教育カウンセラーの独り言

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特集 変異株 注意すべき免疫逃避とは?忽那医師に聞く

2021年03月09日 13時51分54秒 | デジタル・インターネット

特集
変異株 注意すべき免疫逃避とは?忽那医師に聞く
[2021/03/08 23:30]

新型コロナウイルスの変異型が世界中で猛威を振るっています。国立国際医療研究センターの忽那賢志医師に話を聞きます。

報道ステーションの調べでは、変異ウイルスは、国内で去年12月に初めて確認されてから2カ月半で、21の都府県にまで広がりました。

(Q.変異ウイルスの広がりについて、どう見ていますか?)

忽那賢志医師:「私自身もイギリス・ブラジルの変異株の患者さんを診てきていますが、今のところ、重症化した患者さんはいません。ただ、感染力が強いということは、感染者が増えて、さらに重症者も増えます。そういう意味で非常に怖いウイルスだと思います。感染者の少ない今のうちに対策をしっかりとして封じ込めないといけないと思います」

(Q.現在、国内で確認されているイギリス型、南アフリカ型、ブラジル型の3つは、いずれも感染力が高いと考えた方がいいですか?

忽那賢志医師:「よく分かっていない部分もありますが、従来のウイルスよりも感染力が高く、拡大しやすいと考えられるので、国内でも今後、この変異ウイルスが従来のウイルスに取って代わって主流になる可能性があると思います」

(Q.子どもへの感染例もありますが、どう見ていますか?)

忽那賢志医師:「イギリスでも、これまでの新型コロナウイルスよりも小児への感染例が多いんじゃないかと言われています。今まで感染しにくかった若い世代にも感染しやすくなっている可能性はあると思います。ただ、子どもに感染しやすいというよりは、それだけ感染力が全体的に強くなっているということかもしれません」

(Q.感染力の強さの他にも注目すべき変異はありますか?)

忽那賢志医師:「ブラジル型、南アフリカ型には『免疫逃避』という変異が入っています。ヒトが感染すると新型コロナウイルスの抗体ができます。これは従来のウイルスが持つ『スパイクタンパク』という部分にピッタリはまって、ヒトの細胞に入り込むのを防ぎます。しかし、『免疫逃避』という変異は、スパイクタンパクの部分が変形することで、抗体がピッタリとはまらなくなって、その間にヒトの細胞に入ってしまいます。ですので、一度感染して体内に抗体ができている人でも再び感染する可能性があると言われています。さらに、今使われているワクチンは、従来型のスパイクタンパクに対する抗体が作られていますので、変異型にはピッタリとはまらなくなってきています」

(Q.こういった変異ウイルスに対して、ワクチンの効果はあるのでしょうか?)

忽那賢志医師:「南アフリカ型は、ワクチンの効果が薄れる可能性があると言われています。ブラジル型についても、今まで新型コロナウイルスに感染した人も、再び感染してしまうという報告も出てきています」

変異ウイルスに対し、日本政府は、短時間で検出できる新たな方法の検査をすべての都道府県で実施し、国内の監視体制を強化するとしています。

すべての入国者に対して、位置情報の確認、ビデオ通話による状況確認をし、3日以上連絡が取れない場合などは見回りを実施するとしました。

(Q.こうした対策の強化について、どう考えていますか?)

忽那賢志医師:「やはり、なるべく早くこのウイルスを検出する体制を作ることが重要だと思います。また、変異ウイルスが検出された患者に対しては、特にしっかりとクラスター対策を行って、早め早めに封じ込めていくことが重要だと思います」

(Q.私たちとしては、どんなことができますか?)

忽那賢志医師:「感染者を増やさないことが、変異ウイルスを拡大させないことにつながりますので、できる限り接触を減らす、3密を避ける、屋内ではマスクをする、小まめに手洗いをするなど、これまでの対策をしっかり続けることが、変異ウイルスの拡大を防ぐことにつながります」

▶「報道ステーション」公式ホームページ

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