自然豊かな秋田ではこの時期ブドウ科の植物が何処でも見られます。
今回は通勤の折に時々通りかかる山道に覆いかぶさるように伸びているヤマブドウ
に沢山の花を付けていましたので載せてみます。
ヤマブドウは雌雄異株ですが、道端で目にするのは殆どが雄株で、雌株は道端から
少し林の中に入っていかなければ通常見つかりません・・・私は道端のほど近くに雌株
の数本纏まって生えた秘密の場所を見つけ、秋には熟した果実を採集してジャムを作
り愛好しています。
雄花
蕾の時は雄花、雌花の区別はつきません。一本の花茎に総状花序としてピーマン型
の花を多数付けていますが、覆っている合弁花が脱落すると、その中に収められてい
た5本の雄蕊、そして雌花では徳利型の花柱が出てきます。
雌花
開花は早朝にするらしく、撮影する時間には既に完了していて縁がめくれた帽子の
様な花弁が沢山下に落ちています。
花弁の落下する状態を再現してみるため、職場前から開花が始まったばかりのサン
カクズルを折ってきて蕾を実体顕微鏡下で見ながらピンセットで摘まんでみたところ,花
弁が剥がれてその下に収まっている雄蕊が飛び出してくるのが見られました。
昨年秋にジャム用に採集したヤマブドウです。秋田では‘さなずら’と呼び、秋田銘菓
「さなずら」の原材料ともなっています。
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