大相撲秋場所は昨日千秋楽、関脇大栄翔に勝った大関貴景勝と、元大関の前頭朝乃山に敗れた前頭熱海富士が11勝4敗同士で決勝戦を行った結果、貴景勝がこれを制し4回目の優勝を遂げた。
終始優勝争いのトップを走っていた再入幕の21歳前頭14枚目熱海富士は、本割で朝乃山に敗れ、決勝では貴景勝に左に交わされてはたき込まれ初土俵(2020年九州場所)から史上最速となる所要18場所でのスピード優勝はお預けとなった。
貴景勝は注文相撲で勝ったが、11勝4敗での優勝は2017年秋場所の横綱日馬富士以来。カド番大関の優勝は平成28年秋場所の豪栄道以来7年ぶりだった。
今場所は、先場所優勝の新大関豊昇龍が活躍すると思われていたが、ようやく千秋楽に勝ち越すという見込み違いがあった。
大関貴景勝、大関2場所目の霧島が共にカド番脱出を果たした。貴景勝は何とか優勝したが、霧島は早々に脱落し期待外れの場所になった。
関脇陣は、大栄翔が10勝の大台に乗せたが、、若元春と新関脇琴ノ若は9勝止まりだった。
小結陣は、翔猿は3度目、錦木は初めての勝ち越しに挑んだが共に目的を果たせず平幕に落ちた。
優勝争いをした熱海富士、巨漢北青鵬、豪ノ山、金峰山の若手が徐々に力をつけてきた。また、小兵翠富士が力強い技のさえを見せた。「関連:7月24日」