Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

多摩川景観形成ガイドラインフォーラム

2007-08-31 | Fieldwork
(社)日本都市計画学会メールニュースをそのまま転載します。

No.204 配信日:2007年8月31日
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<多摩川景観形成ガイドラインフォーラムのご案内>

川崎市まちづくり局景観まちづくり支援課

 さて、現在支援課では多摩川沿川市街地の景観誘導を図るため、「多摩川景観形成ガイドライン」の策定を進めています。
 ガイドラインとは、強制力を伴うものではありませんが、みなさん相互の協力関係のもと、魅力的なまちをつくるための道しるべとして位置づけており、川崎市では4つ目のガイドラインとなります。

 この度、本ガイドラインの素案ができましたので、ミニフォーラムを開催することになりました。
【開催日】
9月1日(土)・・・産業振興会館
9月2日(日)・・・多摩区役所
いずれも14時から16時まで(予定) 

 直近の連絡で恐縮ですが、興味のある方はふるってご参加くださいますようよろしくお願いいたします。
 なお、人数を把握したいので、参加希望の方は下田あてメールなり電話なりいただけますと助かります。
 (当日、急遽来られても大歓迎です!)

 追伸:ガイドラインの概要版は区役所、図書館に置いてあります。
   また、支援課のHPでも掲載しています。

http://www.city.kawasaki.jp/50/50design/home/keikan-top.index.htm

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川崎市 まちづくり局計画部
景観・まちづくり支援課
北部地区(多摩区・麻生区)担当
下田 真人
tel 200-3012/fax 200-0984
e-mail simoda-m@city.kawasaki.jp
*:+:*:+:*:+:*:+:*:+:*:+:*:+:*:+:*:+:*:+:*:+:*:+:*

Wk 34

2007-08-27 | Japan
Monday, Aug 20, 2007
*前期の担当科目「公園計画論」「エコデザイン論(1)」「エコデザイン論(2)」の成績WEB入力。
*博士前期課程入学試験1日目(筆記試験・専門科目)の試験監督
*学部の環境造園実習の検討ワーキング
*卒業生のY根君がIFLAの世界大会で論文を発表するので、プレゼン資料を事前にチェックしてもらえないかと以前から打診を受けていたのだが、なかなか時間がとれず延ばし延ばしにしていたら、「先生、ブログ書く時間あるなら、メイルの返事くらいくださいよ」と言われ、「うん、スマン」と素直に謝るしかなかった。この場を借りて、もういちど謝るぞ。って、またこんなこと書いてるヒマがあったら、資料確認しろってか。スマン。

Tuesday, Aug 21, 2007
*博士前期課程入学試験2日目(口頭試問)の試験監督
*環境造園学領域会議および緑地環境学コース会議
*園芸学部百周年記念館の建設位置について全学キャンパス整備室との打合せ

Friday, Aug 24, 2007
*大学院修士課程の入試が終わったばかりであるが、早くも来年度受験希望の学生さんが研究室を訪ねてきた。うれしいかぎりである。
*第24回全国都市緑化ふなばしフェア「花と緑の屋外出展コンテスト」出展作品の検討会。
*「環境研究発表会論文集」(環境情報科学センター)の審査結果報告書の作成・提出。

Weekend, Aug 25-26, 2007
土曜日、息子達が通う保育所父母会主催の「夕涼み会」。夕涼みどころじゃない蒸し暑さ。帰宅後、ドゥダメルの新譜「マラ5」でさらに燃える。暑い一日だった。日曜日、組合主催のフリーマーケット。これにて、夏休みのイベントほぼ終了か?

Wk 33

2007-08-19 | Japan
この暑さでそもそも大学は仕事ができるような状況ではない。28度以上にエアコンを設定するとうるさいし、契約電力を超えそうになると節電要請のメイルが事務から頻繁に届く。僕は無視して20度(←最低温度)に設定して仕事をしている。だって僕の研究室はウィンドファンなので28度じゃぜんぜん涼しくならないのだ。文句あるか。。。研究室の学生諸君、遠慮せずにどんどんエアコン使って下さい。熱中症にでもなったらそれこそ困るので。とにかくカネがないカネがないで、やれ省エネだ、やれ外部資金の獲得だと、下々の尻を叩くのは結構だけれど、少しは快適に仕事ができる環境を整えるよう努力していただきたいものだ、あなたがたも>>大学執行部(特に学長や理事の先生方!)。

研究費の獲得は基本的には我々教員個人が努力するべきものであろう。しかし、教育費は大学として、組織としてご対応願いたい。文科省の言うなりになってばかりいないで。大がかりな施設(特に建物)の営繕や整備については、現行の文科省による予算措置のもとでは明らかに難しいし、かといって国公立大学にそのようなコストを捻出するための経営的な自由度、裁量が与えられているわけでもない。このへんの矛盾を(文科省を含め)対社会的に明らかにしていくことは執行部に託された重要な任務だと思うのだが。

Friday, Aug 17, 2007
*平成19年度日本造園学会全国大会ミニフォーラム「造園専門教育プログラムの適格認定制度の在り方」および分科会「“アーバニズム”とどう向き合うか? その5 都市の縮減と郊外のランドスケープ」の報告原稿を提出。締め切りをじつに一ヶ月以上過ぎての提出。関係のみなさんご迷惑をおかけいたしました。この場を借りてお詫び申し上げます。
*修景社の辻野さんから、特定非営利活動法人多摩川センター/河川生態市民モニタリング研究会編「2006年度多摩川市民による外来植生調査報告書」が届いた。GPSを活用した市民による河川の外来植生(アレチウリ、オオブタクサ、キクイモ)調査の報告書。「外来生物」(の駆除)は諸般のタテマエであって、この調査の重要性は調査方法にある。GPSを使用することにより従来とは比較にならない高精度の植生図の作成を短時間で可能としたこと。さらには、それらの調査を、河川で活動している様々な市民団体との協働により実現したこと。これはGPSを用いた調査方法の簡便なインストラクションの方法を確立することによりはじめて可能となる。また市民との協働により、広域的かつ継続的、定期的な調査が可能となる。いずれもこれまで公的機関による調査がなしえなかったことである。

Saturday, Aug 18, 2007
常陸那珂のJOYFUL HONDA(ニューポートひたちなか店)へ。いやはや噂に違わずデカイ。ガーデンンセンターも充実している。真ん前は国営ひたち海浜公園。国営公園もジョイフルもいずれもメガトン級の施設で相乗効果が期待されるているのかもしれないが、両方ともゆっくり遊んでいたらとても一日じゃ足りない。昼食後、笠間へ移動。笠間芸術の森公園「あそびの杜」(昨年オープンしたばかり)のローラースライダーを息子と一緒に楽しむ。それにしてもこの公園は管理(特に芝生)がゆきとどいていて気合いを感じさせる。その後、笠間稲荷神社や、たまたま開催の第17回笠間のまつり(光のオブジェパレード)をみて、ゆっくりと帰宅。旧城下門前通りの蕎麦屋で蕎麦をすすりながら、開け放たれた店先の暖簾ごしにねぶたとお囃子の一行が通り過ぎるのを眺めつつ、夏の風情を満喫した一夜であった。

旧笠間城下町について:旧城下門前通りを東に向かって歩くと、正面に旧笠間城跡のある佐白山が見通せる。城下北西南縁に沿って涸沼川が流れ、城下東縁を区画する佐白山山麓には神社仏閣が建ちならび、門前町を母体としつつも近世城下町らしい都市設計が見てとれる。旧城下の笠間日動美術館から佐白山山麓公園に至る田町界隈には武家地由来の大きな屋敷が軒を連ね、緑豊かな落ち着いた風致が歴史の重みを感じさせる。佐白山が過去の笠間を象徴するランドマークだとすると、その南側の複雑な尾根と谷地形を生かして整備された笠間芸術の森公園は、さしずめ現代の笠間を象徴する拠点と言えるだろう。佐白山と芸術の森公園という、過去と現代を象徴するこの二つの「山」が市街地の東側に並び、西側を涸沼川が流れる。そして、郊外には美田と里山の風景が拡がる。都市構造としては非常にわかりやすくかつコンパクトである。自然と歴史、文化に恵まれ、それでいて現代的、芸術的なセンスも持ち合わせている街、笠間。こういう街はこれからが強いと思う。

Drawing on the British Tradition

2007-08-17 | Media
Landscape Architecture, Vol.97 No.5, May 2007, ASLA

ECOLOGY: Are they getting it? By Robert F. Bruszek and James Clark
以前このブログでもご紹介させていただいた、英国造園協会(Landscape Institute)が進めている造園図面保存プロジェクトの取材記事。このたび、日本造園学会関東支部でもランドスケープ遺産の登録プロジェクトの一環として造園図書も遺産の範疇に含めまずはその所在から調査を始めたところである。早急な取り組みが必要である。

HISTORY: Drawing on the British tradition By Annabel Downs
もう一つ興味深かった記事は、エコロジカル・ランドスケープの美について、クロスビー・アーボリータムで来園者を対象に行った意識調査の報告。エコロジーに美学的にアプローチするという姿勢が面白いというかさすが。

ランドスケープ遺産のインベントリ作成プロジェクト始動!

2007-08-17 | Fieldwork
日本造園学会関東支部の主催で標記プロジェクトを開始しました。非会員の方でも推薦可能です。幅広い応募を期待いたします。あわせて、設計図や報告書など、貴重な造園図書の所在確認も進めていきます。まずは関東地方からスタートし、ゆくゆくは全国展開を期待しています。ご協力方どうぞよろしくお願い申し上げます>>関係各位

詳しくはこちら → http://nodaiweb.university.jp/nkbjila/lainob6.pdf
造園遺産の候補カードはこちらからダウンロード可能です → http://nodaiweb.university.jp/nkbjila/

大いに納得するけどそれじゃあダメだぜという心境

2007-08-15 | Media
鈴木淳史『萌えるクラシック』洋泉社,2006

大いに納得し理解するところだけれど、でもやっぱりそういう姿勢じゃあだめなんじゃないか、という一冊。本文は極めてマニアックで、クラシックの上級者でなければほとんど意味をなさないと思うが、この本のエッセンスは「まえがき」に凝縮されている。著者は、これまでクラシックは異文化として接しなければ意味がないというスタンスに立ってきた。異文化を自文化として同化してしまうのではなく、異文化を異文化として異化してこそ、はじめてクラシック音楽はこの国に根付くであろうと、主張してきたそうである。全く納得である。しかし,著者は続ける。でも、そんなこと(異文化の違いを理解すること)は絵空事であり、日本ではそんなことは絶対に起こるわけはないと。異文化として接するべきであると繰り返し主張したところで,この国ではなんの解決にもならないと。うん、ここまでも同意できる。しかし、この後の論旨展開については、気持ちはわかるけれども、僕はそういうスタンスをとらない。というか、とりたくない、と思う。これは間違っているとかじゃなくて、気持ちの問題だ。

曰く、「すべてを属性という単位にして引き受けることによって、実物のもたらす生々しさから一歩身を引くこともできる。つまり、異文化を自文化に変換して、都合良く取り入れるという文化が「萌え」というキーワードを要請した・・・日本文化は「萌え」そのものなのだ。・・・ヨーロッパをはじめとする異文化との付き合い方は、「萌え」に頼るしかないのでは、との思いがわたしのなかに芽生えてきた。異文化として付き合うのは無理なんであって、それよりも「萌え」を自覚して音楽に接するほうが、このニッポンで生きていく限り、まことに健康的ではないのか。それが一番正しい方法なのではないか」。う~ん。気持ちは痛いほどにわかる。おそらくはそれが事実かもしれない。しかし、事実であろうとなかろうと、なんというか、こういう考え方には僕は与したくない。「開き直り」にしか見えないからだ。「萌え」に自文化を見いだしつつ、心のどこかで異文化への憧憬を捨てきれずにいるようにもみえる。困難(あるいは不可能)かもしれないが、言い続けることが重要だろうと思う。もちろんそれじゃ「売れない」だろうけれど。

Historic Preservation

2007-08-14 | Media
Landscape Architecture Vol.97 No.7, 2007, ASLA

Cultural Landscape As Classroom
カルチュラル・ランドスケープ(文化的景観)評価の世界的な高まりに対するアメリカの回答(のひとつ)が文化的景観基金(The Cultural Landscape Foundation)による取り組み。危機景観に対するプログラム“Landslide / landscape at Risk”、アメリカンランドスケープデザインのパイオニア達を記録するプログラム“Pioneers of American Landscape Design”、教育用マルチメディア・プロジェクト“Cultural Landscape As Classroom”の3本柱で活動を行っている。このうちCultural Landscape As Classroomに関わる活動が、今年のASLAの賞を受賞している。良くできている。教育に打って出るあたりは上手い戦略だと思う。ASLAのウェブサイトでの紹介はこちら

The Getty Foundation's Campus Heritage Initiative
もう一つは、アメリカンランドスケープのミュージアムと呼びうる大学キャンパスのランドスケープを遺産として保護していくためのGetty Foundationの取り組み。
関連サイトの紹介が充実している↓↓↓
Society for College and University Planning
 http://www.scup.org/
The Alliance for Historic Landscape Preservation
 http://www.ahlp.org/
ASLA Professional Practice Networks
 http://host.asla.org/groups/cpdpigroup/
 http://host.asla.org/groups/hppigroup/
The Getty Foundation Campus Heritage Program
 http://www.getty.edu/grants/conservation/campus_heritage.html
National Trust for Historic Preservation
 http://www.nationaltrust.org/

Next Step to Sustainable Urban Regeneration

2007-08-10 | Fieldwork
(社)日本都市計画学会メールニュースをそのまま転載します。

No.196 配信日:2007年8月10日
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International Workshop "Next Step to Sustainable Urban Regeneration: Overview of the Issues and Strategy for an Integrated Approach"(国際WS「都市空間の持続再生への新たなステップ-統合的アプローチの構築に向けた論点と戦略-」へのご案内)

【開催趣旨】
東京大学は、21世紀の都市形成・再生に関わる世界的な課題に応えるため、工学系研究科都市工学専攻・社会基盤学専攻・建築学専攻の総力を結集して、21世紀COEプログラム「都市空間の持続再生学の創出」を2003年に開始、その推進組織として国際都市再生研究センターを設置しました。以来、センターは世界的な国際共同研究を通して都市空間の持続再生に関する統合的なアプローチの構築に取り組んで参りました。
この国際ワークショップ「都市空間の持続再生への新たなステップ-統合的アプローチの構築に向けた論点と戦略-」は、このような共同研究の成果を公表し、各論点の関係性や総合性を明らかにした上で、都市空間の持続再生に向けた統合的アプローチの構築に向けた戦略を議論することを目的としています。
研究成果は、環境マネジメント、ストックマネジメント、社会情報マネジメントをはじめとする先端的3領域における分野融合的研究から世界各地の具体的フィールドにおいて現実的課題を解く国際共同研究に至る、当該テーマに関する幅広い分野を網羅しています。
この国際ワークショップが研究者・実務家・学生にとって都市空間の持続再生に関する最新の知見を得る場となれば幸いです。

■日 時:2007年9月3日(月)~5日(水)
■場 所:東京大学武田先端知ビル・武田ホール
■主 催:東京大学・21世紀COEプログラム「都市空間の持続再生学の創出」
■参加費:無料
■言 語:英語(同時通訳なし)
■プログラムなど詳細:http://csur.t.u-tokyo.ac.jp/ws2007/index.html

【問い合わせ先】
東京大学21世紀COEプログラム「都市空間の持続再生学の創出」事務局
〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1 工学部14号館7階703号室
電話:03-5841-6251 Fax:03-5841-8524
E-mail: ws2007@csur.t.u-tokyo.ac.jp

Wk 32

2007-08-10 | Japan
Monday, Aug 6, 2007
*学部の授業(千葉大)「公園計画論」の補講。「参加と公園の〈獲得〉ー公園づくりの担い手論 その2」および「参加と職能の所在ー公園づくりの担い手論 その3」について。今期の授業之にてすべて終了。
第24回全国都市緑化ふなばしフェア「花と緑の屋外出展コンテスト」参加希望の学生さんとの打合せ。20人弱も集まってくれて嬉しい限り。みなさん、ぜひ勝ちにいきましょうね。施工のみ参加も大歓迎です。迷っている人はとりあえず連絡を下さい。
*残った時間はひたすら成績評価。主義として、出席はとらないことにしているのだが、今期の大学院の新設科目だけは初めてということもありレポートや試験を課さずに出席点を重視した。ただ、授業の時に出席をとるのは時間がもったいないので、出席簿を授業中に回すやり方にした。このやり方には当然「代筆」のリスクが伴うのだが、まあ学生の良心に期待することにした。しかし、結果は、永遠なるかな代筆。。。まず、同じ筆記具で同じ筆跡でしかも連記してあるのは明らかに代筆とみなせる。開き直った態度が実にアタマにくるじゃないか。筆跡を変えるとかさ、少しくらい気を遣えよ。。。まあ、筆跡を変えるのは常套手段だが、手が込んでくると、筆記具を変えて代筆する手口も見受けられる。たちが悪いのは、連記を避けて、自分の氏名と離れたところに代筆するケース。でもねぇ、わかっちゃうんだなぁ、代筆って。だって、いないんだもん、授業の時に。ちゃんと見てるんだよ、僕だって。へへへ。

Tuesday, Aug 7, 2007
前期の授業も終わり、大学はひっそりとした空気に包まれるようになったが、それにしても暑い。どこか涼しいところでゆっくりしたいものだが、残念ながらそのような予定はない。それどころか、後回しにしているうちにたまりにたまった事務仕事が山積みだ。夏休みのうちにこいつを精算できるかどうかで、後期をマイペースで過ごせるかどうかが決まる。むろん、夏休みとて事務仕事だけに時間を割くわけにはいかないからじつはスケジュール的には結構カツカツなのだ。最近大学人となったN氏によれば(いや実業界から大学にやってきたヒトたちが一様に言うことであるのだが)、大学ってこんなに忙しいところだと思わなかった。こんな発言を聴くと僕は、そうでしょう、そうでしょう、我が意を得たりという感じで、思わずニコリとしてしまう(←喜んでどうする)。

そう。大学は忙しいのである。ただ、時間は自由になる。ほとんどそれが唯一の魅力だ。同種の業務を同時に幾つも抱える忙しさというのは肉体的にはたいへんだけど脳みそ的にはまあなんとかなる。しかし、異種の業務を同時に幾つも抱えるというのは、精神的にもちょっと堪える。言うまでもなく大学の仕事というのは後者の部類に属するだろう。いわば何でも屋さんである。コスト感覚も希薄だし、業績にならない仕事もけっこう多いので、時々俺は何をやってるんだと我に返る。てなことを考えながら、晴れてNPO法人化された元気・まちネットのウェブサイトに掲載するプロフィール原稿の準備やら早稲田大学芸術学校の成績評価、平成19年度日本造園学会全国大会分科会報告原稿の準備等であっという間の一日であった。

Thursday, Aug 9, 2007
閑散とした大学研究室で、平成19年度日本造園学会全国大会分科会報告原稿の準備。昼過ぎ、長男が熱を出したと保育所から連絡が入ったので、急遽仕事を切り上げ、保育所へ。長男を連れてその足で医者へ。夕方、二男を迎えに行き、妻とバトンタッチして千葉大学園芸学部創立百周年記念事業に係わる打合せに出席。記念館の建設位置について。

産業景観シンポジウム+写真展:風景としてのテクノスケープ

2007-08-10 | Fieldwork
(社)日本都市計画学会メールニュースを転載します。

No.193 配信日:2007年8月10日
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産業景観シンポジウム+写真展 : 風景としてのテクノスケープ

【概要】
産業観光,文化的景観,あるいは芸術表現の対象として、テクノスケープをはじめ産業の形成する景観について価値を見出す試みが内外各地にて行われている。2000年には英国ウェールズのBlaenavon産業景観(石炭産業,精製産業等)が文化的景観として世界遺産に登録されているほか、わが国でも産業施設群や鉱山の景観が重要文化的景観の候補として議論され始めている。
このような時代趨勢にあって、近代ランドスケープ遺産,工業都市の原風景,あるいは芸術的景観としての可能性など、さまざまな切り口から産業景観の特質を議論することによって、その有効な活かし方や価値の置きどころを明確にしていく必要がある。
本シンポジウムでは、フランス土木史学の第一人者であるアンドレ・ギエルム氏(フランス国立工芸院教授)をお迎えし、産業景観の国際事情に関する基調講演をいただく。加えて、わが国における景観工学,造園学,ならびに写真芸術の専門家による話題提供及びパネル・ディスカッションを実施し、産業景観という新たな価値の諸相を解明することとしたい。
なお、当日会場にて大野繁氏の写真展をあわせて開催する予定である。

■日 時 : 2007年9月10日(月) 16:00~19:00
■場 所 : 土木学会講堂
■主 催 : 土木史研究委員会、景観・デザイン委員会
■参加費 : 一般1000円、学生500円(当日、資料を配付します。)
■プログラム
1.開会の辞(土木史研究委員長 小西純一) 16:00~16:05
2.講演「産業景観を考える:パンタンの旧製粉工場を事例として」
(フランス国立工芸院教授 アンドレ・ギエルム) 16:05~16:55
3.ディスカッション
 1)話題提供 17:00~17:55
  ・「日本における産業景観の現況」(近畿大学 岡田昌彰)
  ・「産業・生業の風景と自然環境」(東京大学 小野良平)
  ・「文化的景観としての産業遺産」(文化庁 井上典子)
  ・「被写体としての産業景観」(写真家 大野繁)
 2)パネル・ディスカッション 18:00~18:40
   (ギエルム、中村良夫(東京工業大学名誉教授)、各話題提供者)
 3)フロアとの質疑応答 18:40~18:55
4.閉会の辞(景観・デザイン委員長 田村幸久) 18:55~19:00

【問い合わせ先】
土木学会研究事業課 橋本剛志 (電話:03-3355-3559、メール:hashimoto@jsce.or.jp)
近畿大学理工学部社会環境工学科 岡田昌彰
(電話:06-6721-2332、メール:okd@civileng.kindai.ac.jp)

維持可能な都市のための地域デザイン -パトリック・ゲデスの遺産-

2007-08-08 | Fieldwork
(社)日本都市計画学会メールニュースをそのまま転載します。

No.190 配信日:2007年8月8日
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九州大学工学部国際学術交流フォーラム
『維持可能な都市のための地域デザイン -パトリック・ゲデスの遺産- 』
http://www.doc.kyushu-u.ac.jp/toshi/forum2007.html

主催 : 九州大学大学院工学研究院、(社)日本都市計画学会九州支部
後援(予定) : (社)土木学会西部支部、(社)日本建築学会九州支部、都市環境デザイン会議九州ブロック、(社)都市住宅学会九州支部

■趣旨
人口減少・少子高齢・地球環境問題などの社会経済情勢の大きな変化に対応するため、21世紀の地方都市は、人と自然との共生、経済的発展、豊かで快適な生活を実現する維持可能な都市を目指す必要があります。
本フォーラムでは、維持可能な都市のための地域デザインの探究において、近年、再評価されているイギリスの生物学者にして都市計画家パトリック・ゲデスに焦点をあてます。ゲデスは、二十世紀初頭、都市計画に「地域(リージョン)」という概念を導入し、「地域調査(リージョナル・サーベイ)」運動を展開し、その成果を都市の博物館に展示し、市民が都市の進化の過程を認識し、「よりよき場所(Eu-topia)」の実現を探求するように働きかけ、「保存手術(コンサバティブ・サージェリー)」による歴史的な都市の改造を提案しました。
その足跡は、スコットランド、アイルランド、インド、バレスチナ、イスラエル、フランスに及びます。ゲデスは、その死後も、「環境」に着目する生態的な都市・地域計画に影響を与え続けてきました。イギリスの都市計画家ホルホード卿は、「私たちが頭の中でどこに行こうと、ゲデスが戻ってくるのに出会う」と述べています。
本フォーラムでは、パトリック・ゲデス研究の第一人者であるイギリスのノッティンガム大学教授ヘレン・メラー女史らを招聘して、都市地域計画におけるゲデスの思想と実践の現代的意義について議論するとともに、現在の日本の地方における維持可能な都市のための地域デザインについて意見交換します。

■日時
 2007年9月30日(日) 10時00分~16時30分

■会場
 九州大学西新プラザ(〒814-0002 福岡市早良区西新2-16 TEL:092-831-8104)
 http://www.kyushu-u.ac.jp/university/institution-use/nishijin/index.htm

■講演者
秋本福雄氏(九州大学教授)
小出和郎氏((株)都市環境研究所代表取締役)
ヘレン・メラー女史 (ノッティンガム大学教授)
島谷幸宏氏(九州大学教授)
出口敦氏(九州大学教授)
中井検裕氏(東京工業大学教授)
蓑原敬氏((株)蓑原計画事務所所長)
蓑茂寿太郎氏(熊本県立大学理事長)
(五十音順)

■プログラム
9:30- 開場
10:00-10:30 基調報告 秋本福雄氏(九州大学大学院教授)
10:30-12:00 基調講演 ヘレン・メラー女史(ノッティンガム大学教授)
(休憩)
13:00-14:30 講演をめぐっての討論「パトリック・ゲデスと現代」
司会    秋本福雄氏(九州大学大学院教授)
パネラー ヘレン・メラー女史(ノッティンガム大学教授)
蓑原敬氏((株)蓑原計画事務所所長)
中井検裕氏(東京工業大学教授)
15:00-16:30 パネル・ディスカッション「九州の都市・地域計画を考える」
司会    出口敦氏(九州大学大学院教授)
パネラー 小出和郎氏((株)都市環境研究所代表取締役)
蓑茂寿太郎氏(熊本県立大学理事長)
島谷幸宏氏(九州大学教授)
16:30 閉会挨拶

■懇親会
 フォーラム前日に講演者を囲んだ懇親会の開催を予定しています。詳細は後日ホームページ又はメールでお知らせします。
日時:2007年9月29日(土) 18時30分頃開始

■申込み方法
 フォーラム参加(無料)、懇親会参加(会費未定)をご希望の方は、FAX又はE-mailにて、「住所、氏名、勤務先、電話番号、メールアドレス、フォーラム・懇親会の参加の有無」をご記入の上、9月14日(金)までに事務局宛(forum2007@doc.kyushu-u.ac.jp)
にお申し込みください。

■連絡先(事務局)
 九州大学大学院工学研究院環境都市部門都市システム工学講座
 〒819-0395 福岡市西区元岡744  Tel/Fax 092-802-3407
 E-mail forum2007@doc.kyushu-u.ac.jp
 担当:梶田佳孝、小林敏樹

みどりと活力のある都市農地の有効活用

2007-08-08 | Fieldwork
(社)日本都市計画学会メールニュースをそのまま転載します。

No.187 配信日:2007年8月8日
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<講演会「みどりと活力のある都市農地の有効活用」開催のご案内>

(財)都市農地活用支援センターでは、国土交通省が毎年10月に開催する「土地月間」の参加行事として、標記の講演会を開催いたします。

 本講演会は、人口減少時代を見据えた都市農地の利活用のあり方の一つとして、既存住宅地にある都市農地を貴重な緑地的資源として捉え、農地のまま利用・保全することで地域に潤いと活力をもたらす公共的機能を発揮させていくための方策及び具体的提案等を有識者及び実務者にご講演頂き、地域における都市農地の役割を考える契機として頂くことを目的に実施するものです。

講演会の詳細は、当センターのホームページ
http://www.tosinouti.or.jp/seminar/seminar01.htm)にてご案内中です。

是非ご参加くださいますよう、お願いいたします。



●開催日時:10月17日(水) 午後1時30分から午後4時30分

●開催場所:すまい・るホール 東京都文京区後楽1-4-10(TEL 03-5800-8253)

●内容  :(1)講演1「みどりを活力とした都市農地の有効活用」

<講師>明海大学 不動産学部 教授 中城 康彦 氏

(2)講演2「相模原市の都市農地への取組み」

<講師>相模原市環境経済局経済部農林課 課長 小峰 幸夫 氏 

(3)講演3「都市農地の多機能性を活かした保全・利活用について

-ネットワーク化とマッチングシステム-」

<講師>(株)まちづくり工房 代表取締役 大橋 南海子 氏

●後援(予定):国土交通省、全国農業協同組合中央会

●募集内容 :地方公共団体、JA職員、民間等 150名程度(先着順に受付いたします)

●参加費  :無料

ジャケット買い

2007-08-08 | Media
ジョージ・セル(指揮)+クリーヴランド管弦楽団
ドヴォルザーク「交響曲 第8番 ト短調 作品88 他」
(EMI)

僕はどんな名曲・名盤であろうが、ジャケット・デザインが気に入らなければ絶対にそのディスクを買うことはない。指揮者や演奏家をあしらったジャケットの場合には,アーティストのルックスや雰囲気が購入の可否を決める重要な判断材料となる。インテリアのアクセントになったり、何気なくテーブルの上に置いても見苦しくないデザインでなければ却下である。ジャケット・デザインには手を抜いて欲しくない。リード・マイルスによるクールなジャケットのデザインと相まって、トータルな作品性を打ち出していたのは往年のブルーノート・レーベルであった。クラシックレコードのジャケットは永らくデザイン不在の時代が続いたと言ったら言い過ぎであろうか。ところが、その状況に変化の兆しがみえてきた。「デザインしました」というのがミエミエなものや、アイドルのグラビアまがいの妙に色っぽいの(←最近多い)はどうかと思うが(まあ、オッサンはこーゆーのに弱いんだろうな)。。。

標記のレコードは演奏中のオケと指揮者を斜め上から捉えた臨場感ある写真で構成されたジャケットで、取りたててデザイン性の感じられるものではないが、やりすぎて失敗しているものよりはマシだ。ハズしてないデザイン。ところで、カップリングのスラヴ舞曲 第10番 ホ短調 作品72-2&スラヴ舞曲 第3番 変イ長調 作品46-3が主役の第8交響曲を喰っちゃうほどのすばらしさである。

多摩平の自然公園

2007-08-07 | Media
パーヴォ・ベルグルンド(指揮)+ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
シベリウス「交響曲 第3番 ハ長調 作品52+第5番 変ホ長調 作品82」
(1987,EMI)

多摩平団地にある自然公園は、団地が建設される以前は宮内庁の苗圃だったところで、その時代から残るモミの群生があり都内でも貴重な林相を呈している。団地の建て替え事業に伴い公園も再整備されて、林間を縫う木道を歩いていると、実に清々しい気分に浸れる。この、いささか日本離れした風景のすばらしさは、1950年代、カナダ人のストーン牧師がこの地に農村伝道活動の本拠地を置いたほどである。こんな公園に面したフラットの一室で早朝、靄に煙るモミの木立を眺めながらシベリウスのシンフォニーなんぞを聴いたりしたら、さぞかし気持ちのよいひとときが過ごせそうである。

Wk 31

2007-08-06 | Japan
Monday, Jul 30, 2007
*「公園計画論」の授業。「都市構造と公園:港北ニュータウンのケース」および「施設化を指向する公園とパッチワーク」(の一部)についてレクチュア。2回連続で休講にしてしまったので、補講の実施を受講生に伝える。

公園計画論の補講を行います
日時:8月6日(月)10:30~12:00 
場所:千葉大学園芸学部E棟1階講義室103


*「第3回矢切研究会」:矢切耕地基本構想の策定及び関連イベントの企画について。
*千葉大学園芸学部百周年記念事業百周年記念館の建設にかんする事前打合せ。

Tuesday, Jul 31, 2007
*昨日に引き続いて「公園計画論」の授業。「施設化を指向する公園とパッチワーク」(の一部)と「公園はアートたり得るか?」について。
*卒論・修論の合同ゼミ:はや7月も終わりである。前期最後の論文ゼミ。

Wednesday, Aug 1, 2007
第24回全国都市緑化ふなばしフェア「花と緑の屋外出展コンテスト」の打合せ。
*夜、賀来プロデューサ、栗生事務所と千葉大学園芸学部創立百周年記念事業百周年記念館の建設位置に係る事前打ち合わせ。
*平成19年度日本造園学会全国大会ミニフォーラム(造園専門教育プログラムの適格認定制度の在り方について)報告原稿の準備。

Thursday, Aug 2, 2007
*平成19年度千葉大学園芸学部オープンキャンパス:高校生とその父兄に製図室(環境造園学プログラムのデザイン実習用スタジオ)を案内。父兄同伴が多いのにはちょっとビックリした。
*オープンキャンパスの合間を縫って、たまりにたまった滅入る対応(←メイル対応)。

Friday, Aug 3, 2007
*午前から午後にかけて、担当授業の成績評価に追われる。毎年のことではあるが、色々な意味で非常に神経を使う作業。とくに今期は担当授業数が多かったのでいやはや。
*午後、園芸学部創立百周年記念事業にかかわるOB諸氏への連絡レターの準備作業に協力する。

Saturday, Aug 4, 2007
日本造園学会編集委員会に出席のため渋谷へ。暑い。とにかく暑い。それなのに渋谷のこの人出はどうだ。よくもまあこんなつまンない街にみんな愉しそうな顔して出かけてくるもンだ。まったく理解できない。。。委員会では、造園学会機関誌「ランドスケープ研究」の特集記事案について宿題になっていたので、早起きしてレジュメをこしらえていったら、なんと考えてきたのは僕一人だけ。自動的に次々号の特集テーマとその担当に決定されてしまった。そりゃないぜ。。。委員会終了後、今期から同じ編集委員に委嘱された大学時代のクラスメートの長濱氏(神戸芸術工科大学/E-DESIGN主宰)とお茶。