中国は新型コロナウイルス感染状況について隠し切れず、国内の死者は6万人になったと発表した。
また、感染者は人口の65%弱に当たる9億人になっていると言われ、死者数もこんなものではなく、驚くべき人数になっていると思われる。
中国が海外に誇ったゼロコロナ政策は、国民の不満が爆発して、さしもの習近平総書記も譲歩せざるを得ず解禁を余儀なくされた途端、堰を切ったように感染者数が暴爆した。
これに対応して、日本を含め各国は中国からの渡航者に対し、他国より厳しい入国検査を実施した。
しかし、中国政府は、日本と韓国に対しビザ発注を一時的に停止した。特に、日本に対してはより厳しい態度を示した。
中国政府のこの処置は、ゼロコロナ政策の停止、感染者数、死者数の激増は、ゼロコロナ政策の失敗を意味し、政府上層部は、この点について特に日本には言われたくないという意思の表れだろう。
しかし、その報復がコロナとは直接的に無関係のビザ発注の禁止に向かうとはいかにも中国らしい。
現在、中国は感染者数、死者数等新型コロナウイルス感染状況の発表はいっさい行っていない。
最早、余りにもまん延が広がり、政府など行政の手では把握が不可能になっている点と、数値を国内外に知られたくないという理由からだろう。
従って、正確な数値は分からないが、中国の感染者数、死亡者数は、世界で最も多くなっていると想定される。
日本も他国のことは言えず、このところの感染者数は3100万人を超え世界で6番目に多い。ただ、死者数については、61000人と欧米などと比べて少ない点は相変わらずだ。
世界全体が、感染者数の実態について正確に把握していないことは、中国とまではいかずとも大方一緒で、地下に潜っている感染者を想定すると実態はもっと多くなっていることは間違いない。「関連:1月10日」