昨年と今年にかけて、関東、関西、中国、九州の14都府県の広域を股に掛けた強盗事件は、首謀者と思われる人物がフィリピンの入菅施設から「ルフィ」と名乗ってSNSで日本にいる共謀者に様々な指示をしていたことが分かっている。
警視庁が特定しているのは、フィリピンの入菅施設に収容されている4人の男だが、その内の渡辺優樹容疑者と今村磨人容疑者が「ルフィ」を名乗っているのではないかと見られている。
この内、首謀者と見られているのが渡辺容疑者だが、元暴力団員でオレオレ詐欺などの特殊詐欺に関わっていたようだ。
ちなみに、このフィリピンの入管施設は、多くの外国人が収容されているが、驚くことに部屋割りなどは賄賂次第で決まるようだ。
また、施設内でバカラ賭博なども横行していて、収容されている者にとってはかなり住み心地が良い場所になっているとのことだ。
携帯電話の使用も金次第で認められていて、「ルフィ」を名乗る男はここから自由自在にSNSで日本国内に指示していた。
日本の警視庁は、フィリピン当局に渡辺、今村容疑者らの引き渡しを求めているが、彼らに他の容疑があるため強制送還が遅れているとのことだ。
どうやら、渡辺、今村容疑者らは、外部の人間に自身を詐欺などの容疑で告訴してもらい、それで強制送還期日の延期を繰り返しているのだ。
しかし、フィリピン当局は、今回はその手に乗らないとばかり、近々渡辺、今村容疑者らの強制送還に踏み切るようなので、日本に戻り次第即逮捕されれば、広域強盗の内容解明が進むものと思われる。「関連:1月28日」