手こずる自民党、パー券公表額、公明党５万円を譲らず

　政治資金規正法改正案は、自民党が修正案を出して与野党の理解を得、何とか６月初旬には国会通過を目指している。

　しかし、立憲民主党は、政治資金パーティー、企業・団体からの寄付金の禁止を主張しているが、これには目もくれない状態に立民の泉健太代表はゼロ回答だとして批判している。

　与党の公明党は、３年後に見直しを条件に自民党案の丸呑みをする見方が強かったが、さすがに内部から批判が噴出したのかパーティー券購入者の最低金額を自民党が固執している１０万円を５万円にするよう譲らない。

　このようにいつになく以外に粘る公明党に対し、自民党内では、突っ張る意見と譲歩せざるを得ない意見とが交錯しているようだ。

　果たしてどちらが粘り切れるか注目されるが、公明党がここまで拳を上げたのでこれをおさめることは難しい感じであり、公明党票に弱い自民党が今度は譲歩して５万円に引き下げる可能性が出てきた。

　これまで２０万円を５万円に下げることは自民党議員にとって死活問題のように言っているが、パーティー券購入者がそこまで匿名にして欲しいのかちょっと理解できない。

　自民、公明最後の粘り、果たしてどちらが譲歩するか。どうやら自民党が負けそうに思うがどうだろう。「関連：５月２９日」