よその国のことだからどうでもよいじゃないか、と言い切れないのがアメリカ大統領選挙の行方だ。
アメリかの大統領選挙は、1年先の11月3日に本選挙が行われるが、それまでは、共和党、民主党で候補者選び、予備選挙が行われ、最後に全国民による投票が行われる。
アメリカの大統領選挙の仕組みは、州ごとに選ばれる選挙人に対して投票が行われるものでなかなか分かり難い面がある。
それはさて置き、来年の大統領選挙に向け、共和党はトランプ氏が二期目を目指し既に立候補の意向を示しているが、共和党内ではトランプ氏に対する対抗馬は居るにはいるが、現職のトランプ大統領が圧倒的に支持されているようだ。
これに対し、政権奪還を狙う民主党は、バイデン前副大統領、サンダース上院議員、女性で超左派と目されるウオーレン上院議員の3人が有力候補とされている。
しかし、バイデン氏はウクライナで息子の経済活動で疑惑が浮上、加えてトランプ氏よりも高齢であり、サンダース氏もさらにその上をいく高齢であることなどもあり、ここへ来て若いウオーレン上院議員の株がぐっと上がっているようだ。
ただ、ウオーレン氏の政策は、大企業、富裕者への増税を中心にアメリカとしてはかなり左寄りの政治家に見られており、トランプ大統領はむしろ組みやすい相手と見ている。
そんな中で、民主党からブルームバーク前ニューヨーク知事が立候補する意思を示した。ブルームバーク氏はこれまで無所属、共和党を渡り歩いてきたが、バイデン氏よりさらに中道穏健派の立場を取っている、
トランプ大統領としては、ブルームバーク財団のCEOで経済人同士の対決となり、かなり手ごわい相手のようだ、
ただ、ブルームバーク氏も77歳の高齢だ。トランプ氏73歳、バイデン氏76歳、サンダース氏78歳と並べるとトランプ大統領が最も若いから始末が悪い。
共和党はトランプ氏でほとんど決まりだが、民主党の有力候補3人がすべてトランプ氏よりさらに高齢なので、年齢の問題では争点にならない。
民主党で手を上げている候補者は10人以上だ。この中で、ウオーレン上院議員を含めトランプ大統領よりずっと若い対抗馬が出てこないと、現職プラス年齢の差で、弾劾やトランプ氏への不信感がいっそう高まらない限り民主党の政権奪還は難しくなりそうだ。「関連:10月29日」