老年になると人生が円熟して人生のすべてがはきり見えるよう
な年代を私自身長い間想像してた、しかし人生は年齢を重ねる
につれ生きづらく理不尽になっていく、決して輝かしい老後な
んてないものだ。
宗教学者で哲学者の山折哲雄氏91歳、十二指腸潰瘍、急性膵
炎、肝炎、脳梗塞など多くの病気を患い、3年前には肺炎を患
い重篤となったが現在は回復して妄想三昧、執筆三昧、昼寝三
昧の生活を送っている。
孤独と向き合うことでより豊かな生活を得ることができるとい
う持論を展開してる山折氏、著書「ひとりの哲学」のなかで、
こんなフレーズがある、「夜9時を過ぎるころになればひとり
酒も終焉を迎える、さあ、これから死ぬかと掛け声をかけその
ままベッドに転がりこむ」これは老いの時間を迎えた人間の心
境であるが「これから死ぬか」というものの、なぜか、これか
らも生きていくぞという心の叫びに思えてならない。