2016−12−29『イボタノキ属の果実』ではイボタノキとミヤマイボタの果実について記載しましたが、その後に採取したオオバイボタを加えた3種の実を播種して苗を育てる試みを行っております。
採取した実は数日間放置して自然乾燥させ、その半分を鉢に播き軽く覆土して戸外に置きましたら、翌年春に殆どの実が発芽しました。今年、越冬した幼苗から発芽する前にやや大きめの鉢に植え替えたのが後列です。
残った半分の実はナイロン袋に包んで冷蔵庫内に置き、今年の春に取り出して播いたのが前列の小鉢ですが、取り播きしたのに比べて発芽率はかなり劣っているようで(正確ではありませんが)疎らにしか生えてきませんでした。
花を付けるまでにはまだ数年を要すると思われますので、幼木の葉の形態の違いについて記載します。
上の全景を見比べても明らかなように3種の葉の形態には顕著な違いが認められます。
ここでは参考までに、幼木と成木の葉の違いを見るため2017−6−20『イボタノキ属の見分け方』で示した成木の葉の画像と比較表を再び出してみます。
オオバイボタ
イボタノキ
ミヤマイボタ
上の成木の葉と比較表を示します。
追記;私の生活圏ではしばしば見かけるイボタノキ属には3種あることと知って丹
念に観察してblogに書いて参りましたが、今回の4回目の本blogをもって一
応の決着としたいと思います。
2016−6−19 イボタノキ属の3種
2016−12−29 イボタノキ属の果実
2017−6−29 イボタノキ属の見分け方
2018−6−25 イボタノキ属の播種