2016/09/29 テレビ番組で日本の炊飯ジャーを、アメリカのおじいちゃんおばあちゃんにプレゼントする番組「メイドインJジャパン★日本を誇りに思えるSP」が放送されていた。
炊飯器のメーカーは宣伝していなかったがSHARPのようでした。
外国人旅行客が日本で買っているのも炊飯器が多かった。
私も、父が使っていた昔の炊飯器なので、新しいのを買ってみたいと思いますが・・・食べ比べするわけにはいかないし・・・
資料を集めたいと思っています。
記事がありました。今研究できませんので資料としてコピーしておきます。
高級炊飯器は“鉄器時代”へ 職人技に密着
- 2016/9/21 6:30日本経済新聞
■江戸時代の史料を参考に
象印が南部鉄器製の内釜の開発に着手したのは2010年。昔ながらのかまどで炊くようなご飯を炊ける炊飯器を目指すにあたり、純粋な鉄製の内釜を作ろうと考えたのだ。今夏、初めて大幅にリニューアルした。開発を担当した第1事業部サブマネージャーの野間雄太さんは「江戸時代のかまどの展示や(外部施設の)バックヤードで保管される史料をスケッチ、測量するなどして、かまど炊きのご飯のおいしさの秘訣を探った」と振り返る。
その結果、底が傾斜しており、羽根部分が斜めに大きく付いていることで大火力で炊飯できることなどを突き止め、製品に取り入れた。鉄で実践する前段階の、樹脂製の釜の試作は50回にも及んだという。
内釜の生産を手掛ける水沢鋳工所(岩手県奥州市)は、東北新幹線のJR水沢江刺駅から車で10分強の場所にある。台風の名残で少し濁った北上川を渡り、住宅や畑が入り交じる道を走る。奥州街道を越えると到着だ。
工場では職人が鉄を溶かすところから釜の成型までを手作業でこなす。1500度ほどに熱して溶かした鉄にマグネシウムなどを投入すると、ぱちぱちと火花がはじける。不要な物質を取り除く工程だが、すぐそばにいて怖さを感じるほどの熱さだ。鉄を流し込むための型は、砂を固めて釜1つにつき1つずつ作る。
■「1日やると3キロ痩せる」
溶けた鉄を型に流し込むのは手作業だ。高温で白く光る液体の鉄を、注ぎ口がついたバケツ状の道具で型に流し込む。品質管理課長の田村直人さんは「素早く静かにという矛盾する2点がポイント。職人の腕の見せどころです。1日やると3キロは痩せますよ」と笑う。鉄が冷えて固まると、見上げるほどの巨大な装置を使って型の砂を取り除く。最後にバリ取りの要領で不要部分を削ると「素材」と呼ぶ状態になり、隣接する加工工場に運ばれる。加工工場では、外側、内側、外側の3段階で素材を切削して「羽根」を形成する。専用の治具を用いて削り、複雑な形状を実現する。
炊飯ジャー本体にはおいしく炊くための各種センサーが多数付いており、内釜はそれにきちんと反応できる正確さが不可欠。重さ1800グラムの規格に対して、20グラム以内の誤差にとどめている。当初、不良率は水沢鋳工所平均の約1%に対して内釜は6割を超えるなど、様々な産業部品で実績を持つ同鋳工所としても難しい取り組みだったという。生産が軌道に乗ってからも技術蓄積を続けてきた。及川勝比古社長は「不良率をさらに下げて歩留まりをよくしたい」と話す。
象印は、釜の形状刷新に合わせて本体の設計や炊飯フローも大きく見直した。本体の300点ほどの部品ほとんどを作り替え、より高圧、高火力で炊けるようにした。2トン以上の米を炊いて検証したという。第一事業部マネージャーの後藤譲さんは「高圧力に耐えられるよう、本体には考えられないような重さの金属部品が入っている」と話す。総重量は11.5キログラムにもなり、大阪工場(大阪府大東市)の組み立てラインではスタッフの負担を減らすために持ち上げる時間を減らすなどの工夫を凝らす。
少子化やコメ離れが話題になるなかでも、8万円以上の高級炊飯器の市場は拡大している。とりわけ50歳代以上の「食べる時にはおいしいごはんを食べたい」との需要は旺盛だ。「既にいろいろ次も考えていますよ」と笑う野間さん。日本の伝統技術と最新の調理技術で食卓のごはんをさらにおいしく――。象印の挑戦は続く。
(大阪経済部 宗像藍子)
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最近は米離れが進んでいるといわれますが、日本人の主食はやっぱりお米。おいしいご飯は何にも代えがたいごちそうです。そんなおいしいご飯を食べるために欠かせないのが炊飯器。電気炊飯器はラインアップが豊富で今や群雄割拠の時代です。価格帯も1万円を切るものから10万円を超えるものまで。機能の豊富さや内釜の素材の違いが、これだけの価格帯の幅として表れています。
■少量炊きで高性能の製品が増えている
では、今年のトレンドはどうなっているのでしょうか。
最近、各メーカーが力を入れているのが少量炊きのできるモデルです。これまで少量炊きというと、一人暮らしを始める学生や社会人1年生向けの比較的安価で低機能なものが主流でした。一方、現在のトレンドは少量炊きながら高性能の製品が次々登場していること。シニア層の人口が増えたことも関係しているのでしょう。
「通常の5.5合炊きの炊飯器でも1合や2合炊きができるのでは」と思われるかもしれませんが、5.5合炊きの場合、1合や2合の炊飯ではその能力を最大限発揮するのが難しいのです。少量のご飯をおいしく炊きたいならやはり「3.5合炊き」などの少量炊飯モデルを選択するのがおすすめ。敬老の日にプレゼントしても喜ばれそうですよね。
■40時間後でもおいしい! 保温機能は大進歩
2つめのトレンドは保温性能へのこだわりです。これまで炊飯器でご飯を保温すると、黄色っぽく変色したり、臭いがついたり、乾燥して固くなったりしましたよね。とはいえ、食事の時間が家族によってバラバラだったり、炊いた翌朝にお弁当を作るという場合には保温機能は欠かせません。そこでメーカー各社は保温機能に力を入れ始めています。
例えば東芝の「IHかまど炊飯器」は、真空技術を採用することで、ご飯の黄ばみや乾燥、酸化を抑え、白米なら最大40時間後でもおいしく食べられるように保温します。
一方、パナソニックでは保温時の乾燥を防ぐために、保温開始から約6時間後と12時間後にスチームを自動投入し、保温時のいやな臭いも追い出すことで、おいしさを保ちます。
象印は8月下旬に発売した「極め炊き」シリーズで、水分と熱を逃がしにくく保温中の温度ムラを抑える独自構造を開発。さらに二重内ぶたを採用することで釜内のご飯の水分を保ちます。象印の場合、「極め保温」を選ぶと低めの温度での保温となるため、「再加熱」機能によって食べ頃の温度まで上げ、保温したご飯をおいしく食べられるようにしています。
■米の銘柄別はもちろん、麦めしも 豊富な炊き分け機能
第3のトレンドは、炊き分け機能がより豊富になってきたことです。少し前の炊飯器は多機能化を追いかけ、煮物や蒸し物、シチューやパンなどが作れるコースを設けたものがありましたが、現在のトレンドはとにかく炊飯にこだわること。例えば象印の「極め炊き」の場合、最大121通りもの炊き方ができるのです。
また、炊いたご飯が「ちょっと柔らかすぎた」「ちょっと硬めだったなあ」ということ、よくありますよね。そんな場合、これまでは水の量を少なめにしたり、多めにしたりして調整していました。そんな困りごとを、「極め炊き」では「我が家炊きメニュー」という機能で解決。前回のご飯の感想を選択することで好みの食感に自動で炊きあげます。
さらに、最近は米の銘柄にこだわる人も増えてきました。お中元やお歳暮、出産、結婚のお祝いなどにいろいろなブランド米がセットされたギフトが人気を集めているのもその一つの表れでしょう。いろいろな銘柄米をよりおいしく食べたい。そんなニーズを満たす機能を搭載する製品も登場しています。例えば三菱では、全国のブランド米29品種の個性に応じておいしく炊き分ける「銘柄芳潤炊き」機能を搭載。パナソニックでは合計41銘柄の炊き分けができる機能を搭載しています。
お米以外の炊き分け機能も新しく登場しました。大麦に多く含まれる水溶性食物繊維(βグルカン)は便秘解消や血中コレステロールの低減、食後血糖値の抑制、内臓脂肪減少、ダイエットなどの効果があるということから最近、麦飯の人気が急上昇しています。従来の玄米や雑穀米、おこわなどの炊飯メニューに加えて、タイガー魔法瓶や東芝は麦飯メニューを搭載。米との配合の割合によって1割麦飯、3割麦飯などがありますが、それらもおいしく炊き分けられます。
■炊飯器もIoTの時代、スマホで炊飯設定も
第4のトレンドはIoT(モノのインターネット)対応への動き。代表例が三菱の炭火炊釜シリーズ「NJ-VA107」です。この炊飯器では、スマートフォン(スマホ)を使って炊飯設定ができます。ユニバーサルデザイン対応の一つとして「目の不自由な方でも使いやすい」というコンセプトで開発されたもの。スマホのアプリを起動して、米の種類や炊きあがりの硬さ、時間などを音声で設定できます。
(明日公開の後編では、各メーカーの最新製品の特徴について紹介します。)
戸井田園子(といだ・そのこ)
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。 -
(ライター 中村仁美)
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「最新炊飯器のトレンドはわかったけど、おすすめの炊飯器を教えてほしい」という方向けに、今回はメーカーごとにくわしく紹介していきたいと思います。
■南部鉄器の新型羽釜で、さらに大火力炊き上げ
南部鉄器極め羽釜 極め炊き(象印)
まずは炊飯器業界の「西の横綱」ともいわれる象印の製品を紹介しましょう。8月21日に「極め炊き」の新製品が登場しました。最大のポイントは、独自の形状である「浅くて広い羽釜」がさらに進化したこと。従来の羽釜に改良を加え、より効率よく熱対流させる釜底の角度、側面の「羽」の形、局所加熱を抑える厚みなどを計算しつくした、まさに名称の通り「極め羽釜」。最上位機種のNW-AS10は羽釜の素材に南部鉄器を使用し、一品一品手作りで仕上げており、内釜はかなり重めです。内釜に南部鉄器を使った3.5合炊きモデル(NP-QS06)もあります。
炊飯方式は、現在の電気炊飯器で主流ともいえる圧力IH。沸点が高くなるため、「もちもちしたご飯が好き」な人にはおすすめの炊飯方式です。もちろん炊き分けメニューを使えば、もちもちだけではなく、シャキシャキっとしたご飯も炊きあげられます(最大121通りの炊き方が可能)。
もう一つ、新機能として搭載されたのが、ボタンを押すとふたが自動で閉まる「スマートクローズ」機能。手がふさがっているときに便利な機能です。
■シャキシャキ系炊き上がりが得意、スマホとも連携
備長炭 炭炊釜 NJ-VA107(三菱電機)
続いて東の横綱、三菱電機。実は三菱電機は炊飯器業界のトレンドセッター。2006年に発売した「本炭釜」が大ブレイクし、現在の「高級炊飯器」のトレンドをつくりました。その後、炊飯中に出る水蒸気による結露や炊飯の匂いが気にならない蒸気レス炊飯器の開発、米の銘柄別炊き分けの提案など、多くのトレンドをつくりました。
三菱は先に挙げた象印とは異なり、炊飯方式は昔ながらの「かまど炊き」。つまりかまどと同じ、自然な圧力(1.0気圧)で、かまどのように吹きこぼれるような火力を持続して炊く「連続沸騰」をIHで再現しています。上位モデルで非圧の炊飯方式を採用しているのは、今のところ三菱だけ。お米の炊き上がりはどちらかというと「シャキシャキ系」。料理教室の先生などからは、昔ながらの炊き方を再現しているため「おいしい炊き上がり」と高い評価を得ています。どちらかというと「さっぱりめのご飯が好き」という人におすすめです。
「備長炭 炭炊釜 NJ-VA107」ではスマホで炊飯設定ができる機能をいち早く搭載。アンドロイド対応スマホ向けの専用アプリ「らくはん炊飯」をインストールすれば、音声やタッチで簡単に炊飯設定ができます。炊き上がり時刻も通知してくれるので、他の用事をしていてもうっかり逃すことはありません。
■土鍋で炊く炊飯器、おいしい麦飯もお任せ
土鍋圧力IH炊飯ジャー THE炊きたて(タイガー魔法瓶)
タイガー製品の特長は内釜に土鍋を採用していること。プレミアム本土鍋ではふたも付いているので、そのままおひつとして使うこともできます。
そしてもう一つの特長は、炊き分けコースに「麦めしメニュー」を設けていることです。しかも麦めしメニューは押麦メニュー、もち麦メニューの2種類を用意。押し麦ともち麦は同じ大麦でも品種が異なり、押し麦がうるち性の大麦なのに対し、もち麦はもち性の大麦。食感が異なる2つの麦種に合った炊き分けができるということです。毎日、手軽に食物繊維をとりたいと考えている人や、ダイエット・美容によい食事を検討している人にとっては、うれしい機能といえるでしょう。少量炊き(3.5合炊き)モデルもあります。
■真空技術で早炊き、長時間保温も大得意
かまど本羽釜(東芝)
東芝の最新モデルは今年2月に発売された「かまど本羽釜」シリーズ。内釜はかまどの形を徹底的に意識したつくりとなっています。東芝の炊飯器の特長は真空技術を応用しているところ。例えば洗米後、すぐに炊飯スイッチを押しても、ふっくらと炊き上がります。真空ポンプで米の中の空気を追い出すことで芯まで水を浸透させるのです。早炊きも上手で、「そくうまコース」を選べば約26分でふっくらとおいしく炊き上げることができます。
真空技術は保温機能にも応用されています。前回も紹介しましたが、ご飯の黄ばみや乾燥、酸化を抑え、白米なら最大40時間おいしく保温します。しかも2.5合炊きという小容量タイプも登場。共働き世帯にとっては、非常に便利な炊飯器といえます。
■「買って損はない」優等生タイプ
Wおどり炊きSR-SPX6シリーズ(パナソニック)、
圧力スチーム炊き ふっくら御膳、打込鉄釜 おひつ御膳(日立)
忘れてはいけないのがパナソニックと日立の製品。どちらも、「買って損はない」といえる優等生タイプです。
パナソニックの特長は220度のIHスチーム。スチーム(過熱水蒸気)を噴射し、釜の中のお米を高温加熱するという方式を採用していること。保温しているご飯の再加熱もこのスチーム機能を応用することで、炊きたてのような熱々ご飯に仕上げてくれます。さらに、全国41もの銘柄米に対応した炊き分けができるのも特筆もの。
日立の炊飯器「圧力スチーム炊き ふっくら御膳」の特長は、お手入れの簡単さ。蒸気口一体型内ぶたを採用しているため、洗浄する部品は内釜を除くとたった3つ。しかも分解できて洗いやすい。内釜の重量は約720gと軽めで、とにかく取り扱いのラクなところがうれしい炊飯器です。
少量炊き炊飯器で注目したいのが、日立の「おひつ御膳」(2合炊きまたは4合炊き)。熱源部とおひつ部が分離する構造となっており、おひつ部を外して食卓に運べます。ちょっとした旅館気分が自宅で味わえる炊飯器です。
* * *
炊飯器によってお米のおいしさは大きく変わります。新米をとびきりおいしく味わいたいならぜひ高級機種を。きっと毎日、ご飯の時間が待ち遠しくなります。
戸井田園子(といだ・そのこ)
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。(ライター 中村仁美)
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続く
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