東日本大震災から大きな災害が続いてます。
全国から駆け付けた自治体職員の宿泊場所として集められたキャンピングカー。
熊本地震を経験した熊本市職員の働きかけで実現したそうです。
ありがたいことです。
キャンピングカーが能登集結、応援職員の宿泊所に…「疲れがとれて仕事の効率上がる」
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駐車場に並ぶキャンピングカー(22日、石川県珠洲市で)=横山就平撮影
能登半島地震の被災地にずらりと並ぶキャンピングカー。全国から応援に駆けつけた自治体職員向けの宿泊場所だ。熊本地震を経験した熊本市職員の働きかけで、業界団体「日本RV協会」(横浜市)が、全国から集めた計39台を貸し出している。(井上大輔) 【地図と写真】令和6年能登半島地震、各地の被災状況
石川県珠洲(すず)市の商工会議所の駐車場。夜明け前の午前6時過ぎ、キャンピングカーから次々と応援職員が降り、白い息をはきながら足早に市役所に向かった。
定員は3人程度。バッテリー駆動のヒーターがあり、エンジンを切っても暖かい。窓にはカーテンや覆いがある。神戸市から来た保健師の女性(48)は「快適なベッドで疲れがとれるので仕事の効率が上がる。施錠できて安心だし、人目を気にせずに着替えられるのもありがたい」と話す。
駐車場に並ぶキャンピングカー(22日、石川県珠洲市で)=横山就平撮影
被災地ではホテルや旅館が軒並み休業している。道路も寸断され、金沢市などから通うのも難しい。珠洲市では200人超の応援職員が毎日活動しているが、当初の仮眠場所は市庁舎の廊下や会議室の床だった。
改善に動いたのは、4日に現地入りした熊本市の応援チームだ。現地の窮状を日本RV協会に伝え、支援を要請した。協会は全国の加盟販売店に試乗車などの提供を呼びかけ、11日から珠洲市に19台、輪島市に20台が順次到着。さらに11台が追加投入される見通しだ。
2016年の熊本地震でも宿泊場所が不足し、応援職員に不便な思いをさせた経験が熊本市にはあった。市危機管理課の上村卓也課長は「場所を選ばず宿泊できるキャンピングカーは災害拠点で力を発揮する。我々の教訓を能登で生かしたい」と語る。日本RV協会の荒木賢治会長は「災害直後にこれだけの台数を届けるのは初の試みだったが、迅速に対応できてよかった」と語り、今後も要請があれば支援を続けるという。