今日午前(日本時間18日午前10時10分)アメリカ・サンフランシスコのAT&Tパークで行われたWBC準決勝日本対プエルトリコは1-3で日本が敗れ、宿願の3連覇達成を果たすことができなかった。プエルトリコは、初の決勝へ進出し、明日行われるドミニカ共和国対オランダとの勝者と明後日決勝戦を行う。
日本は1回の表、前田健太が四球2つを出した後にタイムリーを打たれ1点献上、7回には能見がリオスに2ランを浴びた。これに対し日本は4回まで無安打に抑えられ、中盤数度チャンスを掴んだが、これを生かせず、7回まで無得点。いよいよ追い込まれた終盤の8回裏、1アウト後に1番鳥谷が幸運の三塁打を放ち、それを2番井端のセンター前タイムリーで帰してようやく1点を挙げた。
さらに三番内川が、ライトへのテキサス安打でランナー一二塁とし、4番阿部のところで、重盗のサインと勘違いしたのか、内川が二塁へ走ってしまい、相手捕手のモリーナが懸命に追いかけタッチアウトとなってしまった。阿部はセカンドゴロでこの回1点止り。日本は9回裏もあっさり攻撃を終わり、ついに2006年、09年大会に続く大会3連覇を逃した。
日本は、第一次予選ではキューバに敗れたものの2位で通過、第二次予選の初戦で台湾に九死に一生を得て勝ち残り、その後オランダに2回勝って1組1位で準決勝へ駒を進めたが、相手のプエルトリコは4番捕手のモリーナなど大リーガーが揃っており、実力的に及ばなかったとも言える。
これまで、キューバ、アメリカといった世界ランキング1,2位国が準決勝に残れず、3位の日本も姿を消した。
ただ、試合が行われたサンフランシスコは、10度前後の寒さで、選手もコンデションを崩したことも確かだ。また、AT&Tパークでの練習が計画通りにいかず、グランド慣れできなかったこともハンデとしてはあったのではなかろうか。
これで、侍ジャパンも帰国後チームを解き、28名の選手は日本プロ野球開幕まで、自チームに戻って長期のベナントレースに立ち向かう。「関連:3月13日」