「無名でも頑張っていれば誰かが見ている」この言葉は夏の甲子
園大会の地方予選が始まる前に朝日新聞の取材で楽天の岸投手が
語ったものである。
仙台市の中学3年だった岸投手が選んだのは野球で無名ともいえ
る宮城県立名取北高校だった、甲子園にははるか遠い存在、3年
生の宮城県大会、1回戦無安打無得点の好投で勝利、その投球を
観戦していた東北学院大学の監督の目にとまる、たまたま監督の
息子さんが相手チーム主力で応援に来ていた、まさにこの偶然が
岸投手の野球人生を大きく左右することになる。
高校卒業後、東北学院大学に進み春の仙台六大学で18年ぶりの
リーグ優勝、そして西武ライオンズに入団9年間在籍、その間2
008年の日本シリーズで優勝、MVPを獲得している。
「野球は本当に何が起こるか、どこで伸びるかわからない、誰か
が見てくれるんだと思います、そして運よくプロ野球の世界にいま
す」という岸投手、今年から野球を始めた原点の仙台に戻り、好調
楽天の投手の柱として頑張ってる姿を同じ仙台に住んでる者として
応援にも力が入る今日この頃である。