Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

都市公園の〈保存〉

2006-08-23 | Japan
Mon.-Wednesday, August 14-16, 2006
お盆休みで静岡の実家に帰省。花火に虫とり、魚とりと、父母と弟、5歳の息子と夏休みを満喫した3日間。静岡なんて東京から新幹線で1時間だけど、それでも夜空の星は千葉よりもよほど多いし、空は青く澄みわたり、水道水も冷たくて美味い。かき氷はもちろん、お茶やコーヒーを入れると味の差が歴然とする。数分も歩けば一面の田んぼと連なる山々。やはり夏休みはふるさとにかぎる。このアウラを息子は感じ取ってくれたであろうか。

Thu.-Friday, August 17-18, 2006
● 大学院前期課程入学試験
試験監督。初日は英語と専門科目の筆記試験。二日目は口頭試問。ここ数年、他大学からの入学(希望)者が増えているのは嬉しいことだ。特に建築や林学、農学一般からランドスケープへの転向が目立つが、生態学や人文社会系からも毎年ぽつぽつではあるが受験生がいる。僕が学生の頃には決してなかったことだ。
● 会議会議会議
夏休みということで教師も長期の調査旅行や海外出張に出かけることが多いこの時期だが、さすがに大学院入試の日だけはみんな集まるのでここぞとばかり会議が集中する。大学院の会議と学部(講座)の会議、改組後の新プログラムの会議と、もうわけわからん。

Saturday, August 20, 2006
前期の成績報告の締め切りが迫っており、休日ではあったが大学に出向いた。数年前からWeb入力できるようになったのだが、セキュリティのため学外からの入力は不可。じつに不便。結局、事務サイドが便利になっただけで我々教員にとっては、Web入力になったことでのメリットというのはさほど感じられない。また、最近は試験の答案やレポート類は厳格に採点し、複製・保存しておかなければならない。学生からの情報開示請求やJABEE認定審査のためのエヴィデンスとして必要になる可能性があるからだ。教授と囲碁を一戦交えて単位をもらったとか、徹夜で酒に飲み勝って単位をもらったとか、僕らが学生時代に聞いた諸先輩の武勇伝はもはや遠い昔の逸話である。

Monday, August 21, 2006
東アジアのランドスケープ関連施策の比較に関する共同研究の打合せで兵庫県大のイチノセさんとツマと3人で秋葉原で打合せ。遅ればせながら、秋葉原の変貌ぶりにびっくり。アキバへはいつもクルマで行くことが多いので気づかなかった。新装なったダイビル1階のEXCELSIOL CAFFで打合せしたのだが、かつて駐車場だったところが駅の改札から続くすっきりとした広場になり、UDXへと続いている。あのごちゃごちゃした独特の雰囲気がすっかり失せてしまい、どこにでもある乾いたランドスケープが出現しているが、それでも区画道路を挟んで間口数件の狭小ビルがぎっちりと建ち並んでいてそのギャップに驚かされる。

でも一度こうなってしまうと、前からあった狭小ビル群のほうが肩身が狭い(早く立て替えてこぎれいになれ、という無言の圧力を受けている)感じに見えてしまうのは非情なできごとである。まあオタクのアキバは同時に世界のアキバでもあるわけで、こうした空間は必要だ。さすがに外国人は秋葉原デパートのカレー屋さんには行けないしな。。。それにしても、線路挟んでそびえたつヨドバシカメラのファサード(のキャラクターをあしらったどでかい看板)、なんとかならないものか。いやキャラクターは百歩ゆずるとしてもそのデザインがさ。。。

Tuesday, August 22, 2006
「公園緑地第67巻第4号 都市公園法施行50周年特別企画 公園法50年に寄せる-未来編-」の原稿を締め切りを一日過ぎて提出。拙稿のタイトルは「都市公園の〈保存〉」。社会資本の維持管理に関わる財政が先細りを続ける少子高齢化・人口減少社会において、残す公園を選別する必要性と歴史的公園の保存の必要性について言及。50周年で盛り上がってる場合じゃないぞ。

学部改組タスクフォース会議。会議でこれほどもめたのも久しぶり。他者(といっても同じ学部の教員)を説得する(どころかこちらの意図を理解してもらう)のがこれほど難しいこととは。いやそれが他者たるゆえんなんだけど。他者は身近にいる。継続審議! 会議終了後、今夏からインドネシアに1年間派遣留学する学生さんと打合せ。いいなぁ。

Friday, August 25, 2006
夕方、ツジノ(修景社)さんと五反田ですがもグリーンアートフェスタの打合せ。その足で、ヨシムラ(プレイスメディア)さんの日本造園学会賞受賞記念パーティに出席。足かけ15年にわたって関わってこられた城西国際大学のランドスケープデザインが評価されたもの。

元町公園をつぶす愚行

2006-08-14 | Japan
Wednesday, August 9, 2006
研究生との打合せ。改組タスクフォース会議。

Friday, August 11, 2006
● 元町公園取材
公園緑地協会の原稿の取材のために文京区の元町公園(移設問題に揺れている)を久方ぶりに訪れた。今年に入り、各方面から保存運動への参加要請をいただいていたが、毎回どうしても都合がつかずご協力できないでいたが、久しぶりに時間が空いたので、一人ではあったが再訪してみた。。。やはり潰すわけにはいくまい。あらためてそう確信した。折しも都市公園法制定50周年を迎えるこの年、元町公園を潰す愚行を我々は犯してはなるまい。都市公園の保存は on site で行われるべきことを基本とすべきだと思う。その点、都市公園法第16条(都市公園の保存)の規定は弱すぎる。都市公園の価値が「量」でのみではかられている実態がよく表われている。(詳しくは10月発行予定の「公園緑地誌」67号を)

日本建築学会が提出した保存要望書.pdf
日本造園学会が提出した保存要望書.pdf

● 環境情報科学センター研究発表論文集委員会
元町公園を取材した足で、そのまま市ヶ谷へ。会議までちょっと時間があったので、隣接の「東郷元帥記念公園」へ。ここも震災復興公園で、後に旧東郷邸と一体で整備された事跡ある公園の一つ。既に遅きに失している感が否めないが、歴史的都市公園の評価と再生手法の理論的整理を急がねば、この国の由緒ある古い都市公園はズタズタになってしまう。。。委員会は6時までみっちりカンヅメ。

委員会終了後、新宿に出てアカマさん(SLA)、タカハシさん(マスターピース)と久しぶりに食事。

帰宅すると、「ランドスケープ研究」が届いており、昨年度のアーバニズム分科会の報告「都市化する河川とランドスケープのデザイン」が掲載されていた。今年度の報告も今年は早めに動き出さないと。。。

Loveland, Island

2006-08-07 | Japan
Thursday, August 3, 2006
環境デザイン実習でお世話になっている非常勤講師の先生方との意見交換会を開催。手厳しいご意見を頂戴する。

平成18年度日本造園学会関東支部大会のお知らせ
平成18年9月30日(土)千葉大学園芸学部で開催します。

Monday, August 7, 2006
「公園計画論」の最終回。今期は休講があったのでやむを得ずこの時期に補講を行った。「参加と公園の〈獲得〉 公園づくりの担い手論 その2」、「参加と職能の所在 公園づくりの担い手論 その3」。既に夏休みモードに突入している大学であるが、予想に反して結構な人数の学生さんが出席してくれた。面倒くさい(というか時間がもったいない)ので出席はとらないことにしているのだが、それでも毎回出席してくれる学生さんがいることは嬉しいことだ。

7月が終わりあっという間に8月に突入。7月はめちゃくちゃ忙しかったけど、ワールドカップ、ウィンブルドン、間髪を入れずに全英オープンと、徹夜も退屈!?ではなかった。で、8月に入り、大嫌いな高校野球のシーズンが始まった。なんで高校野球ってチェンジの時に猛ダッシュで守備についたり、ベンチに戻ったりするんか? 体力の無駄遣いだと思うが。ゆっくりだらだらとプロ野球みたいにやればよいと思うのだが、高校生らしくナインだろうな。それから、なんで明らかな誤審に対して抗議しないんだ。こいつもおかしい。勝負魂に欠けている。とまあなんか教育の一環というか、高校生らしくあれ、という暗黙の雰囲気が気に入らん。もう少し、なんというか野球「技術」のレベルアップということに貪欲であってほしい。高校生に対してというより、取り巻きの高野連とか大人たちの意識の問題として。あるいは国際試合やるとか。