昨日は憲法記念日。連休の後半に入った中、例年どおり各地で改憲派と護憲派による集会が行われ互いに主張をぶつけ合った。
ところで、例年、憲法問題についてNHKの世論調査の結果が発表されるが、今年の調査でも憲法改正賛成は36%、反対は19%、どちらともいえないが41%とここ数年あまり変わらない結果が出ている。
一方、肝心かなめの第9条については、改正賛成が32%、反対が30%と拮抗しここ数年この傾向はあまり変わっていない。
第9条を改正したいと答えた人の多くは、ウクライナ、パレスティナ、中国の海洋進出、北朝鮮のミサイル発射などが大きく影響している。
これらの世界情勢の動静については、9条改正を望むだけでなく、岸田文雄内閣が進めている日本の防衛予算倍増計画にも影響している。
軍事予算の増強については、主要国全体がその傾向にあり、確かにウクライナ、パレスティナ問題などがその要因になっている。
このように危険な世界情勢にありながら、NHKの世論調査では第9条改正を望む声があまり高まっていないことは日本国民が世界情勢を冷静に見極め、平和憲法を維持したいとする意思の強さを示している。
また、とかく、NHKの調査では改憲、第9条改正を求める意見が高く出る傾向にあるが、他のメデェアでは、特に第9条遵守の意見が高いところもある。
また、NHKの世論調査に回答する率が50%そこそこになっていることも気になる状況だ。どちらともいえないという回答が最も多い結果とともに、他のメデェアはどうか分からないが、無回答の50%程度の暗黙の意見も探りたいものだ。「関連:5月3日」
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