正さん日記

世の中思いにつれて

高浜原発、再稼働差し止め 福井地裁が新基準の安全性を否定

2015-04-15 10:05:34 | 政治

 4月14日、福井地裁(樋口英明裁判長)は、福井県や関西の住民ら9人が関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働差し止めを求めた仮処分の申し立てに関し、住民側の主張を認め、申し立てを認める決定を出した。仮処分の手続きで原発の運転差し止めが認められたのは初めて。

 関電は高浜3、4号機の再稼働を今年11月と見込んでいたが、決定の取り消し・変更や仮処分の執行停止がない限り再稼働できず、スケジュールへの影響は免れない。関電側は決定に対して地裁へ異議申し立てをする意向だが、その場合は改めて地裁で審理される。

 高浜3、4号機は、耐震設計上想定される最大の地震動「基準地震動」を新規制基準に基づいて550ガルから700ガルに引き上げたが、決定は各地の原発で2005年以降、基準地震動を超える地震が5回あったことを指摘。「基準を超える地震が高浜に到来しないというのは楽観的見通しに過ぎない」と断じ、地震による事故は「現実的で切迫した危険」と評価、原子力規制委員会の基準は甘いと断じた。

 安倍晋三政権は常に、現在の新規制基準は世界で最も厳しいと言っているが、世界基準とどのような比較をして言っているのか分からないとろがあったが、福井地裁の判断はそれを打ち消した形となった。

 高浜3、4号機については、原子力規制委員会が2月12日、再稼働の前提となる原発の新規制基準に基づく「審査書」を決定。福島原発事故後に定められた新基準を九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)に続いてクリアした。先月20日には、地元の高浜町議会が再稼働に同意している。

 今回の仮処分が今後覆される可能性もあり、また、他の裁判所で同じような判断が出るか否かは分からないが、原発推進側は、今回の福井地裁の判断を変えるためには相当の説得力を必要とするだろう。「関連:2014年11月9日

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