カタクリ栽培についての記載を見ると、どこにでも「播種から7〜8年経たないと開花しない」とありますが、5年目でも開花することもあり得ることを経験しました。
最初に播種したのは2016年6月12日のグループでの観察会で仙北市玉川沿えにあるプレーパーク戸瀬に出掛けた折、カタクリの群生地では開花時期は過ぎていて種を付けているのが見て採集してきて、帰宅当日だったか翌日に(?)素焼きの植木鉢に播種し庭の植え込みの下に置きました。
翌年、4月中旬には1cmほどの針状の芽が出ているのが見られ播種が成功したと知ったので、数日後に当時勤務していた職場近くの三種町石倉山公園に出掛けてカタクリの種を採集してきて播種しました(2017年6月?日)。
その後も毎年4月になると出芽し、やがて小さな卵から楕円形の葉にまで成長するのを観察していたのですが、今年になって2016年播種鉢に一輪の花が開いているのに気付き、更に驚いたことには2017年播種鉢にも蕾を付けているのが見られました。
2016年播種鉢(左)の花に気ついた4月8日には既に開花して時間が経過していて
花弁に損傷が見られましたが、2017年播種鉢 (右) では蕾がまだ開いていない状 でした。
(なお、刻印日付は播種した日を示します)
2016年播種鉢
2017年播種鉢
2017年播種鉢にも最初の観察日より数日経過すると蕾が開きました。
興味のあることは、何の鉢でも花を開くのは葉が二枚付けた株のみでした。
生育年数と葉の大きさとを比較したのが下の画像です。
右端は庭で数年前から生育している”花を付けた”謂わば普常の、中央には2016年播種、そして、左端には2017年播種のカタクリの葉です。
年を経る毎に葉の大きさが増しているのが分かりますし、花を付けた株の葉は他の株の葉より発育が良いということも知りました。
以上の観察からカタクリは播種から7年以上生育しなければ開花しないとする謂わば定説は誤りで、条件さえ整ったら5年目でも開花すると知ったのです。
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