団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

バス停で亡くなった64歳女性の人生は

2024年06月15日 | シニア女性

4年前に起こった「渋谷ホームレス殺人事件」の被害者の人生

を追ったNHKのドキュメンタリー、この事件を覚えてるかたも

いるかと思うが、あらためて人間の人生は最後までわからない

ということを痛感した。

 

渋谷区のバス停の小さなベンチで夜をすごしていたホームレス

だった64歳の女性、近隣に住む46歳の男性から突然,石の

入った袋で殴られて命を落とした、「自分の家の近くにホーム

レスがいるのが目障りだった」という犯人の男性、なんとも許

しがたい犯罪である。

 

NHK記者の記事によると、この女性は広島県出身で短大卒業後

はアナウンサーを目指し結婚式の司会業をするかたわら舞台俳

す優を目指す活発で前向きだった評判の女性、27歳のときに

結婚、順風満帆の人生かと思われたが夫の暴力にあい、わずか

1年余りで離婚、そこからが暗転、いろんな仕事をしていたが

リーマンショックなどもあり、ネットカフェ生活を経てホーム

レスになったと推測される、最後のころ、スーパーの試食販売

で生活費を得ていた彼女は、コロナ禍で試食販売が中止される

仕事を失い、夜はバス停のベンチで休むしかなかった。

 

誰にも迷惑をかけずひっそりと夜を明かした生活をしていた彼

女、亡くなったときの所持金は、わずか8円(5円玉1枚、1

円玉3枚)だった、家族にも行政にも(生活保護の申請)周囲

の誰にも最後まで助けを求めなかった、それにしてもこの悲惨

な事件、彼女は何を思っていたのだろうか?きっとこんなはず

ではなかったのにと思ったのでは?なんともやりきれない事件

だ。