Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

8th week

2010-02-28 | Japan
2/22(月) 午前中、成績の追加報告、昼に予定されている打合せの準備。大手町の三井物産本社に移動して某出版企画の打合せ。外国人との会議はどうしてこうもテンポがいいのか、走りながら考える感じ。いやランチミーティングだったので食いながらか!? 終了後、麹町に移動してカフェで仕事をしながら時間をつぶす。英文資料の翻訳作業に没頭。えらくはかどった。夕方、都市計画学会国際プログラム委員会、引き続き国際委員会。今夏、奈良で開催の国際都市計画シンポジウム応募論文の査読者選定および査読とりまとめ委員の決定。応募数増加につき、結局6件の英文ペーパーの査読とりまとめを仰せつかった。どうしたもんだろか。

2/23(火) 午前中はメイル対応で気が滅入る。午後、FD講習会:大学の新財務会計システムについて。終了後、第一教授会:修了判定および学位審査など。全員合格。第二教授会はパスして、千葉市とのパークマネージメント共同研究の報告書とりまとめ準備。夜、リサーチに没頭。至福の時間。

2/24(水) 午前中、イングランドの Landscape Character Assessment に関するリサーチ。午後は千葉市とのパークマネージメント共同研究の報告書づくりに集中。その他、たまった雑誌や書類に目を通す(←この時間がナカナカとれない)。

2/25(木) 前期入試のため入構規制が敷かれた大学は閑散としている。修論の製本用原稿をとりまとめている院生にお手伝いしてもらって千葉市とのパークマネージメント共同研究の報告書(ドラフト)を仮製本>ごくろうさまでした。夜は研究資料の翻訳作業。

2/26(金) 朝一で研究生志望の外国人との最終面談。千葉市役所に移動して公園管理課および企画政策課へパークマネージメント共同研究の報告書の仮提出。すぐに板橋区役所に移動。ちょっとだけ時間に余裕ができたので、途中、神保町で下車して南洋堂にて建築雑誌ゲット。ついでに簡単に昼食を済ませてふたたび地下に潜り、区役所へ。ギリギリで間に合い、第1回板橋区緑の基本計画改定検討会議。委員長は農大の金子先生、ニッセイ基礎研究所の池邊さん、区民ワークショップを進めてこられた区民代表の方々とともに、じつに建設的な雰囲気の委員会がスタートしました。二人の区民委員の方々が千葉大の出身(うちお一人は園芸学部)でさすがにビビりました。最近結構こういうことがあります。委員会終了後、大手町に移動。丸の内OAZOにてラ御飯。studio-L の山崎亮さん、Studio on Site の長谷川さん、ランドスケープデザインの石川さん、小竹さん、ランドスケープデザイン誌副編集長の尾内さんらと楽しい一時を過ごす。山崎さんのラ系の作家性にまつわるお話、お聞きできてよかったです。濃イイ一日でした。それから、東浩紀・北田暁大=編,宇野常寛=編集協力『思想地図 Vol.4』NHK出版、も買いました。

二年ぶりの韓国(完成版)

2010-02-27 | East Asia
年をまたいでしまいましたが、昨年9月の韓国旅行の写真を flickr にアップしました。
ブログ上への写真掲載は写真を画像フォルダに一度アップしなければならず面倒なので、
今後写真の掲載は flickr を中心にしたいと思います。

追加した写真は → こちら

-----


インチョン国際空港のバスターミナル。
打ち放しのコンクリートへの間接照明が長居を苦にさせない空間をつくり出していて希有。ソウル市内泊(2009/9/17 木曜日)


インサドンにて韓定食の朝食。(2009/9/18 金曜日)

地下鉄で「三松」、タクシーで義妹の墓参、イルサンのお寺へ。今回の旅の目的。
ロッテデパートでお茶を飲んでから再び地下鉄でソウル市街に戻る。
ツマは仕事で別行動。


昌徳宮を見学。庭園が見事。

日帝の“毀損”について、(日本語ツアーの)ガイドさんはごく控えめに、いや、ほとんどふれず。案内資料には比較的詳しく説明あり。

それにしても、これだけのものを壊してしまう「政治」のなんと悲痛なことか。
そして、そのような政治を強いる「経済」のなんたる嘆かわしさ。。。

とはいえ、「...ここはチャングムが走ってきたところです」と説明するガイドさんに日本人観光客が大挙してうなずく光景のほほえましさといったらない。

僕が初めて韓国を訪れたのはたかだか15年ほど前のことだけれども、
それでも、当時といまの両国(の関係)を比べてみると、まったく隔世の感がある。

Icons Revisited

2010-02-25 | Media
"An endangered heritage
The days may be numbered for Lawrence Halprin's Heritage Park." (Dalas/Fort Worth)
By Michal G. Tincup, ASLA (Source: Landscape Architecture June 2009)

LA誌のこの連載記事(ただし不定期)は毎回本当に興味深く読ませてもらっている。
使われないことを「デザインの責任」に帰するのは早計なのであって、
この手の「遺産」をいかに残していくか、そのための論理と世論を形成することは
創ることにもまして創造的な行為だと思うしだい。

7th week

2010-02-22 | Japan
2/15(月) 午前中、学部の授業「公園デザイン学」の連続補講:「公園はアートたり得るか? -公園づくりの担い手論 その1-」「参加と公園の〈獲得〉-公園づくりの担い手論 その2-」「参加と職能の所在-公園づくりの担い手論 その3-」について。授業終了後、学生さんから港北ニュータウン・グリーンマトリックスの見学会のリクエスト。5月に実施します。午後、大学にて板橋区緑の基本計画兼と会議打合せ。板橋区の方がみえ概要を説明いただいた。夜、都市計画学会国際シンポジウム論文の登録。

2/16(火) 午前中、千葉市の方、学生さん、関係教員と千葉市パークマネージメント共同研究事業の打合せ:今年度の報告書の構成及びパークマネージメント実施体制等について協議。研究生志望者(留学生)との面談。東金八鶴湖を核とする地域再生プロジェクトの学内打合せ:4月のイベントの企画内容の検討。

2/17(水) 午前中、大学院の授業「広域緑地計画論」の連続補講:「汎欧州エコロジカルネットワーク~Natura 2000」「国際政治ツールとしての国境を越える世界遺産の概念とシリアルノミネーション」について。午後、市川市役所に移動し、市川市緑の調査専門委員会議:緑被現況調査、樹林地評価システム、国分川調節池基本計画について討議。

2/18(木) A区公園整備基本計画策定委員会委員の委嘱をいただく。さいたま水上公園改修基本計画検討委員会(第4回)の案内が来る。韓国K大学のとの学生交流協定に関する対応。学務対応:授業の成績など。東金プロジェクトの打合せ資料の準備。

2/19(金) 午前中、西千葉キャンパスにてG社と東金八鶴湖を核とする地域再生プロジェクトの打合せ:4月のイベントの企画内容の検討。学生の企画案が好評だった。イベントの基本的な内容が決まって一安心。午後、市川市国府台の千葉県旧血清研究所跡地を視察。市民レベルで保存運動が立ち上がり、お誘いをいただいていたため、現地を確認。件の赤レンガはみられなかったが、敷地の状況はだいたい掴めた。文教地区で周りはぐるりと学校なので、なかなか扱いが難しい。そうとうな工夫が必要だ。大学に戻り学務対応:成績入力など。

6th week

2010-02-22 | Japan
2/8(月) 学部の授業「公園デザイン学」。施設化を指向する公園とパッチワークについて。ゾーニングのパッチワーク的実体化と非パッチワーク的実体化について。授業後、院生の修論プレゼのチェック。都市緑化技術開発機構機関誌「都市緑化技術」編集委員会で秋葉原。低炭素で緑を売るのは分が悪い件について。特殊緑化技術再考特集号の担当委員を仰せつかった。

2/9(火) 終日修論発表会。この「多様性」を楽しめるか苦痛と思うかでコースの可能性が決まるのである。ボクはむろん前者のスタンスだ。

2/10(水) 卒論発表会。記念すべき千葉大学園芸学部緑地環境学科環境デザイン学講座(改組前の旧カリキュラム)最後の4年生の卒論発表会で、これで4年の年次進行が完了し、新年度からの在学生はすべて新カリキュラム(環境造園学プログラム)に移行したかたちとなる。論文をやる学生さんには、データに埋もれることなく土地や空間や風景をちゃんとみること、一方で制作をやる学生さんには提案に社会性をもたせよと講評させていただいた。発表会終了後、流山市との打合せ。

2/11(木) 建国記念日

2/12(金) 学務関係のの諸対応:修論審査結果報告書の提出、研究生希望者(外国人)との面談、造園図学の成績評定、非常勤科目の成績評定依頼等。

2/13(土) 学部の授業「公園デザイン学」の補講の準備で大学へ。夜、笠間クラインガルテンへ。

2/14(日) 帰宅。

5th week

2010-02-08 | Japan
2/1(月) 朝一で学部の授業「公園デザイン学」:環境問題と公園について。戦後の公園に投げ込まれた史上最大の「ゴミ=環境問題」。公園で安直に環境問題を引き受けるべきではないこと、引き受けたがるべきではないこと、について。授業終了後、某研究補助金の学内打合せ。午後、某研究補助金の学内エントリー:提案書様式の一部と概念図を仮提出。学務対応:授業準備、デザインジャーナル「萌」原稿など。造園学会オンライン論文査読とりまとめ報告書の提出。

2/2(火) 午前中、院生の修論要旨の確認、研究補助金申請に係る書類づくりと打合せ&学内エントリー。午後、学務対応:インターンシップ関係。「都市緑化技術75号:みどりと教育特集号」に拙稿「JABEE認定制度を活用した緑地環境学の学習と教育」が掲載されました。旭市都市計画マスタープラン策定委員会の資料、また、板橋区緑の基本計画改定検討会議の参考として同計画区民ワークショップの資料がどっさり届いた。読むだけで一仕事。

2/3(水) 午前中は、修論要旨のチェックと授業の準備。午後は大学院の授業「広域緑地計画論」:オランダの自然保護/景観保全施策と全国エコロジカルネットワークの計画について。お手伝いさせていただいた市川市北西部水と緑の回廊構想市民政策提案(2009年度提出)が、市長の交替と企画審議会が開かれないことを理由に2010年度審議となった由。里山シンポも市川開催の今年、積極的な対応と進展を切に願う>市川市。

2/4(木) 月曜シフトの授業日につき「公園デザイン学」:都市構造と公園緑地について。公園における「ゴミ」の分別収集がはじめて広域的かつ徹底的に実践された港北ニュータウンのグリーンマトリックス計画について。午後は、コース・学科会議、領域会議。会議終了技、修論発表会の予行演習。1号2号を迎えてから造園学会関東支部幹事会で渋谷の学会事務局へ。

2/5(金) 千葉県旭市都市計画マスタープラン策定委員会@旭市役所。行って帰ってくるだけで一日仕事。4回の全工程を終え素案の方向性が固まった。市町合併後のプランニングは思いのほか可能性があることを実感。あとは運用しだい。その意味ではとてもわかりやすいプランができたと思う。関係者のみなさまの意欲的な取り組みの結果だと思います。委員会の最中にもiPhoneに別件の仕事がポコポコ入ってくる。委員会終了後、その対応に追われる。旭駅で帰りの電車を1時間以上待たされる。15時台は電車が1本もない...(汗) しかも総武本線、本線なのに単線なので駅ですれ違い。いちいち時間がかかる。ま、それもいいけど。

2/6(土) 授業の準備のため一時研究室に赴く。今期は休講が嵩んだため後半にしわ寄せが。補講2回でなんとか消化。最近、院生より何かよいテキストはないかと質問を受けたが、適当な物があればとっくに使っている。されば自分でつくるしかない、ということを自覚したしだい。

2/7(日) 午前中は、レター対応(←最近非常に減った)、造園学会オンライン論文査読候補者案の検討・連絡ほか、読み残した記事等に目を通す。午後、副査を担当する学生さんの修士論文3本を、朱を入れつつ読了。研究対象地は中国、台湾、日本と国際色豊かで、読んでいて楽しい。

東アジア・ランドスケープ研究会に寄せて

2010-02-05 | East Asia
早速ですが、なぜいま東アジアなのかを考えてみました。それは、「国」という単位ではなく、「東アジア」という空間的スケールで括ってみると、新たにみえてくるものがたくさんあるから。にもかかわらず、それらはあまり研究されていないからだと思いました。例えば、東アジア域内では異なっているようにみえる各国の伝統庭園も、グローバルにみれば、東アジア的な特徴を兼ね備えているはずです。また、現代の土地利用やランドスケープにもアジア的な共通性が認められます。気候帯を同じくする地域では植物相や動物相が類似していることはいうまでもありません。欧州では、域内のミクロな違いをふまえつつも、欧州として括れる特徴を必死に見いだそうとする姿勢が顕著です。東アジアにもグローバルに主張しうる個性があると確信しますし、またそれを主張しないと世界の他ブロックとの競争に打ち勝てません。グローバルには「違い」を、東アジアにおいては「共通性」や「関係性」を見いだす研究が重要と考えます。

一方、東アジアぐらいのスケールで考えないと、対処が難しい現実的な問題もあります。ランドスケープ関連の分野に限ってみても、環境保全や公害の問題、海洋資源・生物資源の保全、生態系や生物相の保護、観光振興の問題しかりです。文化遺産保護の領域では、国境を超える世界遺産やカルチュラルルートと称して進んでいる取り組み、例えばシルクロードの保全再生などがその典型です。私見ではこの他にも、仏教伝播や文化交流に伴う関連遺産の保全、中国を起点に日韓にも広まったいわゆる「八景」の保全再生等も魅力的なテーマだと思います。

こうした東アジアのランドスケープの特質や生態系サービスの実態を十分に認識したうえで、それらを基調として各地域の開発や土地利用管理が行われることが期待されます。それには、東アジアで比較・共有可能な空間情報の「データベース化」とそれを支える評価の視点、いわば共通の「モノサシ」を用意することが急務です。この研究会が果たすべきミッションはそのあたりにあると考えています。

東アジア・ランドスケープ研究会ニュースレター Landscape East Asia, Vol.2 2010年2月発行に掲載された拙文です)