教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

ニュース >生活術 >記事 ニーズない? お嬢さま大学の“良妻賢母”

2015年03月02日 20時16分15秒 | 受験・学校・学問

2015年3月2日(月)07:00『男女共同参画の流れの中で志願者減に悩み、一時は「役割を終えた」とも言われた女子大。就職力などを武器に人気を取り戻す女子大もあるが、共学大に受験生が流れ、名門といわれる女子大も苦戦を強いられる。

「そもそも女子大は、人文系と家政系がメインで、理系や法・経済といった社会科学系の学部が少ない。女子の進路が多様化する中で、ニーズに応えきれなくなる女子大は少なくない」 と、河合塾教育情報部の近藤治部長は分析する。

男子に比べ、女子の大学教育の歴史が浅いことも背景にある。 国による女子の本格的な高等教育は、もともと教員養成が主な目的だった。1875(明治8)年に女子師範学校、1890年には女子高等師範学校が設置。1899年には、「高等女学校令」が公布され、公立の高等女学校が多数つくられたが、「良妻賢母」を育てるための教育機関と位置づけられていた。他方、キリスト教各派の宣教師が設立した私塾などをルーツに持つ女学校をはじめとする私立校では、1903(明治36)年の「専門学校令」に前後して、多くの専門学校がつくられた。国の管理下にない分、女子校ならではの独自の教育や校風が育まれたが、法的には大学ではなかった。学制改革で女子大が誕生するのは戦後の1948年。津田塾大、東京女子大、日本女子大、聖心女子大、神戸女学院大の五つの女子専門学校が大学に「格上げ」された。以降、設立が相次ぎ、60年代半ばから急増、67年には80校に達し、98年には98校とピークを迎える。 だが、男女共同参画の流れの中でその後は減少傾向が続き、現在、女子だけが通う大学は77校にまで減っている(昨年5月現在、文部科学省学校基本調査)。 「今は分野を問わず女性が活躍する時代。伝統校であっても、昔ながらの『良妻賢母』のイメージが強いところは苦戦を強いられている」 と近藤さんは話す。白百合女子大、聖心女子大、東洋英和女学院大など、いわゆる“お嬢さま校”とみられる女子大には冬の時代だ。」 週刊朝日 2015年3月6日号より抜粋

少子化による18才人口の減少も影響していると思います。女子大学としての歴史と伝統を生かして国際的に通用する資格や人材養成の長所と良さをもっと社会にアピールして行くべきです。

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