イヌハギは環境省カテゴリーでは絶滅危惧種II類に分類された稀少植物ですが私の職場近くの数カ所で見ることが出来ます。
開花から果実(豆果)形成まで観察しましたので経時的に画像を並べてみます。
8月16日(日)
下の画像はいづれも道端(2カ所)で撮影したものです。
ハギ属特有の白色の蝶形花で旗弁には紅紫色の斑紋があるがあります。
萼は5深裂し、黄褐色の毛が密生しています。
9月23日(水)
茎頂と葉腋にはいが栗に似た球形の果実を形成していました。
10月12日(月)
全体が褐色に枯れ、実はあだかも毛玉の様に見えました。
果実(豆果)の豆皮(莢)は縦3~4mm、幅2.5mmの卵形で先端が尖り、上半には毛が密生しており、
鮮やかな血管様の紋様がみられます。
この豆皮を破ると縦2mm、幅1.5mmの楕円形で、うずら豆の様な紋様のある種子が出てきます。
近縁種の果実との比較
イヌハギとは近縁のネコハギとメドハギの果実は極めて類似していて殆ど区別できません。