子どもの情報に、やたら詳しい教師がいる。
「彼の母親は、パートで、○○に勤めていて、父親も残業が多いから、夜1人のことがよくある。
兄弟は、姉が1人。中学1年で吹奏楽をやっている。成績もいいものだから、弟をちょっと
見下すことがあるんだなあ。だから彼は、いつも劣等感のかたまりみたいに・・・
祖父は彼が生まれる前に亡くなっていて、祖母は千葉に1人で暮らしている。まだ元気で、近所の
子に習字を教えているらしい。・・・」
得意げに話す姿は、いかにも「俺はなんでも知っている」風である。
それで・・・えっ、それで?
情報収集の能力は認めよう。
問題は、それからなのだ。
どんなに子どもについて知っていようと、「だからなんなんだ」とつぶやいてしまう。
そこから彼の成長に生かせるものはなんなのか。
それをどういった方法、工夫で勝ち取っていくのか。
この教員は、収集能力には長けているのかもしれない。せいぜいアナリストとしては優秀なのかもしれない。
しかし、ただそれだけ。
一番大事な能力に欠けた教員なのだ。
「彼の母親は、パートで、○○に勤めていて、父親も残業が多いから、夜1人のことがよくある。
兄弟は、姉が1人。中学1年で吹奏楽をやっている。成績もいいものだから、弟をちょっと
見下すことがあるんだなあ。だから彼は、いつも劣等感のかたまりみたいに・・・
祖父は彼が生まれる前に亡くなっていて、祖母は千葉に1人で暮らしている。まだ元気で、近所の
子に習字を教えているらしい。・・・」
得意げに話す姿は、いかにも「俺はなんでも知っている」風である。
それで・・・えっ、それで?
情報収集の能力は認めよう。
問題は、それからなのだ。
どんなに子どもについて知っていようと、「だからなんなんだ」とつぶやいてしまう。
そこから彼の成長に生かせるものはなんなのか。
それをどういった方法、工夫で勝ち取っていくのか。
この教員は、収集能力には長けているのかもしれない。せいぜいアナリストとしては優秀なのかもしれない。
しかし、ただそれだけ。
一番大事な能力に欠けた教員なのだ。