Naoto Amaki
天木 直人
小泉元首相が脱原発発言をして世の中が騒いだ時、そのうち小泉元首相はその思いを近く本にして出版するということがメディアに流れたことがあった。
私はその本に期待した。
どうせ小泉元首相が自ら筆をとって書いた本ではなく、ゴーストライターに書かせたものに違いないが、少なくともそこには小泉元首相の脱原発の考えが述べられているはずだ。
それを読めば小泉元首相の脱原発が本物かどうかを見極めるヒントが見つかるだろう。
そう思ったからだ。
そしてきょう12月15日の毎日新聞を見て驚いた。
緊急出版と題して、「小泉純一郎の『原発ゼロ』」(毎日新聞社)という本の広告が大きく掲載されている。
著者はあの小泉発言を「風知草」でスクープした毎日新聞専門編集委員の山田孝男氏となっている。
なんだ、これがその本だったのか!?
まさかと思う。
これではない小泉元首相の著書である脱原発本が、そのうち出版されるはずだ。
私はそう思いたい。
しかしひょっとしてこれがその本なのかもしれないとも思う。
もしそうであれば小泉首相の脱原発発言もこれまでだ。
この山田氏の本は、何の目新しい物も見つけられないこれまでの報道の集大成のごとくだ。
やはり小泉首相の頭の中には脱原発だ!という事のほかに何もなかったということだ。
残念だいう気持ちと、やはり小泉は小泉でしかなかった、という思いが錯綜する(了)
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