正さん日記

世の中思いにつれて

漁船20万隻が一斉休業

2008-07-15 17:35:17 | 経済
 燃料価格の高騰に苦しむ全国の漁業者が15日朝からいっせいに休業に入った。約20万隻が終日漁を休んだ。
 これにより、特に近海で取れるカツオ、アジ、イワシなどが市場に出ないため、一時、庶民の食卓が寂しくなるかも知れない。
 東京には全国から漁師ら約3600人が集まり、政府により燃油高騰分の直接補填などを求め大会を開いた。
 
 燃料高騰に対しては、2007年度の補正予算で102億円の緊急対策基金を計上、今春から、全漁連や大日本水産会を通じて漁業者へ最長3ヶ月間支給で補助金を出している。15日現在で全国123グループ、9060人から申請があり、40億円の枠の内22億円が埋まったとのことだが、これでは焼け石に水なのか。
 
 石油高騰に苦しんでいるのは、漁業者ばかりでなく、農業、畜産、製造業はもとより、全国民にわたっている。また、わが国のみならず世界全体にまたがっている。
 その原因は、概ね分かってはいるが、先般のサミットの議題になっても、解決の道は示されない。
 しかも、この高騰した価格が長期にわたり固定化する可能性があるとのことだ。
 
 今回の漁業者のストライキから、明るい展望を見出すことができれば良いが、それが一時的な恣意行動に終わってしまうことにもなりかねず、原油高による国民生活への影響は、これからもっと厳しさを増す可能性がある。

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