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プレシャス

2010年04月29日 22時08分18秒 | 素人の劇評
劇ではなく、映画なのですが。

今日は「昭和の日」とやらで、もとは天皇誕生日。
天皇制がらみの祝日は、仕事をするか、それに見合うことをすることを自分は決めています。(けっこう祝日は、そんな理不尽なものが多いのです)
今日は朝から熱っぽく(歓送迎会の余波?)、学校に行ってはとても耐えられないと思い、思い切って渋谷にでかけました。(このほうがより体に悪いのでしょうが・・・)

シネマライズで上映されている「プレシャス」です。
とにかく重い映画でした。

「実父と義理の父によって妊娠を2度させられ、母親(モニーク)からは精神的にも肉体的にも虐待を受ける16歳の少女プレシャス(ガボレイ・シディベ)。悲惨な家庭環境に生きる彼女は、学校の先生や友達、ソーシャルワーカー(マライア・キャリー)らの助けを借り、最悪の状況から抜け出そうとするが……。」
ヤフーの解説では、こんな感じで紹介されています。

貧困の悪循環により、身も心も落ちるところまで落ちていく姿を、けっして簡単に「ハッピーエンド」にはさせないように、リアルに描いた映画です。

今、目の前にある、当面の食欲や、どうにもならない嫉妬に振り回されて、本当の「敵」が見えないままに、主人公の彼女は、毎日を生き続けていきます。
父親からのレイプ、母親の嫉妬による暴力、学校からの退学処分。それらを受けながらも、彼女はいつも「夢」を見続けます。
何もできないのだけれど、いつかはきっと変わるときがくる。夢が叶うときが来ると・・・
 
 しかし現実は、それをことごとく打ち砕いてしまうほどに残酷です。

 ほんのかすかな光、それがフリースクールで出会った先生と仲間達。
 ほんの少しずつながら、彼女は、字を覚え、自分の内面を日記に綴り、かすかな光を徐々にたぐり寄せていく。

 簡単に図式はできないものの、現在の日本の貧困、格差社会にも通じるテーマだっただけに、最近、あまり言葉にされない「民主主義」について、再度考えていこうと思った。(単純な契機です)(「平等」は、また復活していますが)

 帰りがけに、岩波新書「<私>時代のデモクラシー」(宇野重規)を購入。







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