教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

インフレ目標は邪道か?山内康一『蟷螂の斧』

2012年11月27日 17時54分42秒 | 国際・政治

自民党の安倍総裁の金融緩和・インフレ目標論が、
民主党や日銀のバッシングの対象になっています。

安倍総裁が日銀法改正も主張していることもあってか、
日銀の白川総裁も過剰とも言える反応をしています。

日本銀行の総裁が、政党の選挙公約を批判するのは、
いかがなものかと思いますが、それだけ危機感を抱き、
何としてもつぶしたいのでしょう。

安倍総裁の主張のうち「デフレから脱却するために
日銀と政策協調して思い切った金融緩和を行う」は、
まったくその通りだと思います。

建設国債をじゃんじゃん発行して「国土強靭化」だと、
ムダな公共事業が増える懸念があり、賛同できません。
しかし、金融緩和とインフレ目標は正論だと思います。

安倍総裁の主張は、他の分野では賛同できないものの、
金融政策に関しては、ある程度は賛同できるものです。
決しておかしな選挙公約ではないと思います。

安倍総裁の「物価上昇率2%のインフレ目標」などは、
イギリスの保守党のマニフェストにも出てきます。

2010年のイギリス保守党のマニフェストには、
経済政策のトップに次のような表現が出てきます。
--------------------------------------------------
The independent Bank of England will continue to
target 2 per cent Consumer Price Index (CPI) inflation,
and will use its new role in prudential supervision
to preserve financial stability.
--------------------------------------------------

イギリス保守党も同じ2%のインフレ目標を掲げています。
当時のイギリスの中央銀行の総裁が、このことに関連して、
保守党のキャメロン党首を批判したかどうか知りません。

日銀総裁には、政治的中立性は求められないのでしょうか。
政治家が中央銀行の独立性を危うくする介入を行うのも、
やはり問題かもしれません。しかし、中央銀行の総裁が、
政治(特に選挙)に介入するのも問題だと思います。

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引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog

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