昨晩、プロ野球パシフィックリーグ首位のオリックス・バファローズは、大阪市の京セラドームで2位のロッテ・マリーンズと対戦6-2で勝ち、3年連続パリーグの頂点に立った。
今季は、打撃の中心吉田正尚が大リーグに移籍してやや危惧されたが、これまで14勝の山本由伸を中心にした豊富な投手陣と、頓宮裕真などチャンスに強いしぶとい打撃陣が相まって2位ロッテに14.5ゲーム差をつけるぶっちぎりの優勝となった。
セリーグは先に阪神タイガースが制しており、関西勢の両リーグ制覇は1964年の阪神と南海(現ソフトバンク)以来59年ぶりだ。
オリックスは前身の阪急時代、上田利治監督が率いて1975年から78年まで4連覇を達成したが、オリックス時代になって、中嶋聡監督が率いた2021年から今季までの3連覇はそれ以来の連覇で通算15度目の優勝となった。
日本シリーズ制覇は、1975年から77年まで上田監督時代3連覇を達成、96年には仰木彬監督、昨季は中嶋監督で計5回だ。
1963年から73年まで阪急を率いた西本幸雄監督は、1963年から73年までリーグ優勝を5回達成したが、日本一には一度もなれず悲劇の監督と言われた。
オリックスは昔から渋い球団のイメージが強いが、あのイチローを世界に送り、選手時代は余り目立った活躍が無かった西本、上田、仰木などの名監督を輩出、中嶋監督もその伝統を継いでいる。「関連:9月17日」