Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

ラウベのキーを受け取る

2008-03-31 | 借庭日記
3月29日(土) 晴れ
今週前半、前入居者が退居されたとの連絡をいただいたので、とりあえず運べるものを持っていそいそと出かけた。岩間で高速を降り、「てっぺん」で昼食(頗る美味な鮭丼と蕎麦)を済ませてからガルテンへ。松戸ではサクラがすでにほぼ満開だというのに、笠間ではまだ一分咲きにもみたない。朝晩はまだ相当冷え込むとのこと。。。クラブハウスで鍵を受け取りラウベへ。レイアウトのため室内を実測。にわの地割りも考えなくてはならない。来週からはいよいよマルチハビテーション開始である。


ラウベ内部の様子。思ったより広い感じ。

13th Week

2008-03-31 | Japan
Monday, 24 March, 2008
*東金プロジェクト、造園学会分科会等の連絡。
*私費外国人留学生奨学金申請書類の作成ほかエンドレス年度末ジョブ。
*造園学会誌「ランドスケープ研究」71-4号が届く。本号の特集記事「人口減少社会におけるランドスケープの創造と管理」を国交省の脇坂さんと企画編集させていただいたほか、「イングランドにおけるブラウンフィールド国家戦略に向けた取り組み」と題する論考を寄稿しました。また、これまで5ヶ年にわたって取り組んできたアーバニズム分科会の成果について、共同企画者の高橋さん(LPD)と石川さん(ランドスケープデザイン)が「逆都市化時代の風景モデル」と題して紹介しています。
*その5年目の分科会(昨年の造園学会全国大会)「“アーバニズム”とどう向き合うか? その5 都市の縮減と郊外のランドスケープ」の報告記事も本号に掲載されています。その他、企画をちょととだけお手伝いさせていただいた分科会「東京湾岸域の都市・環境再生ー造園学の視点からーその2」(ランドスケープ技術研究委員会、共催:NPO法人みどり環境ネットワーク)」の報告記事も掲載されています。

Tuesday, 25 March, 2008
*午前中半休をとって1号(6歳)の手術後1ヶ月検診。検診後、1号を保育所に送り届けてから研究室へ。
*北海道で5月に開催される日本造園学会全国大会の分科会「“アーバニズム”とどう向き合うか? その6 開発なきところにデザインあり(仮題)」の紹介文を、締切を一日過ぎて提出。
*学部生の二葉会奨励賞応募論文のチェック、人事選考方針委員会ほか、Tプロジェクトの奨学寄付金の申込書が届く。
*夕方、読売新聞(「環境ルネサンス」の記事)の取材を受ける。先頃騒音問題で話題となった西東京市いこいの森公園の計画設計について、かつてこのブログに書いた拙文を見ていただいて連絡を下さった。

Wednesday, 26 March, 2008
流山市総合計画審議会の委員の委嘱を受ける。企画政策課の方々が研究室にみえ、今後の予定等について説明いただく。
*以前、とあるプロジェクトでたいへんお世話になったUR都市機構のYさんが研究室にお見えになりしばし談話。旧公団の設計図書、全国団地景観サミット等について。
*2級建築士の受験資格を満たす授業科目について同僚氏と検討。
*東金プロジェクト打合せほか、院生の学会投稿論文のチェックなど。

Thursday, 27 March, 2008
*午前中、東金プロジェクトの打合せ。
*市川みどりの市民フォーラム会報に掲載していただくことになった「市川市北西部地域水と緑の回廊構想公開プレゼンテーション」の報告原稿の校正。関連記事 → http://www.ichikawa-midori.com/deidara/deidara-200712.htm
*午後、教授会。終了後、千葉大学園芸学部緑地環境学科環境デザイン学講座デザインジャーナル「moe」の会計手続き。
*造園学会関係:全国大会分科会用原稿のためのリサーチ、関東支部造園遺産インベントリ作業部会に向けた諸連絡。
*日本都市計画学会学術研究発表会査読者登録。
*「Japanese Gardens Outside of Japan (2nd Edition, 2008)」(Editor: The Committee for Research and Publication of Japanese Gardens Outside of Japan (Makoto SUZUKI et al.), Publisher: Japanese Institute of Landscape Architecture, 2008)が発行されました。既刊「海外の日本庭園」の英語版で、海外向けに版を重ねたものです。僕は「The Japanese Gardens in Public Parks, Botanic Gardens and Art Museums」という小論を寄稿しています。巻末に付されている、「海外の日本庭園総覧リスト」は必見。海外の日本庭園巡りのガイドブックとしての再出版が期待されます。
*ドクターの修了生とカニ鍋を囲む。

Friday, 28 March, 2008
*午前中、領域会議。葛飾屋で天ざる(名古屋がお休みだったので)。
*午後、昨日に引き続き「moe」の会計処理。なんとか年度内に納品できそう。
*造園学会全国大会分科会用原稿のためのリサーチ。コミュニティ・フォレストの手法によるスコットランドの炭坑跡地の再生について、Community forests and regeneration in post-industrial landscapes (by L. Kitchen, T. Marsden, P. Milbourne) という論文がよくまとまっていた。その他、 イングランドの National Coalfields Programme、East Ayrshire Coalfield Environment Initiative について。

Weekend, 29-30 March, 2008
土曜日、笠間クラインガルテンへ。日曜日は、自宅で1号・2号と戯れる。1号は小学校入学の準備。

「畑がっこう」の見学

2008-03-31 | 借庭日記
3月22日(土) 晴れ
入村に向けた書類提出のため笠間クラインガルテンへ。今春、4月からの笠間通いに備えて、ETCを導入した(こりゃ快適だ)。1時半頃ガルテンに到着。たまたまご挨拶した、入居予定の区画お隣のMさんは、初対面ながら快くラウベ内を見せてくださいました。ありがとうございました。ガルテンを一回りし、敷地内のそば処で昼食。もり・ミニ天丼セットを食す。カボチャの天ぷらが頗る美味。午後3時から、ガルテン裏手の耕地で催された「畑がっこう」のイベントに申し込む。初回の今日はジャガイモの植え付けの日だったけれど、ラウベへの入居も済ませてないうえに、当然装備も用意してこなかったので、見学だけさせてもらうことに。直売所で有機野菜を買い込んで帰路につく。


みんなで畝づくり

12th Week

2008-03-23 | Japan
Monday, 17 March, 2008
*造園学会関東支部「第2回幹事会」議事録の修正作業。
*院生の授業料免除申請のための推薦状の作成。
*年度末ジョブ諸々。

Tuesday, 18 March, 2008
*造園学会一般研究論文の査読とりまとめ。
*院生と東金プロジェクトの打合せ。
*千葉大学園芸学部創立100周年記念事業の一環として実施する記念館周辺のランドスケープデザインコンペの実施詳細について、プロデューサー賀来さん、学内の三谷さんと打合せ。
*年度末ジョブを時間の許す限り片づけてから、渋谷へ移動。日本造園学会ランドスケープ技術研究委員会に出席。今回は評価・システム部会および産業部会の合同の企画会議で、5月の造園学会全国大会@北海道での分科会の開催要領、その他の今後の活動計画について意見交換。

Wednesday, 19 March, 2008
休暇をとって、1号(6歳)の保育所修了式&父母会お別れ会・食事会。

Friday, 21 March, 2008
*日本造園学会関東支部第2回幹事会議事録作成と今後の活動内容に関する連絡。
*東金プロジェクトについて院生と打合せ&クライアントとの連絡等。
*今年度も4月から担当させていただく早稲田大学芸術学校都市デザイン科の授業(公園緑地計画)の連絡・準備。
*院生と学会投稿論文の打合せ。
*年度末ジョブ&研究室の追い出しコンパ。

Weekend, 22-23 March, 2008
土曜日、笠間クラインガルテンへ。日曜日、五月人形の虫干し。1号(6歳)の保育所修了、近所のお友達の幼稚園卒園を祝して寿司パーティ。


40年物の五月人形と6年物の1号及び1年物の2号

第十回 君津花逍遙の会

2008-03-17 | Fieldwork
プランタゴの田瀬さんから、「第十回 君津花逍遙の会」のお知らせが届いた。毎年ご案内いただいているのだが、都合がつかず一度も伺ったことがない。今年こそはと思うのだが、どうなることやら。。。このイベントは、内山緑地建設株式会社の生産圃場「君津グリーンセンター」で行われるもので、田瀬さんはこの生産圃場を樹木園化する「内山ガーデン&アーボリータム」計画にコンサルタントとして永年かかわっておられるとのことで、RHSJ記念庭園や自生のヤマザクラ等も見どころだそうです。

11th Week

2008-03-15 | Japan
Monday, 10 March, 2008
朝から冷たい雨。腕に抱かれた2号(1歳)がしげしげと雨傘を見上げる。いつものように1号(6歳)・2号を保育所に送り届けてから大学へ。キャンパスのオオカンザクラの蕾がもうだいぶ膨らんでいる。。。朝一で、学生の授業料免除申請のための推薦状を書く。他、溜まったメイルへの対応に午前中いっぱいかかる。

午後(すっかり雨が上がり晴れ間が)は、大学で主宰することになった某設計コンペの応募要項の作成その他の年度末仕事。。。夕方、1号・2号を回収しに再び保育所へ。いつものルーティーンワークだが、すっかり日が長くなったなぁ。どうということはない早春の一日。

Tuesday, 11 March, 2008
午前中、大学で所用を済ませてから、某出版打合せのために茅場町へ。打合せ後、新川で寿司をかき込んで、とある取材のため、箱崎のIBMビルへ。10年以上前に一度来ているが、ここのランドスケープは好きだ。というかイイ。隅田川に出る。永代橋の向こうに佃島が霞んで見える。日本橋川の河口に架かる豊海橋はキュートの極み。


IBM箱崎ビル

一休みしてから、川沿いのプロムナードをゆっくりと浜町まで歩く。浜町公園。都内でも有数のヒストリックパークだが、首都高や区立のスポーツセンター、運動場等が建設されて、昔日の面影は絶無。また、明治座側から見ると、かさ上げされた堤防天端のレベルに擦り付くように地盤を緩やかに勾配させてあり、公園自体がスーパー堤防状態になってしまっている。というより、これはスーパー堤防だ。そんななか、アプローチのイチョウ並木とその軸線だけは旧状を留めていて貴重である。明治座との位置関係も面白い。

ここでタイムアップ。地下鉄に乗り岩本町に出、萬世橋を渡って秋葉原へ。。。さらに、不思議な力!?に導かれて石丸電機本店へ。気づけば6階のCD売り場。ティボーテのサン=サーンスP協奏曲2番・5番が目に止まり衝動買い。ふと我に返り、松戸にもどる。

Wednesday, 12 March, 2008
午前中、千葉大学園芸学部創立100周年記念庭園コンペ応募要項の作成。午後は、ある重要かつ緊急の業務のため1時から5時半までカンヅメ。

Thursday, 13 March, 2008
午前中、院生とT市プロジェクトの事前打合せ。午後、千葉大学園芸学部創立100周年記念館等整備・運営管理委員会に呼び出され、記念庭園コンペ応募要項案について討議。中座するつもりが抜け出せず、さらに日本造園学会関東支部第2回幹事会の時刻も迫ってきたので、やむなく渋谷に移動。午後に予定されていたT市プロジェクトの打合せに参加できなくなってしまった。ほんとうに申し訳ない>関係各位。


和名ヶ谷クリーンセンターにて(松戸市、3月15日)

10th Week

2008-03-10 | Japan
Monday, 3 March, 2008
とあるプロジェクトの現地踏査で東金市の八鶴湖へ(下の写真は雄蛇が池)。八鶴亭雄蛇ヶ池、日吉神社、本漸寺、山王台公園、東金ダム(ときがね湖)御成街道切り通し、最福寺などを視察。商工会議所の方々と意見交換。東金市観光協会 http://www.toganekanko.com/



雄蛇ヶ池といえば釣り少年にとってあこがれの地だった。しかし小学生にとってそこは少々遠すぎた。当時、釣り雑誌ではバス釣りのメッカとしてよく紹介されていた。その地にこの歳になって初めて訪れた。仕事で。人生とはわからないものである。。。バスはいまでも釣れるようだが、当時のような知名度はないと思う。

Thursday, 6 March, 2008
朝一でコース・学科会議。連ちゃんで臨時教授会、領域会議。花粉症に風邪を併発して思うように仕事がはかどらない。昨秋、学生さんと参加させていただいた「第24回全国都市緑化ふなばしフェア」の公式記録(報告書)および感謝状が船橋市長さんから届いた。

用あって古い旅行ガイドブックを読んでいるのだが、昔の旅行案内書はすばらしい。格調の高い文章、故事来歴の徹底的な記述、文学作品や史料からの引用、少数だがじつに質の高い写真等々、現代の旅行案内書が子供向けの絵本に見えてくる。ちなみにいま読んでいるのは、旧鐵道省が昭和9年に実業之日本社から発行した『房総と水郷』、定価壱圓也。これなんぞ、もう一級の歴史資料。それほど遠い過去ではないのに、我々が忘却してしまった世界がそこには記録されている。いずれまたゆっくりレポートしてみたい。

Weekend, 8-9 March, 2008
土曜午前中、二男をMRの予防接種に連れて行く。その足で今度は4月から小学校に上がる長男の学童保育の手続き。そうこうしているうちにお昼。移動中の車内で子供たちが寝てしまったので、ドライブスルーでハンバーガーを買い、堀之内貝塚公園にてパーク・アンド・ランチ。フレンチフライの香りに目を覚ます二男。。。買い物を済ませて帰宅。

日曜日、冬中ほったらかしにしておいた植木の手入れ。昨日録画したブランデンブルグ協奏曲全曲演奏会を横目に、やる気が起きない仕事に向かう。クラウディオ・アバドによるバッハという珍しい演目。会場はイタリアのヴァーリ市立劇場というところだったが、これがため息が出るほどに美しい劇場。。。一向にはかどらない仕事に悶々としていると、同僚氏から理数応援プロジェクトHPが完成したとメール。嗚呼、べつの意味でため息。。。

パブリック・ドメインとしての環境情報その2/臭いものに蓋をする発想

2008-03-08 | Media
米ランドスケープ・アーキテクチュア誌の近刊をぱらぱらと捲っていて目に留まった記事。一つは1月号の「テクノロジー」紹介の項。アーバン・フォレストの評価とその計画技術に関する記事で、サンフランシスコの「アーバンフォレスト・マッピング・プロジェクト」や、USGS が提供する「ナショナルマップ」、シカゴの「グリーン・インフラストラクチュア・マッピング・プログラム」、その他、GIS/GPSを用いた樹木管理のためのアプリケーション・ソフト等が紹介されている。米国では、いわゆる緑被図に類する地理情報はすでにナショナルスケールで完全にパブリック・ドメインとなっている。サンフランシスコの樹木マップは樹一本一本がピンポイントでマッピングされている(追加も可能)驚くべき地図。

いまひとつは、2月号の「都市公園」の項。高速道路上の人工地盤公園について論じたもの。まだよく読んでいないので論評は控えたいが、個人的にはどうも高速道路に蓋掛けしてそのうえを公園にする(道路と公園の分離、あるいは交通とレクリエーションの分離)というのは、そのことによって得られる数多の恩恵を何ら否定するものではないが、「臭いものには蓋をしろ」的な発想というか、20世紀的な手法という感じは正直なところする。その点、むしろ古典的なパークウェイの(道路と公園をレイヤリングしてしまった)コンセプトのほうが断然冴えているではないか。

ボストンの「ビッグ・ディグ」も素晴らしいプロジェクトだとは思うが、これも臭いものには蓋をしろ型の典型例。ただ、この事例は、臭いものに蓋をしたのではなく、埋めて(地下化して)しまったところがすごいのだが。ひるがえって、本邦日本橋のケースはどうだろう。運河の上に高速道路が建設されたのは、建設用地の確保上の理由のみならず、臭いもの(当時の日本橋川)には蓋(首都高)をしてもかまわない、という心理が無意識に働いていたのではあるまいか。その「蓋」を取っ払って当初の風景を取り戻そうというのがこの構想の趣旨である。ここで、「臭いもの」とはいまや首都高になり代わっている。時代の流れの中で「臭いもの」が完全に逆転してしまったのだ。しかし、臭いものは除去されるべし、というコンセプトは貫徹される。

ソウルの清渓川(チョンゲチョン)も日本橋と同様の経緯をもつ。臭い清渓川にかけられた蓋(高速道路)を除去して、臭くない清渓川が再生されたのである。ただし、清渓川の場合は、たんに蓋(高速道路)を取っ払った(移設した)のではなく、捨てて(廃道にして)しまった点が非常にユニークである。なんとも韓国らしい潔さである。清渓川プロジェクトのすごさは、河川再生にではなく「道路の廃止」という点に認められるべきだろう。とはいえ、やはり「臭いもの」と「それにする蓋」という二分法を前提としている点はその他のプロジェクトと同様である。この二分法を乗り越える手法が欲しいところだ。

パブリック・ドメインとしての環境情報

2008-03-05 | Fieldwork
先々週、「市川市北西部地域水と緑の回廊構想公開プレゼンテーション」にご来場いただいた高野史郎様から、下記イベントの案内が届きましたのでご紹介せさせていただきます。高野さんは、約10年間、市川市内をくまなく踏査され、どこにどんな植物が生育しているか、植えられているか、ほぼ見当がつくようになってきたそうです。こうした環境情報は、公開されることによって地域の貴重な共有財産となっていきます。興味のある方はぜひ足をお運びになってみてはいかがでしょう。

スケッチで見る市川の植物 2008

開催期間:2008年3月18日(火)~23日(日) 9:30~16:30
開催場所:市川市木内ギャラリー

展示内容:春の七草・秋の七草は、市川のどこに?
     柏井町の雑木林、行徳近郊緑地の植物
     逃げ出した・・・・・住みついた外来種いろいろ
     市民グループの活動紹介・情報交換

ラシアンズ

2008-03-05 | Media


ミハエル・プレトニョフのベートーヴェン・ピアノ協奏曲2&4番(DG,2006)を買ってみた。「ドイツ音楽はドイツ系の演奏家によるべき」という尤もらしい発言をよく耳(目)にするが、ー好き嫌いの問題はさておきーそういった聴き方はクラシック音楽の楽しみを大いに減じている(と思う)。僕は、ドイツ音楽であれば、それが非ドイツ系の演奏家によってどのように奏でられるか、非ドイツ圏でどのように演奏されるか、またそのように演奏されるバックグラウンドとはいかなるものか、ということにも大いに興味が湧く。さて、プレトニョフによる第4協奏曲は、決してロマンティックな演奏ではない。緩急の自在さ、そして、カデンツァが見事だと思った。



一方、ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)によるラフ2(フィリップス,1993)は、本家本元、ロシア人指揮者とロシアの楽団によるロシア音楽の演奏である。だけれども、その演奏はどこかあっさりしており、ロシア的な濃厚さは感じられない。むろんゲルギエフの個性、芸術性に拠るところが大きいわけだが、じゃあなぜロシア人であるゲルギエフがそのような個性を持ち得たのか、などと考えはじめるともう愉しくてたまらない。また、20世紀も初頭になってラフマニノフという人は何故にこんなロマンティックな曲を書き続けたのか、という疑問もじつに知的好奇心をそそる。アヴァンギャルドな音楽をかく才能がなかったから、ではあるまい。

「AXIS」vol.132の土木特集

2008-03-02 | Media
知人の御代田氏からのメイルを転載します。
興味のある方はぜひ。

---------以下、御代田氏のメイル

大変ご無沙汰しております。
御代田です。

掲題のとおり、本日(3/1)発売のデザイン誌「AXIS」vol.132で土木特集が組まれています。
http://www.axisinc.co.jp/publishing/magazine/vol/132.html

この特集につきまして、企画・編集・執筆の協力をさせて頂きました。
今回は土木業界以外の方々を意識した構成としているため、
少々概念的な記述も多いかと思いますが、
ぜひ皆様にご一読頂き、ご感想等頂けたら幸いに存じます。

今後も様々な活動を予定しておりますので、またご連絡させて頂きます。
なお、よろしければこちらもご覧ください。
http://www.tokyodoboku.jp
http://www.laud.jp

9th Week

2008-03-02 | Japan
Tuesday, 26 February, 2008
千葉大学大学院園芸学研究科特別カリキュラム「食と緑のエキスパートプログラム」第一回国際シンポジウム。清華大学大学院と上海交通大学大学院の代表団がみえ、千葉大学を含めて3大学のランドスケープ教育のカリキュラムについて互いに紹介の後、単位の相互認証や共同教育、共同研究の可能性について討議。僕は「Education System of the Division of Environmental Science and Landscape Architecture and the Subdivision of Landscape Architecture」と題して、千葉大学大学院博士前期課程緑地環境学コースおよび環境造園学領域のカリキュラムについて紹介。じつに久しぶりの英語によるプレゼンテーションで、なおかつ準備に時間がとれなかったこともあり、出来は???。やはり外国語はふだん使っていないとダメである。それにしても、あらためて中国の勢い、パワーが伝わる有意義なシンポジウムではあった。でもこのあとがタイヘンそう。閑話休題。この日、長男が入院した。たいしたことはないのだが、シンポの懇親会はキャンセルさせてもらい、二男を保育所に迎え、ご近所さんに預けてから病院へ。

Wednesday, 27 February, 2008
長男の手術が無事終わる。病院と学校を行き来する一日だった。造園学会誌「ランドスケープ研究」71-4号特集記事初校作業。都市計画学会国際委員会から、2008国際都市計画シンポジウム論文の査読依頼予告があった。先だって僕も投稿論文の応募をしたのだが、このイベントへの投稿ははじめてだった。にもかかわらず、論文査読の依頼予告がきた。都計学会は風通しのいいところのようだ。

Thursday, 28 February, 2008
長男退院。夜、延ばし延ばしになっていた日本造園学会関東支部幹事会のメーリングリストづくり。

Friday, 29 February, 2008
ジャパン・イコモス入会手続き。イコモス本部 → http://www.international.icomos.org/home.htm
*造園学会誌「ランドスケープ研究」71-4号特集序文の初校提出。

先週後半から今週前半にかけてはまったく目も回るような忙しさだった。長男の入院がそれに追い打ちをかけた。とりあえず一段落はしたけれど、手が抜けない仕事が年度内にはまだ何件か残っている。そのうちの幾つかはフィールドに出る必要があるものだが、その時間がとれない。そうこうしているうちに新しい仕事がどんどん入ってくる。

Sunday, 2 March, 2008
早くも3月である。午前中、保育所の父母会。ツマは父母会の会長にさせられてしまった。新役員が決まり引継ぎが行われた。

終了後、長男に「・・・に連れてって」とせがまれる。退院したばかりの息子の願いを断る理由などあろうはずがない。で、ご要望のユーカリ交通公園(松戸市小金原)へ。この公園へは先々週、保育所の行事で息子もみんなと一緒に行くはずだった。ところが、手術のための検査日に当たってしまい息子は行けなかったのだ。それが諦めきれなかったのだろう、退院して満を持しての懇願だった。果たして希望は叶えられ、十二分に楽しんだ。ただ、激しい運動はまだ禁じられていたので、自転車に乗れなかったのが残念だったようだ。まあまた来ればよいのだ。。。

10時か。N響アワーも終わったし、風呂にでも入るか。ブロムシュテットのグレート(シューベルト)、なかなかよかったな。。。息子が寝息を立てている。