのこと。そこで、既設グリーンアートのその後の利用実態を調べ、新たな道路占用許可を意識して別の暫定空地の利用構想案を練るのが後半の実習の課題。
*N市との「相互協力協定」締結に向けた内部打合せ
*千葉大学園芸学部創立100周年記念事業ワーキング
キャンパス再整備の世話人をおおせつかる。また忙しくなる。。。この打合せのために、当初予定していた、造園学会ランドスケープ技術研究委員会評価・システム部会の打合せをキャンセル。メンバーのみなさま、すいませんでした。

Thursday, Dec.8, 2005
東アジア・ランドスケープ研究会@東京大学農学部
姫工大のイチノセさんと、東大のチョンさん、ツマと標記研究会の打合せ。
*カリキュラム検討ワーキング(千園)
来年度の授業時間割の調整会議。これが結構タイヘン、というかマニアック。

Friday, Dec.9, 2005
*学科プログラム検討会議
*「環境デザイン実習V」再始動2回目
国道17号線暫定空地及びグリーンアートの利用実態調査のための準備打合せ。
*4年生と卒論打合せ
*園芸学部改組タスクフォース会議

Saturday, Dec.10, 2005
*朝マック&オッパイ公園
久しぶりに家族水入らずで朝マック、その足で息子お気に入りの通称「オッパイ公園」へ。

Sunday, Dec.11, 2005
*大学院授業「都市環境学特論II」第3週目
流山新川耕地のフィールド調査。朝9時東武野田線の運河駅で待ち合わせし、運河沿いに新川耕地に出、新川耕地の斜面林を登って台地上の田園地帯を抜け、江戸川台の住宅地を経て江戸川台駅へ。途中、いろいろと立ち寄り議論しながらの行程でちょうど3時間。それにしても、利根運河の土木的スケールと、低地(水田)の広大さと単調さ、台地上(畑)の多様性、極めてコントラストが明瞭な3つのランドスケープを劇的に体感できるこのコースはなかなか気に入っている。新川耕地は松戸野田有料道路が南北に縦断しているが、平成19年に無料化される。これに伴い、沿道開発が法的に可能になる。その際の景観ガイドライン/景観形成計画を練るのが授業の課題である。駅前で昼マックし、解散。

Monday, Dec.12, 2005
*流山市/千葉大学園芸学部/千葉大学環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター、3者の相互協力協定の調印式@千葉大学園芸学部
*「地域環境管理論」講義第10週目
「地域環境の再生とランドスケープの新しい枠組み」と題して、エムシャーパーク(ルール地方、独)における地域経済の再生と包括的概念としての「公園」、ダウンズヴュー・パーク(トロント市、加)における新しい都市公園のかたちと「管理」、フレッシュキルズ埋立地(ニューヨーク市、米)の環境再生と地域エコロジー、の3事例について解説。
*学部2年生の分属希望講座のアンケート調査実施
*「環境デザイン実習I」後半第2週目

Tuesday, Dec.13, 2005
*第3回流山市緑の基本計画策定委員会@流山市役所
初めての委員会委員長で、大いに勉強させていただいている。小さなことだけれど、隣接市町村と連携した緑地保全や、愛して止まないN地区の保全配慮地区指定を標記計画(案)に盛り込めたことがボクとしてはなによりうれしい。来年あと1回の委員会を残すのみとなった。もうひとふんばり。
*環境デザイン実習V前半打ち上げ!
「グリーンアートフェスタ '05 in すがも・おおつか」での環境大臣賞受賞を祝ってパーティ。賞品としていただいた豊島区内でしか使えないローカルな商品券数万円分を山分けする学生。楽しい一時だった。後半の実習は続く。

Wednesday, Dec.14, 2005
*大学院授業「都市環境学特論II」第4週目
日曜日のフィールドワーク成果を持ち寄りディスカッション。残すべき景観資源や景観形成の方向性について検討。
*C県M公社からの受託研究の打合せ@研究室
調査の枠組み及びスケジュールについて打合せ。

Thursday, Dec.15, 2005
*2年生のNさんと留学打合せ
*会議連ちゃん
研究室の会計関連会議、学科会議、教務委員会、学科非常勤講師意見交換会、講座実習系非常勤講師意見交換会。怒濤の5会議連ちゃん。研究室に戻ると留守番電話とメイルの対応に追われる。よくない。

週末、「締切」の連続攻撃は続く。だいたい早朝3~4時くらいまでパソコンに向かい、メイルショットしてから明け方就寝、8時に起きて息子を保育所に連れていき、大学で仕事をして18時にまた息子を保育所に迎えに行って、帰宅して夕食。息子を風呂に入れて、寝かしつけてから、再びデスクに向かうというのが、ボクの標準的な一日の生活パターン。学外での会議や調査、夜のスケジュールなどが入る場合には、ツマが仕事を早めに切り上げて、息子を迎えにいってくれる。二人の予定が重なった時が最悪。どちらかが予定をキャンセルしなければならない。以上により、慢性的な寝不足状態に陥ることになる。

労働量の不均衡について(←ヤボなつっこみ):同じ給料をもらいながら、所属組織のために行っている業務量に大きな差が認められるのは不公平である。給料分の仕事はするべきですな。ま、こちとら楽しんでやってるからいいんだけど。でもさ。

White Seoul

2005-12-04 | East Asia
Thursday, Dec. 1, 2005
*韓国S郡観光地プロジェクト最終報告のため韓国へ
・元請けD社(韓国ソウル)へのみやげを買い、未来風景舎のツルシマくんと合流、チェックイン。出国審査を終わると、韓国の入国審査ブースが用意されていた。韓国での入国審査を短縮できるとのことで、早速手続き。これは便利だ。フライトまで時間があったのでカフェでおしゃべり。
・19:40インチョン空港(ソウル)着。入国審査の長蛇の列を横目に、乗務員用の審査窓口へ。一瞬で審査終了。こりゃいい。今後も使わせてもらおう。ぜひ。
・両替してから、リムジンバスでソウルの都心空港ターミナルへ。ターミナルでツマと合流(21:00すぎ)。ツマは今日一日息子を大邱(デグ)の両親に預けてD社で明日のプレゼンの最終調整をしてからの合流。ホテルにチェックイン後、3人で夕食(テジカルビ)。いや、ハンパじゃない寒さ。

Friday, Dec. 2, 2005
*S郡庁舎にてS郡D諸島観光地計画の最終報告
・ソウルのターミナル駅の一つ龍山駅で朝食(ソルロンタン)。D社3名と合流し8:25発KTXで木浦(モッポ)へ。車内でプレゼ打合せ。
・11:50木浦駅着。昼食(コリタン)後、13:00すぎ、庁舎に赴き最終報告の事前打ち合わせ。15:00より最終報告会。副郡長はじめ韓国観光公社職員、大学教授ら総勢40名の大会議。かなり緊張しました。とりあえず大きな問題はなかったようでほっとした。
・会議終了後、駅前でD社メンバーらと夕食(プルコギ)を済ませ、またKTXでソウルにトンボ帰り(ソウル着は11時過ぎ)。タクシーでホテルへ。つかれた。
*KTXについて
フランスのTGVの技術による韓国新幹線で、じつに快適です。車内のクオリティは日本の新幹線のグリーン車並みで、左右2座席づつの高級感のある車両です。すばらしいのは立ち客がいないこと。自由席は1両だけ(しかも自由席も立ち客なし)で、その他は全席指定。座席数しかチケットを販売しないので立ち客ゼロとのこと。うらやましい。最高速度は300km/h。はやいっす。

Saturday, Dec. 3, 2005
*D社訪問
・午前中はホテルでぐっすり眠る。ツマは友人と会うとかで早々に出かけていった。昼前にツマが戻り、ツルシマ君と3人でD社を訪問。D社副社長さんら3名と我々3名で昼食(@ソウル郊外の中華料理屋さん)。マイウ。
・昼食後、D社に戻り、雑誌の記事用の写真撮影。韓国の観光プロジェクトの状況などについていろいろと情報を収集する。木浦から今日戻った社長さんと挨拶してからD社をあとにする。
*清渓川(チョンゲチョン)視察
・ツルシマ君とツマと連れだって竣工なったチョンゲチョンへ。途中、小雪がちらつく寒空の下、下流部から水源?まで歩く。東大門市場(トンデムンシジャン)でトイレ休憩を挟んだ他は歩き通し。鞄を持つ手がヒリヒリとかじかんでくる寒さ。やはり日本とは寒さの質が違う。
・「水源」でツルシマくんのアメリカ留学時代の先輩ジョン氏(現ソウル大学教員)と待ち合わせし、ツルシマ君は彼と一緒に夜のソウルの街へ。ボクとツマはソウル駅へ。ソウル駅でツマと夕食(テンジャンチゲ、ナクチポックム)、ショッピング。KTXで息子の待つ大邱へツマは帰った。ボクは地下鉄を乗り継いでホテルへ。仕事の都合でボクとツルシマ君は一足先に日本に帰らなければならない。室内にいたから気がつかなかったが、いつしか、粉雪がぷんぷんと舞い始め、積もり始めていた。
・地下鉄のソウル駅で切符を買っていると、ある韓国人の親子が地下鉄の路線を訊ねてきた。
ボク「ミアネ(ごめんなさい)」
親子「ン?」
ボク「ミアネ、ナ ヌン イルボンサラミンデヨ(ごめんなさい、日本人です)」
親子「アァ~、どうもすいませんでした(はっきりとした日本語で)」
こういう時(一所懸命外国語で応対したのに、流暢な日本語で切り返された時)ほど、当惑する時はない。
・また、地下鉄の車内で若い女の子の連れ合いの1人がボクの横に座りもう1人が立ってお喋りをしていた。駅でボクの隣の席が空いたのでボクは横にズレて立っている女の子に席を譲った。すると、その女の子は深々と頭を下げながら「カムサハムニダ」と言って腰掛けた。その一連のしぐさがあまりに自然でそれでいて実に礼儀正しかったので、ボクはちょっと感心してしまった。
・江南駅で下車、雪はいよいよ強くなっていた。タクシーを拾ってホテルへ。明日のリムジンバスの時間を調べるために、僕らのホテルの真ん前のリッツ・カールトン・ソウルに立ち寄る。20分おきに出ているけど明日は雪でコンディションがよくないだろうから空港まで普段より時間がかかるかもしれないとホテルのボーイ。明日は早めに出ることにしよう。
・ホテルに帰ると、ツルシマ君は既に戻っていた。身体が冷え切っていた。熱いシャワーを浴びて就寝。雪がひどくならなければよいが。

Sunday, Dec. 4, 2005
*帰国
・朝6時起床。6:38発のリムジンでインチョン空港へ。幸い雪は上がり路面も雪がはじかれていた。それほど遅れることもなく空港へ到着。朝マック。チェックインを済ませ、搭乗までおしゃべり。海苔チョコをおみやげに購入。ヨン様チョコレートが欲しかったのだが(残念)。
・成田は雨。やはり韓国と比べればずいぶんと暖かい。何より湿度がある。帰宅しておそるおそるメイルをチェック。海外出張から帰ったあとのメイルチェックはじつにいやなものだ。果たして、とくに緊急メイルはなかった。よかった。明日は一日授業だ。(←日記書いてるヒマがあったら準備しろ)

Social Capital

2005-12-04 | Japan
Sunday, Nov. 27. 2005
*来年早々に刊行予定の市民ランドスケープ研究会編『市民ランドスケープの展開』(環境コミュニケーションズ)所収の拙論「グリーンスペース・スコットランドによる緑環境のマネジメントの体制」の校正ゲラをようやく提出(←すいません)。既刊『市民ランドスケープの創造』の続編です。
*同じく来春増刷予定のlandscape network 901*編『ランドスケープ批評宣言』INAX出版に所収の拙論「風景としてのセキュリティ」の校正ゲラを締切を大幅に遅れて提出(←すいません)。既刊『ランドスケープ批評宣言』の増補版で僕の論説を含め数編を加えての増刷です。
*今秋火曜日開催予定の環境情報科学センター主催の環境研究発表会にて座長を担当する論文5編を読む。会場から質疑が出ない場合、座長が質問し(場を持たせ)なければならないからだ。
*明日の授業の準備

Monday,, Nov. 28, 2005
*「地域環境管理論」講義8週目
「新都市の開発・再開発にみるランドスケープの管理」と題して、計画と事業をつなぐプログラム、将来の住民ニーズに応えるランドスケープ、団地の建替と環境資産の保全・管理等について解説。
*「環境デザイン実習V」8週目
前半(高崎康隆講師担当)の発表・講評会。力作が揃った。終了後、タカサキセンセイ、後半ご担当いただくオオハシセンセイ、アカサカセンセイ、ジョガクセイ(←死語)2名と駅前で食事。みなさんは2件目をハシゴするとのことであったが、ボクは明日朝一で論文発表会の座長なので失礼させていただいた。

Tuesday, Nov. 29, 2005
*環境情報科学センター主催「第19回 環境研究発表会」@市ヶ谷
・午前と午後を挟んで5編の論文発表の座長を担当させていただいた。その他に数編の論文発表を拝聴する。ソーシャル・キャピタルという概念を知る。
・うちの研究室(都市環境デザイン学研究室)出身のタニグチくんと偶然遭遇。本業の傍ら活動を続けている「武蔵野R30.0プロジェクト」(武蔵野市の緑被率30%を目指す市民活動)の紹介と機関誌「むさしの緑の情報誌 みちまちみどり」を2冊いただく。よくできている。
*発表会終了後、神田に出て書店街を彷徨う。買った書物を抱えてスターバックスへ。至福のひととき。(スターバックスはほんとうは好きじゃない。ほかに適当な店がないから入っただけ。だってスタバのコーヒーぜんぜんうまいと思わない。座り心地はいいけど)

Wednesday, Nov. 30, 2005
*午前中、「流山市緑の基本計画」の第3回策定委員会のための事前打ち合わせ@大学
*午後、研究生のミゾグイさん、修士2年のホリオくんと研究打合せ
*LDSEのテープ起こしが上がったとのことで、僕の発言部分を校正させてもらう
*明日から韓国出張なので、夜遅くまで研究室で仕事をかたづける。各方面にメイルを送ってから逃げるように研究室をあとに。。。やだなぁ、出張前はいつもこうだ。