息苦しい世の中で 自由に語り合える空間を

自由でも民主でもない この日本を もっともっとよりよく変えていくことができるように たくさんの知恵を語りましょう。

教員の働き方を「金」で解決しようとする愚かな提言

2024年05月14日 08時06分59秒 | 教育を考える
「中教審の特別部会は13日、処遇改善や残業削減といった教員確保策の提言をまとめ、盛山正仁文部科学相に提出した。公立校教員に残業代の代わりに上乗せする月給4%相当の「教職調整額」を2.5倍以上となる「10%以上」に引き上げることや、11時間を目安とする「勤務間インターバル」の導入などが柱。文科省は給与増に関し、来年の通常国会に教員給与特別措置法(給特法)改正案を提出する。調整額が引き上げられれば1972年の給特法施行以来、約50年ぶり。ただ、残業代がなく「定額働かせ放題」とも批判される現行制度が続くため、教員らから、長時間労働抑制につながらず、教職人気回復への効果は限定的との指摘も根強い。提言を抜本的な働き方改革につなげられるかが課題だ。
提言には、負担の重い学級担任の手当加算や、管理職手当の増額も盛り込んだ。現在の「主幹教諭」と「教諭」の間に若手を指導する新ポストを設け給与面で優遇する。生活や睡眠の時間確保のため、終業から次の始業まで休息時間を明確にする「勤務間インターバル」の導入を推奨。」(共同通信)

これで退職や精神疾患続出の現場が、改善されるとでも思っているのだろうか。
これで、「高給」だとして、教員のなり手が増えるとでも思っているのだろうか。
手当を吊り上げただけの「定額働かせ放題」の現実は、何も変わらないのだ。
私生活を犠牲にして、さらにまともな教材研究をする時間もない現実を変える希望は、ここからは少しも見えはしない。

さらに、ここで指摘しなくてはならないのは、この提言に入っている「新ポスト」の創設である。なんともしたたかなものだ。管理職の手当の増額もしかり。
上意下達の組織をいっそう徹底して、管理を強固にしようとするたくらみ。職場の中では「教育するものとして対等」だとする考えは全くない。
いっそう重い苦しい職場になっていく殺伐とした風景が、よく見えてくる。
職場の中で一人一人格差をつけて、給料や異動、退職金まで、違いをつける。「言うことを聞くものは優遇し、地位と金を与える」よくある統治の方法だ。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世界の果てイッテQ は、何に... | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教育を考える」カテゴリの最新記事