正さん日記

世の中思いにつれて

停戦指示、変わらない身勝手なロシアプーチン大統領、ウクライナ、欧米は疑惑の目で批判

2023-01-07 11:08:34 | 世界

 

 1月5日、ロシアのプーチン大統領は、ロシア正教のクリスマスに当たる6日正午(日本時間6日午後6時)から36時間、ウクライナでの停戦を命じた。ロシア正教会最高位のキリル総主教のクリスマス停戦の呼びかけを踏まえた措置という。

 これに対し、ウクライナ大統領府のポドリャク顧問は、プーチン大統領による36時間の停戦提案を「偽善」と述べ、反発、「ロシアが占領地から撤退して初めて『停戦』が可能となる」として拒否した。

 ゼレンスキー大統領は「ロシアは休戦を利用し、ウクライナ軍の前進を止め、自軍の態勢を整えようとしている」と非難、一方的な休戦案には応じない考えを示した。

 アメリカのバイデン大統領は、「プーチン氏が言うことには反応したくない。彼は病院や保育園、教会への爆撃をいとわない」と述べ、「彼は息をつこうとしているのだろう」と語った。

 アメリカ国務省のプライス報道官も記者会見で、プーチン氏の停戦呼びかけは「信用できない」と指摘。「停戦期間を休養や部隊の再編成に利用して、再び攻撃する可能性がある」と述べ、和平を実現したいならウクライナから撤退すべきだと訴えた。

 欧州連合(EU)のミシェル大統領は「一方的な停戦の発表は、違法でばかげた併合とそれに伴う住民投票と同じくらいインチキで偽善的だ」と述べた。

 自ら戦争を仕掛けておきながら、勝手に理由をつけ一方的に停戦を指示すると言うプーチン大統領の行為は今更ながらあきれてものが言えない。

 ウクライナがこれをはねつけて抗戦すれば、国内に対しウクライナを悪者にして戦争継続の正当性を喧伝するつもりだろう。

 現在、ウクライナはロシアに占領された東部、南部地区で反撃を強めている。ロシアが現状で停戦の提案をしてもウクライナは絶対に応じないだろう。

 現段階で、停戦は、ロシアが占領地から撤退しなければあり得ない。今回のプーチン大統領の短い停戦指示はロシアの身勝手な振る舞いであり、ロシアが侵攻を諦めない限り戦争は続かざるを得ない。「関連:2022年12月30日

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