Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

Wk 52

2007-12-31 | Japan
Monday, Dec 24, 2007
クリスマスの連休は体調を崩してほとんど食べ物が喉を通らなかった。でも、大掃除やご近所さんとのクリスマスパーティ、家族とのショッピングと、一応やることはやった。

Tuesday, Dec 25, 2007
学部生との卒論/卒制打合せ、学科のJABEE対応ほか。「市川市北西部地域水と緑の回廊構想学生案」の発表会(市民との意見交換会)の日程が決まりました。
日時:2008年2月23日(土)、時間未定
場所:未定(市川市内のどこかの公民館を予定)
上記について、詳細が決まりしだい連絡いたします。授業の受講生以外も奮ってご参加ください。

Wednesday, Dec 26, 2007
*午前中、園芸学部創立百周年記念館設計打合せ。
*午後、造園学会研究発表論文の再査読報告書の提出ほか、造園学会一般研究論文の査読とりまとめの依頼を受ける。「緑の応用実学セミナー」の依頼状の準備。
*来春からの長男の学童保育の申込みなど。

Thursday, Dec 27, 2007
*学部生の卒制打合せほか、ランドスケープ研究「人口減少」特集号の原稿準備。
*市川緑の市民フォーラム/真間山の緑地を守る会の秋元さんから、11月23日に行われた市川市北西部地域水と緑の回廊構想実地踏査および意見交換会の記録が送られてきた。ありがとうございます。

Friday, Dec 28, 2007 仕事納め
*千葉大学園芸学部緑地環境学科環境デザイン学講座デザインジャーナル「moe」に掲載予定の2006年度環境デザイン実習V「流山新川耕地自然活用型土地利用ゾーンのランドスケープ計画」の実施報告および優秀作品評の原稿書きほか、諸事雑事を片づけて本年の仕事を納める。
*DENON のアナログアンプとCDプレーヤー、DALI のスピーカーシステムが届いた。冬のボーナスは消えた。オーディオのことはよくわからなかったので、先週末、アキバの某ショップで予算と音楽ジャンルだけ伝えて、適当に組み合わせてもらったのだが、正解だったと思う。オッサン達がマイCDを持参していろいろスピーカーを試していたが、まさにオタクそのもの。そう、オタクの聖地アキバはいまに始まったことではないのだ。

Saturday, Dec 29, 2007
新宿の滝沢跡地にて、石川さん、高橋さんと日本造園学会誌「ランドスケープ研究」特集記事の打合せ。モーツァルトの弦楽四重奏曲17番・19番、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲7番/チェロ・ソナタ3番のCDを買って帰路につく。SACDをはじめて正規のSACDレイヤー設定で聴いてみる。やはりこのシステム、アコースティック・サウンドに向いているようだ。特に室内楽がよい。ヴァイオリン・ソナタとか。

Re-reading "Zwischenstadt"

2007-12-28 | Media
『都市田園計画の展望:「間にある都市」の思想』 再読
(トマス・ジーハーツ=著,蓑原敬=監訳,学芸出版社,2006)

第4章 デザインの焦点となる「間にある都市」 リーディングノート

パラ美学
・美学によって定義される領域の中には止まり得ない美学。美学の境界や限界を着実に押し広げてゆくことに役立つ美学。
・美しいものの反対、美的ではないもの、を認識する美学。
・美の伝統主義者によっては決して理解できないことの理解。
・直接体験による知覚の限界に注意を集め、それを超えること。

「間にある都市」の把握
・「形」の世界を通じた知覚ではなく、「生活」の痕跡を知覚し、解釈することで、外部から持ち込まれた独断的な美の基準を相対化できる。
・小さいスケールの中で成立している生活の痕跡に敏感に反応することで、「間にある都市」のイメージが豊かな雰囲気で満たされる。
・「古典的な」秩序や親近感が持てる「調和」と、無秩序の美学との間の不安定なバランスをどう保つかが問われている。
・美的なものを非美的なものに「譲り渡して」しまうことは、当節流行の無政府的な無秩序の礼賛と同様に、細心の注意を要する問題である。これはデザイナーやプランナーが取り組むべき課題である。

イメージによって達成できること
・不可視の諸要素へのアクセス、体験。
・「文化的な読み込み」を通じた非美的要素から美的要素への転換。
・肯定的な出来事とのリンクによる否定的要素の新しい解釈。
・諸要素の結合による展望と経験の連鎖→広域圏スーパー記号への転化。
・情報キャンペーンによる広域圏の発見。

意味の欠落した土地の「再コード化」
・エコロジーを指向するオープンスペースの計画と、社会性を指向する、文化・スポーツをともなった都市開発の統合。
・廃墟や破壊されてしまっている風景の再解釈。
・(自然と文化の重要な中間段階としての)休閑地の、エコロジー的行為、芸術的行為の占領。
・従来の規範に照らして非美的なるものの「文化的占拠」による美的なるものへの転換。

Wk 51

2007-12-22 | Japan
Monday, Dec 17, 2007
*学部の授業「地域環境管理論」。「日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その2)」について。
*日経BPムック「変革する大学シリーズ」千葉大学園芸学部版のゲラにようやく朱を入れて返信する。遅れてすいませんでした。
*学部生の卒業制作打合せ。大学院園芸学研究科研究支援事業の学内ヒアリング。大学院シラバス英語表記対応等。
*(社)日本造園学会より、研究発表論文の再査読および本誌特集記事原稿執筆依頼。

Tuesday, Dec 18, 2007
*午前中、千葉大学園芸学部緑地環境学科環境デザイン学講座デザインジャーナル「moe」の編集会議。
*午後、周年記念事業コンペに関する教授会資料の準備。学部生の卒論打合せ。コース・学科会議等。
*市川市より「市川市緑の調査専門員会会議」の案内。予定議題は「市川市みどりの基本計画アクションプラン」に定める「樹林地評価システム pdf」と「(仮称)市川市みどりの条例制定大綱(案)」について。これは僕が「市川市緑の調査専門委員」をやらせていただいている関係上のお務め。一方、市川では「北西部地域水と緑の回廊構想」もお手伝いさせてもらっている。こちらは純然たる市民活動だが、「市川市市民政策提案制度」を活用して成案を市川市に投げかけることになっている。水と緑の回廊づくりはやはり「市川市緑の基本計画アクションプラン」の施策の1つ pdfとして位置づけられている。同じ街のなかでかたや行政を、かたや市民を個別に支援させていただく(しかし最終目標は一緒)というのはそうそうできる体験ではない。良い方向にもっていきたいと思う。
参考:「緑の条例の制定について」pdf(市川市みどりの基本計画アクションプラン)

Wednesday, Dec 19, 2007
院の授業「広域緑地計画論」休講。学部の授業「環境デザイン実習V」。最近担当授業の数も増えたし、いろいろなところでいろいろな人といろいろなミーティングをしているので、どこで誰に何をしゃべったかという記憶がすっかり飛んでしまうことがある。まあ忘れはしなくとも、思い出すまでに時間がかかってしまったりする。教員失格。こういうことだから大学の先生は言いたいことだけ言って無責任だとかお気楽、などといわれるのだ。僕の場合、たんに真剣味や責任感が足りないのか、仕事量が自己能力のキャパを超えているのかはわからない。後者でありたいものだが、いまのところは前者だとしておこう。でもねぇ、面白い話ってのはどんなに時間が経ってもちゃんと記憶に残っているんだよなぁ。まあ面白い話に導いていくのもこちらの責任ではあるのだが。

Thursday, Dec 20, 2007
午後、FD研修会「千葉大学における両立支援:多様化する働き方とワークライフバランス」。終了後、年内最後の教授会。園芸学部創立百周年記念館周辺ランドスケープデザイン・コンペの実施について了承をいただく。申請中だった研究科研究支援事業で僅かだがお金がついた。

千葉大学園芸学部緑地環境学科環境デザイン学講座
環境デザイン実習V 発表会・講評会のお知らせ

他学年生、院生もふるってご参加下さい。

日時:2008年2月8日(金)13:30~17:10
会場:園芸学部事務棟第2会議室
進行:章
13:00~13:30 会場設営・発表準備
13:30~13:55 斎藤グループ(3名)
13:55~14:30 木下(剛)グループ(5名)
14:30~14:55 古谷グループ(3名)
14:55~15:20 休憩
15:20~15:50 章グループ(3+1名)
15:50~16:35 三谷グループ(6名)
16:35~16:50 全体講評
16:50~17:10 清掃

Friday, Dec 21, 2007
*午前中は、まるまるメイルの処理で忙殺されてしまった。
*午後一で大学院博士課程の授業「緑地デザイン学」。先週の積み残しぶんを片づけるも、最終回の内容は来年に持ち越し(僕の担当分は本日で終了の予定であったのだが)。最終回の授業は、1月11日(金)13:00~14:30、「イングリッシュ・ヘリテッジによる歴史的公園の登録とその基準」について。
http://www.english-heritage.org.uk/server/show/conWebDoc.2427
http://www.english-heritage.org.uk/server/show/conWebDoc.3766
*博士課程学生と研究打合せ。年内の授業は本日で終了。学生諸君は明日から冬季休業に入る。我々の仕事納めは28日だが、造園学会の論文査読、造園学会誌ランドスケープ研究71(4)特集号の原稿打合せ、学部創立百周年記念事業コンペ案の検討、市川市北西部地域水と緑の回廊構想の今後の進め方等々、年内にある程度片づけておかなければならない仕事がけっこうあったりする。

Karajan forever

2007-12-19 | Media
来年2008年はカラヤン生誕100周年にあたるそうで、大手レーベルでは記念商品の販売企画が目白押しである。極めつけはこれ→「カラヤン/DGコンプリートレコーディング」。CD240枚セット(300,000円)とのことで、気が遠くなるが、日本独自企画なのが笑える。CD1枚あたり1,250円という計算になるから、まあお買い得ではあるがもうちょっと安くしてもいいんじゃないか。EMIでもこんな企画がある→「カラヤン/コンプリートEMIレコーディングス第1集」、「同第2集」。前者は87CDsで30,020円。後者は71CDsで25,820円。両方で158CDsで55.840円(1CDあたり353円)。こちらは輸入盤で、日本独自企画のDG盤と比べればずいぶんと割安である。まあ内容や録音時期が異なるけれど。。。いずれにしてもこの人は死してなお「破格」である。破格といえば、こんなのもある→1962年ベルリンのイエス・キリスト教会にてDGに吹き込まれたベートーベン第九のガラスCD化。200,000円なり。

ユニバーサルミュージック・カラヤン情報
HMV・カラヤン情報
Deutsche Grammophon Karajan 2008 Site

Wk 50

2007-12-17 | Japan
Monday, Dec 10, 2007
*午前中、学部の授業「地域環境管理論」。「日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その1)」の続きと「日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その2)」の途中まで。
*午後、全学両立支援企画室との意見交換会。以前ひょんなことから学部の男女共同参画推進委員会の委員をやったことから、今回、園芸学研究科両立支援室の室員にさせられてしまったのだ。。。
*研究科内の研究助成支援事業の申請。市川市北西部地域の水と緑の回廊構想に関わる実践的研究がテーマ。

Tuesday, Dec 11, 2007
*午前中、企画を担当させていただいた日本造園学会機関誌ランドスケープ研究特集記事の執筆依頼書の準備。特集テーマは「人口減少社会におけるランドスケープの創造と管理」。
*午後、麻布十番のオーストリア大使館で開催中のマリア・アウベック+ヤノシュ・カラス作品展「ダイナミック・プレイス:新たなランドスケープの創造」を覗く。大使館の一室(文化フォーラム)で開催されているじつにこじんまりとした展覧会で拍子抜け。もうちょっと多くの作品を見たかった。

Wednesday, Dec 12, 2007
*午前中、大学院の授業「広域緑地計画論」。市川市北西部地域水と緑の回廊のコンセプトがようやく出揃ったところか。来週(と言っても今年度最後の授業)から回廊の機能およびルート設定について詳細な検討に入る。
*午後、学部の授業「環境デザイン実習V」。午前中の大学院の授業と同じテーマで取り組んでいるが、院生より学部生(3年生)のほうがずっと柔軟な発想で取り組んでいて今後に期待がもてる。
*学部生と卒業制作等の打合せ。

Thursday, Dec 13, 2007
*午前中、学部生の卒論打合せ。修論の審査手続きなど。
*午後一で、野暮用で松戸市教育委員会へ。大学に戻り環境造園学領域会議。実習の枠組み等について。

Friday, Dec 14, 2007
*午前中、学部生の卒論打合せ。
*午後、大学院博士課程の授業「緑地デザイン学」。「スコットランドのストラクチャープランにみる環境を評価する視点と計画化の手法」について。一昨年造園学会誌に寄稿した論文を元ネタにしてレクチュア。興に乗ってしまい、半分ほどしゃべったところで時間切れ。
*間髪を入れず、大学院修士課程の授業「プロジェクト実習」。課題の進度に大きな差が出てきてしまった。

Saturday, Dec 15, 2007
年末の諸々の用事を済ます。クリスマスケーキの予約なんかもしてみたりする。園芸学部創立百周年記念事業企画委員会。

Sunday, Dec 16, 2007 (Dec 20 改訂)
やるべきことは山ほどあったが、ご近所さんといっしょに子ども連れで上野恩賜公園へ。寒かったので、電車じゃなくてクルマでゴー。気味が悪いほど道路が空いていた。クリスマス前だからか。30分強で上野に到着。公園の地下駐車場に車を止めて国立科博へ。誰も知らないであろうが、上野恩賜公園はこのほど(社)日本造園学会関東支部によって「造園遺産」に指定された(ちなみに日比谷公園も)。専門外の方々にとっては(いや専門の方々にとっても)おそらく疑問があるのは覚悟の上である。デザイン的にとりたててどうってことはないし。。。だけど、そんじょそこらの公園とはやはり背負っている歴史が違う。もちろん、それだけで価値があるとは言い切れないが、「起源」や「象徴」に類するものを安易に批判することには慎重でなければならないと思う。どこで読んだか思い出せないが、一国の首都の景観について、悪い、悪いと(専門家を含めて)こき下ろしているのは日本ぐらいのものだそうである。「近代もの」は時間の蓄積が中途半端で、なおかつ実生活に同化しているぶん、目立ちにくく、新たな価値を付与されにくい。であるが故に思いのほか失われやすい。既成概念に照らして安易に価値なきものと判断する前に、それを良しとする「見方」が未だ確立されていないのではないか、と疑ってみるのは無駄なことではないだろう。価値とは、新たに創造されるだけでなく、「発見」されることをもまた待っている。この時、そうした「古新しいもの」の価値を、ノスタルジーによらずに記述することが重要と考える。(発見の)きっかけはノスタルジーでも、その記述はノスタルジーによらないほうが、そのモノの価値をより普遍化できる。古新しいモノの扱いは詰まるところ、「残す」か、あるいは「使う」ことになるわけで、ノスタルジーは、そのためのきっかけにはなり得ても決定力にはなり得ないからだ。自然保護のとりくみが、ただたんに残したいとか残すべきというナイーヴな「想い」だけでは成就しないのと同じである。それには新しいモノを創造するのと同じような鋭敏で現代的な感覚が求められるように思う。

Wk 49

2007-12-11 | Japan
Monday, Dec 3, 2007
*3年生が京都実習のため、学部の授業「地域環境管理論」を休講。午後、学部生と卒制打合せ。
*夕方、(社)日本造園学会学会組織充実タスクフォース会議に出席のため、渋谷の事務局へ。
*千葉大学園芸学部ムック(日経BP社刊)掲載紹介記事のゲラがあがってくる。

Wednesday, Dec 5, 2007
*受講生が京都実習のため、大学院の授業「広域緑地計画論」および学部の授業「環境デザイン実習V」を休講。
*午後、平成20年度日本造園学会全国大会研究発表会投稿論文の修正版を提出するために一昨日に続いてまた渋谷の事務局へ。

Thursday, Dec 6, 2007
*学部生の卒論打合せ。
*午後、科内会議。園芸学部創立100周年記念事業キャンパス整備コンペについて。
*翌日の授業の準備、造園学会関東支部対応など。

Friday, Dec 7, 2007
*午前中、院生の修論審査申請関係の手続きに追われる。
*午後、大学院博士課程の授業「緑地デザイン学」。「インフラとしてのランドスケープ:多摩ニュータウン自然地形案」について。一昨年、『10+1』の「グラウンディング」特集号に寄稿させていただいた小論にビジュアルを大幅に追加してレクチュア。
*夕方、オーストリア大使館の招聘で来日中のランドスケープ・アーキテクト、マリア・アウベック氏/ヤノシュ・カラス氏の講演会@千葉大園芸学部を聴く。「ダイナミック・プレイス-新たなランドスケープの創造」というテーマで、オーストリアを中心にヨーロッパ内外のプロジェクトを紹介いただいた。要素を極限までそぎ落としたシンプルで開放的な空間構成のなかに、アクティビティがひじょうに慎重に読み込まれている印象を受けた。それよりなにより、敷地の立地がすばらしい。隣に座っていたミタニさんが、「あんなところで仕事がしてみたいですねぇ、松戸じゃぁねぇ、、、」と感慨深げにいわれたので大いに頷く。氏らは、プロジェクトを紹介して、「この町はどこにでもあるこれといって取り柄がない云々」と言われるのだが、どうしてどうして、我々の感覚からするとずいぶんときれいな町である。あんなところで仕事をするのはずいぶんと気合いが入るだろうなぁ、という感じである。ところで、僕がこの手の「洋もの」の講演会や展覧会に努めて足を運ぶようにしているのは、時々こういうものをみて自分のモティべーションを高めるためだ。これは盲目的な西洋崇拝ということでは全くなく、以前にも書いたけれど、僕はアジアの国でもどこの国に行っても、ところかまわずインスパイアされちゃう体質を持ち合わせている。どこに行っても、日本はまだまだだぜ、という気持ちになる。さらに誤解を恐れずに言えば、このようなメンタリティは日本をことさらに蔑むということでは全くない。日本のヨイところはそれはそれで評価し、むしろダメなところ(とくにユニバーサルなダメさ)に自覚的であれ、ということである。どこがダメかについては各自で考えてくれ。以上。(←何が言いたいんだ)

お知らせ
ダイナミック・プレイス
新たなランドスケープの創造
マリア・アウベック+ヤノシュ・カラス
12月3日(月)~12月14日(金)10:00~18:00
土日休館 入場無料
オーストリア大使館文化フォーラム

Sunday, Dec 9, 2007
午前中、保育所の父母会主催の年末恒例の「おたのしみ会」に出席。今年はクラス役員をやっているのでいろいろ子供たちのクリスマスプレゼントの準備やらなんやらでたいへんだった。来年もそのままクラスもちあがりで留任が決まってしまった。。。ところで、携帯電話をなくして先週来凹んでいたところ、都内某所のドコモショップから電話機を拾得したとのお知らせが届いた。いや、こういうこともあるんだなぁ(凸)。拾ってくれた方、どうもありがとうございます。もうちょっと連絡が遅れたら、新しい携帯を買ってしまうところだった。それはそれで少しだけ残念ではある(本音)。ツマは「新しいのが欲しくてなくしたんでしょ」と。。。(汗)

カラヤン批判の構図

2007-12-05 | Media
例えば、カラヤンの第9は高校生の時にデジタル録音(カラヤン最晩年の80年代録音)のLPを買って、その時はぜんぜんダメだと思った記憶がある。当時、バンスタ/ニューヨークフィルとフルヴェンのバイロイト盤を既に聴いていたはずだが、大方の評判よろしく、フルヴェンがやはりいいいなと思っていたような。。。以降、大学時代を通じてクラシックからは遠ざかっていたわけだけれど、最近、ホントにごく最近のことだが、フルヴェンが妙に重苦しく感じられてきた。決定的だったのは、パーヴォ・ヤルヴィ/カンマーフィルのベト3・ベト4を聴いてから。それでも第9についてはいまでもバンスタ/ウィーンフィルがベストだと思っているけれど、問題はカラヤンである。

なぜか最近妙にカラヤンのベートーヴェンに惹かれる。昔はぜんぜんだったのに。なぜなんだろうか。カラヤンの演奏についてはかねてより評価が分かれていることは知っていたけれど、最近思うのは、カラヤン批判の構図というのはいってみれば「モダニズム批判」そのものものなんじゃないかと。それもメチャメチャ紋切り型の。やれ精神性に欠ける、人工的、機能的に過ぎる云々(←精神性って何だ?)。でもカラヤンは意図的にそういう演奏をしたわけでしょ。確信犯。それが彼の芸術なんだ。機能的にバラバラに解体したあと、自由な解釈でまとめあげる(表現する)。それでいて見せ(聴かせ)どころはちゃんと心得ている。ローカリティよりもユニバーサリティ。まさにモダニスト。

で、僕の中では、今をときめくヤルヴィのベートーヴェンとカラヤンのそれはものすごくシンクロしているの。音色や演奏スタイルは全く違うけれど、やりたかったことは結局同じなんじゃないかと。機能的、即物的な演奏の中に個性が光る解釈の斬新さといいましょうか。。。ただ、ヤルヴィも一部採用しているピリオド・アプローチについては個人的には好きになれないなぁ。あれって、「方法」であって「解釈」ではないでしょ。だから、同時代性が感じられないし、つまりはあれだけでは芸術にはなりえないんじゃないかと。ピリオド・アプローチを標榜する連中って、なんかエコロジストと重なってくるんだよなぁ。それもけっこうディープな方々。

Wk 48

2007-12-02 | Japan
Monday, Nov 26, 2007
学部の授業「地域環境管理論」。「日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その1)」について。

Tuesday, Nov 27, 2007
*環境情報科学センター「環境研究発表会」。博士課程院生との共同研究発表とその他4件の論文発表のセッションの座長を務める。環境保全林におけるパターン植栽VS宮脇方式について。

Wednesday, Nov 28, 2007
*朝一で学部生の卒論打合せ。大学院の授業「広域緑地計画論」。環境資源の発掘と評価(最終回)。
*午後、学部の授業「環境デザイン実習V」。環境資源の発掘と評価(最終回)。

Thursday, Nov 29, 2007
*学部周年記念事業合同委員会にドタ出席。コンペ等の案件について。
*学部生の卒論打合せ。院生のD論予備審査予行演習。終了後、院生の修論打合せ。

Friday, Nov 30, 2007
*ドクターコースの授業「緑地デザイン学」。テーマは「セキュリティとランドスケープデザイン:プライベートプレイスからゲーテッドコミュニティまで」。
*マスターコースの授業「プロジェクト実習」の後期中間発表会。これだけ自由度が与えられ、好きなことができるスタジオだというのに、のめり込んでるヤツが少なすぎ。やってて楽しいか? 自分が面白いと思えないプランを安易に人前に晒すなよ。最低限。それから「1年間の成果」だということをくれぐれも忘れないでほしい。気合いを入れろ! ただ、発表時間が少なすぎたな。それは謝る。スマソ。
*終了後、D論予備審査会。

Saturday, Dec 1, 2007
千葉大学園芸学部緑地環境学科OB会「ふたば会」総会に出席(お茶の水)。帰り道、自然とアキバに足が向いてさらに石丸電機にフラリと吸い込まれ、カラヤン76-77年録音の合唱(DG)を買う。