2011年4月27日10時59分
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独立行政法人、九州沖縄農業研究センター(熊本県合志市)が色が薄く味がまろやかな黒糖をつくり出した。色が薄い料理やお菓子にも使えるようになり、消費拡大につながると期待されている。 サトウキビの搾り汁からつくる黒糖は、精製された白砂糖より糖分の吸収が緩やかで老化を防ぐ抗酸化成分も豊富。だが搾り器の鉄分のほか、不純物を取り除くために加える石灰などの影響で黒ずみ、味にえぐみが出てしまう。 そこでセンターは搾り器をステンレス製に変え、石灰を使わずにすむよう土がついていない新鮮なサトウキビを使って色の薄い黒糖づくりに成功した。 この方法で昨年から色の薄い黒糖をつくっている熊本県水俣市の農家下田雄二さん(61)はシロップに加工して福岡市の洋菓子店などに卸している。「評判がいいので、作付面積を増やしたい」と話す。 サトウキビ生産日本一の沖縄県糖業農産課は「くせがある黒糖は苦手という人もいる。まろやかな味になれば広く受け入れられるはずだ」と期待する。
独立行政法人、九州沖縄農業研究センターkonarc.naro.affrc.go.jp)が色が薄く味がまろやかな黒糖を開発しましたが。黒糖は。昔から不純物であるカルシウムや鉄など各種のミネラル分が含まれ健康には良く生活習慣病を防ぐと言われて来ました。黒糖を使ったお菓子類は、黒糖の天然の黒い色を利用したものも多いと思います。癖が無くて、まろやかな味になればいろいろな用途が考えられます。精製された白砂糖より糖分の吸収が緩やかで老化を防ぐ抗酸化成分も豊富でおいしくて料理やコヒーや紅茶に使えれば国民病と言われる糖尿病予防にも役立つと思います。黒糖の機能性抗酸化活性や機能性成分含量(ポリフェノール、GABA)は、従来の黒糖と変わらないそうですから、今後需要も増え人気も出ると思います。人工甘味ではないサトウキビの搾り汁から作られている黒糖は副作用も無く体には、優しくて良いと思います。
黒砂糖
黒砂糖(くろざとう)とは、サトウキビの絞り汁を煮詰めて作る黒褐色の砂糖である。甘味料として用いる。別名に黒糖(こくとう)、マスコヴァド (英: muscovado) や、産地の奄美大島から称される大島糖(おおしまとう)などがある。
黒砂糖をbrown sugarと訳している和英辞典もあるが、これは多少糖蜜を残して精製した三温糖や赤砂糖、主にコーヒー用に用いる結晶状のコーヒーシュガーなどのことである。
製法
「黒砂糖」という製品の食品製法は明確にされていない。一方、「黒糖」についてはサトウキビの茎の絞り汁を加熱し、水分を蒸発させて濃縮したものを冷やし固めて作る。酸性を中和し、不純物を沈殿させやすくするために、絞り汁に石灰を混入するが、糖分の分離精製をしておらず、砂糖の分類としては「含蜜糖」に当たる。と消費者庁が定義している。 このことから食品表示欄の原材料欄での記載に、サトウキビ以外の材料が使用されているものは商品名として「黒糖」という名称は使えないと規則改定されている。 反面、製造段階で投入されている「石灰」が原材料の表示義務となっていないという課題も残る。
消費者庁が黒糖の製法に関して「サトウキビ」のみを原材料と定義したことでの問題も表面化した。北海道網走市では平成22年12月21日の網走市議会において、北海道の基幹作物の「甜菜」を原材料としたものも「黒糖」と表示することを認めるよう決議し、関係先に意見書を送達した。甜菜は国産砂糖の80%を担っている砂糖原料作物。
これに対して、グラニュー糖などその他の砂糖は、原料作物の糖汁から蔗糖等を取り出して分離精製を行っており、残る黒い液体を廃糖蜜(モラセス、英: molasses)と称する。また日本独特の上白糖は、一度結晶まで精製したグラニュー糖に添加物を加えて再加工したもので、海外には存在しない。なお高級和菓子に使う和三盆も含蜜糖の一種であるが、圧縮によって糖蜜を一部除去して作るため黒糖ではない。また、黒糖に蔗糖、糖蜜などを加えて成分を調整したものは「加工黒糖」と表示することが義務付けされている。 ただし「黒砂糖」の原料および製法は定義されていないことから、「加工黒糖」は「黒砂糖」と表示されることが予想され、消費者庁の表示義務改定によって、砂糖の原材料および産地にこれまで以上の混乱も考えられる。
なお、テンサイについては糖分を高度に精製する必要があることからサトウキビと同じような黒糖を作るのは難しいとされてきたが2006年、「北海道」の業者によって甜菜黒糖が製品化市販され食品材料としても供給されている。サトウキビ由来の黒糖とは異なる、オリゴ糖などの特徴的な成分を含有することからも注目されている。
流通
日本では沖縄県や鹿児島県などサトウキビ栽培が盛んな地域では一般的な甘味料として流通しているが、その他の地域ではミネラル分を豊富に含むことから健康食品として扱われることも多く、主に健康食品売り場や郷土産品売り場などで見掛けられる。
産地
海外では、バルバドス、フィリピン、ベトナム、フィジーなどが著名な産地であり、英語ではBarbados sugarとの呼び名もある。台湾もかつては大量に製造し、輸出していたが、近年は衰退している。
特徴や用途
その色から「黒」と形容されているが、これは型に流し込んだブロック状の塊の状態でのことであり、取り出して粉砕し、粉末にすると褐色となる。ただし蜜分を多く含むことから白砂糖と比べると固まりやすく、大抵はブロックを砕いた程度の状態で販売されている。これを砕いたりすり潰したりしあるいは煮溶かして料理や菓子の材料にしたり、コーヒーや紅茶に入れる甘味料として使われる他、飴のように直接口にして風味を楽しめる。
黒砂糖はサトウキビのアルカロイドなどの各種成分を含んでいるため、蔗糖などの糖分は80%強と砂糖の中で最も低い。本来は不純物であるカルシウムや鉄など各種のミネラル分が糖蜜に多く含まれているため渋み・苦味といった味も多く、カラメルのように甘みも強く感じられるために味わい深いがその独特の香りや味わいのために料理や菓子の材料としてはやや制限を受ける。
なお、昔からの産地である九州・沖縄地方では黒砂糖を使った郷土菓子や料理などが多い。
黒糖の表示問題
本来黒糖はサトウキビの絞り汁を煮詰めたものであるが、中には加工黒糖や粗糖(ザラメ)に糖蜜を混ぜた再製糖が「黒糖」として販売されている(本来の黒糖は原材料表示でサトウキビだけが表示されている)。再製糖は本来の黒糖の半額以下で製造でき、安価に販売されている黒糖はこの再製糖である場合が多い。価格差に加えサトウキビの収穫期でなければ生産のできない黒糖と異なり再製糖は通年生産できることもあり、黒糖業界の圧迫につながっているとも指摘される。
黒蜜
黒砂糖を水に溶かして煮詰め、とろみをもたせたもの、あるいは精糖の段階で出る糖蜜を黒蜜(くろみつ)という。みつまめ、わらびもち、くず餅、地方によってはところてんなどにかけて食べる。台湾ではかき氷や豆腐花と呼ばれる豆腐のデザートにも用いる。詳細は糖蜜を参照。
黒砂糖を使うお菓子
日本
これら素朴な郷土菓子(駄菓子を含む)の他、企業から発売されている一般向けの菓子の中にも黒砂糖を使った製品が見られる。
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