しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

続きです

2012-10-29 00:10:20 | 仕事のはなし
募金箱を社員の方に任せて私も市場の中を見学です。

正直なところ、うちはこの日買う品が無いのです。

量産型の住宅やローコストばかりを追求する住宅建設では

安さばかりを求められて材木の善し悪しなんてどうでも良い。

一定の品質を保つ輸入材に押されっぱなしの状況です。


年に一度の紀州材まつりの為に数社の製材所が選りすぐりの品を

出品してセリが行われます。



写真は桧の生節の板です。



こちらは450年生の天然杉の盤板。いったい幾らするのでしょう?



オレンジ色の半纏を着たセリ子は市場の社員です。

「さあ、値段を付けて下さい~、はい、5万が出た~6万、7万、8万」

「もうちょっと勢いが欲しいなぁ~はい、15万、もう一声~」

セリ子の左側に居る白い帽子に白いジャンパーに白いパンツの女性、

キャンペーンガールかコンパニオンみたいに若くて美人が2人、

セリの側で「お願いしまーすもう一声~

と声を掛けると面白い程に値段がセリ上がるのです(笑)

聞けばこの日の最大出品社である(株)稲生商店の娘さんだそうです。

今までオヤジ連中のダミ声が響いていた材木のセリに新風を吹き込んだ!

そしてこれを見てにゃんこはうす募金の呼び掛けを止めたのですwww



お揃いの半纏を着ている集団は樫の木建設様御一行。

この日は社員全員で市場に来ているそうです。

材木なんかに興味が無い若い職人に本物の木を見せに連れて来た。

私達、材木屋が忘れかけている精神なんですね(-_-;)



例えばこの切り株。世界に同じものはありませんから

50万にもなるし100万にもなる。

相場が決まって無い品物は落札者の価値感で値が決まる。

これをお店の中央に置いて看板にするもよし(^_^)ノ

100万円で落札して加工して300万円の請求をしたって良いのだ。

カタログの中から選んで掛率ばかりに惑わされている現状では

この先仕事に希望が持てなくなってしまうから…

自分の中に以前のような素材屋としての気持ちを忘れないために

この紀州材まつりには必ず来るようにしております。



こちらは京葉浜の若手の仲間です。皆さん千葉県の材木屋です。

Y千代さんとМ崎さんは一試合を終えてユニフォーム姿でやって来た(笑)

ツナギ姿はA部ちゃん、私とはチームツナギの仲間でもあるしー。

市場でセリが終わると潮来のホテルで総会と宴会があり

翌日はゴルフをして親睦を深めます。

私は母が入院中だったので真っ直ぐ帰宅です。


今年も紀州材まつりに参加した江戸川の材木屋は

うちとT口さんの2社だけでした。

江戸川材友会のみなさんも買うものが無くても

材木屋としての誇りを維持するためにも

来年は是非とも参加して欲しいです!









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