住みたい習志野

市内の情報を中心に掲載します。伝わりにくい情報も提供して行きます。

ホモ・バカタレス

2021-10-30 00:20:23 | 選挙など

ホモ・バカタレス

(習志野市民「あらかん」さんの「あらかんスクラップブック」の投稿より転載させていただきました)

『ホモ・バカタレス』

10月31日の選挙まで、あと2日。メディアでは、自民党総裁選より盛り上がっていない感じ。でも、市役所に行くと、期日前投票はかなり人が来ている...

あらかんスクラップブック

 

10月31日の選挙まで、あと2日。

メディアでは、自民党総裁選より盛り上がっていない感じ。

でも、市役所に行くと、期日前投票はかなり人が来ているし、畑にいても選挙カーがよく通り過ぎる。 自民党候補のが断然多い。

最新のメディアでは、自民党単独で過半数の勢いという。

小選挙区での自公と野党共闘の一騎打ちというのも、効果を奏していないのか? 

自公政権はそんなに支持されているのか? 文句を言ってる人は多いのに、政権が代わることに躊躇するのはどうしてなのか?

この選挙の対立の構図が、自公vs野党共闘ではなくて、共産党と共闘するvs共産党と共闘しないになってしまっているせいだ。

自公がそのキャンペーンを大々的にやっている。

畑にやってくる選挙カーだって、「安全保障問題で日米同盟を否定し、自衛隊を違憲とする共産党との共闘は野合にすぎません」とウグイス嬢が叫ぶ。 選挙カーうるさいんだよ。名前だけ連呼していろ。

野合というなら、あんたたちのほうが大先輩。かつて社会党と連立を組み、社会党党首を首相にしたのを忘れたか?

共産党は、多くの小選挙区で立候補を見送り、選挙後も「閣外協力」と言ってる。小異を残して大同につくために譲渡し、共産党党首が首相になることは100%ない。問題ではない。むしろカッコいい。

私は今の自民党が大嫌いなだけで、基本的には無党派層だと思っているが、自公の共産党キャンペーンはアタマにくる。 自公政権がこの4年間にやったことが投票の判断材料になるべきだ。 逆に野党や新党などは、これからやろうとしていることで判断する。

立憲民主党は、選挙に先立ち、政権発足後、初閣議で直ちに決定する事項を発表した。 このお約束、政権交代するとこんなことが即実現するのかと、とてもフレッシュな気持ちになった。

補正予算とかコロナ対策とか、給付金とかは、自公でも似たり寄ったりかもしれないが、違うのは、4から7まで。

4から7までは、岸田政権では「やらない」と言っている。 自公に投票すれば、「やらない」ことを認めたことになる。

それは何としても許せない。 

 

日本学術会議という科学者の独立した機関は必要だ。 時の政府が任命を拒否して、自分たちの気にいる学者ばかりにしたら、戦前のようになる。政府の政策に対し問題があれば、専門的、科学的な立場からきちんと批判し、国民に発信し提言する。学者、科学者の自由がない国にはしたくない。

ウィシュマさんの死亡に対する真相究明はうやむやにしてはいけない。収容中の監視カメラ映像は、遺族だけでなく、広く公開するべきもの。

来日して、真相究明を要求しているウィシュマさんの妹さんたち。

この国では、外国人は日本に生活基盤があり家族がいても在留資格を認めず、収容することができる。 難民に対しても帰国すれば命の危険があるのに、裁判も受けさせず、強制送還する。 ひどい人権後進国だ。 

赤木ファイルは、森友問題で、公文書改ざんを強要されて自殺した赤木さんが改ざんの経緯を記録したもの。現在、妻による損害賠償裁判が開かれている。 ファイルは、全面開示されたが、「のり弁」と言われたように、まるで焼きのりを貼りつけたような黒塗り。

改ざんは官僚が勝手に行ったというのが政府の立場だが、こんな重大犯罪は官僚一存ではできない。当時の安倍首相の関与が疑われている。公文書は国民のもの。 赤木ファイルはその闇を解明する手がかりとなる。改ざんの事実を隠したまま賠償金だけで、幕引きされてはならない。

アベ~スガ政権がやって、大問題になったこと。数々ある。思い出してみよう。 

民主主義の根幹をズタズタにし、腐敗と汚職は闇に葬り、憲法違反でも国会を開かない。それでも国民は黙って耐え忍べと言うのか。

そんなアホじゃないよ。見くびるな。 

自民党のポスター、キャッチコピーはいつも嘘ばかり。スガさんの「国民とともに働く」。コロナ対策の右往左往、後手後手…。あげくのはては感染者の自宅放棄。国民なんか放り出したじゃないか。

この「新しい時代…」も、どこが新しい? 

「皆さん」というのは、こんな人たちかな? 男ばっかり。

首相指名 自民党席

古い体質を何も変えずに新しい時代になるはずがない。

 

今回の選挙は有権者は何も悩むことはない。簡単だ。

これまでの政権がやったことにYESなら自民党、公明党に。

NOならその他の党に。

私は、立憲民主党の「政権取ってすぐに閣議決定でこれをやる」の

4~7に賭けてみようと思う。 

学術会議の任命拒否された学者が任命され、ウィシュマさんのビデオや、赤木ファイルの黒塗りなしが公開されれば、どんなに感動ものか。

そのために、1票を投じる。

これから、暗い時代にしないために。 

暗い時代というのは、富と権力が支配する時代のことだ。

 

地球が誕生して、現生人類のホモ・サピエンスが出現してから30万年たった。私たちはいつまでホモ・サピエンス(賢い人類)でいられるだろう。

まぁ、ホモ・バカタレスと言い換えていいのだけど、せめて、みんなで知恵をだして協力できる生物でありたいね。

それが食物連鎖の一番上にいる生物の責任だと思うのだ。

 

 

 

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Narashino Geography 54 「統治機構」について考える

2021-10-29 23:07:06 | 地理学

「統治機構」について考える

 

憲法の第1章は「天皇」。戦後の天皇は政治権力をもたない「象徴」になったが、「形式的な」政治的役割(衆議院の解散など)を担っている

一般に日本の統治機構といえば、日本国憲法に定められた内閣・国会・司法が抑制しあう「三権分立」ということになるでしょう。

それでは、天皇制はどのように考えるべきでしょうか。

日本国憲法の第1章は「天皇」(1条~8条)です。10月14日に岸田文雄首相は衆議院を解散しました。大島理森衆議院議長が「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」と宣言しましたが、憲法7条には何と書かれているのでしょう。憲法7条は天皇の国事行為を定めた条項で、天皇は内閣の助言により国事行為を行うとされています。その第3号が衆議院の解散です。形式上のことですが、天皇の名の下に衆議院が解散されるということです。現在の天皇制では、天皇は政治的権能を持たないとされ「象徴」ですが、このように政治的役割を担っています。

安倍氏が目指す「復古主義政治」は、明治に作られた「封建的家父長制、男性優位」の近代天皇制に戻すこと?

安倍晋三元首相は復古主義的な政治を模索しましたが、彼の天皇制のイメージは、女性天皇が8人もいた「日本古来の」天皇制ではなく、「明治以降の」家制度(家父長制)、男性優位の絶対主義的近代天皇制でした。
さきほど今の憲法の第1章は「天皇」と言いましたが、明治時代につくられ、終戦まで生きていた「大日本帝国憲法」も第1章は「天皇」(第1条〜第17条)で

第1条大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス

第2条皇位ハ皇室典範ノ定ムル所ニ依リ皇男子孫之ヲ継承ス

第3条天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス

などとなっています。女性天皇は、歴史上10代8人がいました(8人のうち同じ人物が2度天皇になったケースがあった)が、明治憲法では「皇男子孫之ヲ継承ス」と決められました。今の憲法にはさすがに「男系に限る」とは書いてありませんが、「皇室典範」に「男系に限る」旨書かれています。

古来天皇制は男系だった、と勘違いしている人も多いようですが、男系に限定されたのは明治になってから、最近の話なんですね。

安倍氏のイメージする「改憲」はこの「明治以降終戦まで生きていた」大日本帝国憲法への回帰なのかも知れません。

天皇が政治の実権を握るようになったのは、明治時代から

大まかに天皇制の歴史を眺めると、

① 聖徳太子以前のプレ天皇制(天皇不存在)の時代、中国の律令制に倣(なら)って模索した古代天皇制

② 奈良〜平安時代!天皇→貴族→武士へと政権が大転換!(中田敦彦)

③ 武家権力が台頭した中世天皇制

④    江戸幕府によって弱体化が進んだ近世天皇制

⑤ 中央集権的な国づくりに天皇を利用した近代天皇制

⑥ 日本国憲法によって象徴とされた現代天皇制

と整理できるでしょう。天皇は長く権威の象徴であり、①古代と⑤明治以降の近代だけ政治の実権を直接握っていたと言えるでしょう。

天皇制のソフトウェアは、常に権力を権威付ける立場として利用されることによってその制度を維持してきたところにあります。ですから、裕仁(ひろひと)天皇は人間宣言をし、明仁(あきひと)天皇、徳仁(なるひと)天皇は日本国憲法を守りと宣言して、国民に寄り添うことを基本にしています。

戦後の憲法は「個人を尊重」し、「封建的家(いえ)制度をなくした」はずなのに、実はなくなっていなかった、ということが、眞子さんの結婚騒動であらわになった

これは天皇制維持の基本戦略で、このリズム感で1000年以上制度を維持してきたと言えます。問題は「天皇制の相対化」で、話題になっている眞子さんと小室さんの結婚は大きな意味を持つことでしょう。日本国憲法は個人の尊重を規定して、家制度を否定しています。敗戦後の大日本帝国憲法改正(日本国憲法制定)議会の議論で最も意見が出されたのが家制度の否定(個人の尊重と結婚)についてでした。男性皇族には皇室典範によって、婚姻の自由はありません。皇室会議で認められなければ、結婚できないのですが、女性皇族には規定がありません。今回の2人の結婚騒動は、いまだに「家」などという陳腐(ちんぷ)な制度の残滓(ざんし)が残っていることを再確認させるものでした。ボクには、結婚の際に「家柄」などというものを問題にすることが理解できません。当事者がお互いを尊重することが大切だと思うからです。

「安倍一強」のもとで三権分立は有名無実化し、内閣に大きな権力が集中。官僚は人事で支配され、「忖度」ばかり。停滞、没落する日本

このブログでも書きましたが、地理のエレメントの一つが「政治」です。各国・地域の政治事情を理解することは世界を理解する基本です。日本には日本の政治状況があり、その政治によって、国民の暮らしや経済も規定されています。日本の国民主権を保障しているのは、民主的に選ばれた国会議員による立法であり、そのため国会は国権の最高機関と位置づけられています。また、「三権分立」という制度によって、権力同士を牽制させ、権力の暴走を抑制しています。しかし、現実は行政(内閣)が大きな権力を握っています。特に安倍首相の9年は「安倍一強」「アベ政治」と呼ばれた政治状況が続きました。かつては、優秀な官僚が、大臣を諌(いさ)めるような提言も行ったのですが、「政治主導」の名の下で、官僚は人事で支配され、すっかり「忖度(そんたく)」が身に付いてしまったようです。その仕掛け人は安倍首相の下で官房長官を務めた菅義偉氏でした。

10月31日は今後の日本政治のスタートライン

さてさて、10月31日は衆議院総選挙の投開票日です。どのような結果になるかはボクには予想もできませんが、今後の日本政治のスタートラインになることでしょう。(近)

 

 

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習志野歴史散歩(番外編) 習志野市に郷土資料館はないけれど…(その3)

2021-10-28 22:48:53 | 歴史

習志野市に郷土資料館はないけれど…(その3)

「国立国会図書館デジタルコレクション」でもいろいろ見られる

前回(2021-10-04)は「アジア歴史資料センター」の使い方をご説明しました。

習志野歴史散歩(番外編) 習志野市に郷土資料館はないけれど…(その2) - 住みたい習志野

郷土史を調べるにはもう一つ、好きな時に居ながらにして貴重な資料が見られる便利なサイトがあります。「国立国会図書館デジタルコレクション」です。日本最大の図書館、国立国会図書館の蔵書から、著作権保護期間が終了した資料をネットで読むことができるのです。

 早速、次のURLでホームページを開いてみましょう。

https://dl.ndl.go.jp/

検索ワードに例えば、「俘虜写真帖」と入れてみます。

すると「大正三四年戦役俘虜写真帖」という蔵書が見つかりました。クリックすると画像が現われます。

 ①右の▷をクリックすれば、ページがめくられていきます。②また、画像が小さければ拡大することができます。③「コマ番号」がわかっていれば、一ページずつめくらなくても、先に飛ばすことができます。この例では、コマ番号9から26までに習志野収容所の写真があります。

 このサイト、郷土史の調査に限らず、国会図書館に眠る膨大な古書を調べることができますから、ぜひ活用したいものです。

〔実践例〕鷺沼城址の謎の碑を調べる

 子どもが夏休みの宿題に、鷺沼城址公園に残る石碑のことを調べて持って行ったところ、先生から赤ペンで「もっとよく調べてみましょう」と書かれてしまった、というご相談を受けたことがあります。

 習志野歴史散歩「鷺沼から頼朝が出陣!」(下記)をご覧ください。

習志野歴史散歩:鷺沼から頼朝が出陣! - 住みたい習志野

鷺沼から頼朝が出陣!菅原孝標(すがわらのたかすえ:更級日記作者の父)の一行が習志野市域を通過してから160年後の治承4年(1180)、源頼朝...

習志野歴史散歩:鷺沼から頼朝が出陣! - 住みたい習志野

 

先生が赤ペンで「もっとよく調べてみましょう」と書いた昭和34年の碑文。先生の言うとおり、間違ったことが書かれていた

この記事でも触れましたが、鷺沼城址公園には「鷺沼源太満義諸武士之碑」という大きな石碑が立っています。ご相談はこの碑の背面に刻まれた文章を書き写して、レポートにしたものでした。背面には次のように刻まれています。

「碑文 今を去る六百年前、正応年間、伏見天皇時代、市川城主里見氏及び源太氏を始め下総十有城主、一団となり北条氏康と戦い、遂に利あらずして戦死す。然るに未だ其の霊魂の冥福を祈る事あたわず、依て吾等相謀り、慰霊碑を建て之を祭る。 昭和三十四年三月 責任者 伊東藤兵衛」と、これは慰霊碑なのだとわかります。

正応年間(鎌倉時代)に北条氏康(戦国時代の武将)と戦った?さすがにそれはあり得ない

 この碑文をレポートしたら先生に、もっとよく調べてねと言われてしまったのですが、確かに読んでみると変ですね。正応年間は鎌倉時代、西暦1288年から1293年までの間です。二度目の元寇となった弘安の役(1281)の直後に当ります。碑文にあるように、第92代伏見天皇(在位:1287~1298)の御代でした。また、時の幕府執権は、元寇を防いだ第8代執権北条時宗の子、第9代貞時(在職:1284~1301)です。

 一方、北条氏康は戦国大名。北条早雲が起した小田原北条氏の三代目ですね。氏康は広く関東を制覇し、越後から関東に南下してこようとする上杉謙信と度々戦ったことで知られています。

国会図書館デジタルコレクションで事実を確認すると…

 それでは国立国会図書館デジタルコレクションで、「千葉県千葉郡誌」という本を探してみましょう。

大正15年(1926)に千葉県千葉郡教育会が出した本で、千葉郡内の地誌・歴史が記されています。コマ番号502(原書951ページ)に鷺沼城址のことが書かれています。

鷺沼城址

津田沼町鷺沼区の西北方久々田に接する高台一帯の耕地は土人これを称して源太郎様と称す。此の地は即、正応年間鷺沼太郎源太光義の居城にして周囲に高き城壁の跡あり。今其東部に道祖神あり。之れ正門の所なりと言伝ふ。而して源太光義の墓は高台南西に当り2畝許の塚あり。土人これを尊敬す。

と書かれています。正応年間とは鷺沼城が築かれた年代だとわかります(なお、「土人」と云っているのは「地元の人」という意味です)。

鎌倉時代の「鷺沼源太光義」と、戦国時代の「鷺沼源太満義」をゴッチャにしてしまった碑文だった

 つまり例の碑文は、初代源太光義が鷺沼城を築いた年代と、その末裔に当る源太満義が討ち死にした戦国時代の話をゴッチャにしてしまったため、わけがわからないものになってしまったのです。では、市川城主里見氏や鷺沼源太らが一団となって北条氏康と戦い、討ち死にしたというのはいつの話なのでしょうか。それは永禄7年(1564)の「第2次国府台の戦い」と呼ばれる合戦です。

永禄6年(1563)、北条氏康と武田信玄の連合軍が上杉謙信方の武蔵松山城(埼玉県吉見町)を攻撃します。上総の久留里城を本拠として北条氏と敵対していた里見義堯(よしたか)の下に、上杉謙信から応援要請が来ます。義堯は息子の義弘を松山城救援に向かわせました。北条軍は市川の国府台で里見軍と衝突し、これを阻止します。その間、松山城は陥落してしまいました。

ところがその後、この年も押し詰まった暮れのこと、北条の配下であった太田康資が上杉方に寝返ってしまいます。謙信から太田氏の救援を依頼された里見義弘は房総の諸将を率いて出陣し、年が明けた永禄7年1月4日、北条方の千葉氏が守っていた国府台城を落とします、義弘の軍勢はその数1万2千と言われていますが、この中に鷺沼源太がいた、ということになりますね。

 7日、急を聞いて江戸城を出た北条軍2万は国府台に押し寄せます。矢切の渡しで江戸川を渡河したその先陣は、しかし里見軍の反撃を受けて敗走しました。この勝利に里見義弘は、正月早々縁起がよいと兵どもに酒を振舞ったそうです。これが里見方の油断となりました。北条軍は翌8日未明、再度江戸川を渡って里見方に暁の攻撃をかけます。伝説ではこの時、北条方は、水鳥が水面を歩くのを見て川の浅瀬を見破ったのだとか。酔っぱらって寝ていた里見方は大混乱に陥り、多数の者が討ち取られてしまったといいます。この結果、北条方の支配は一気に上総にまで拡がることとなったのでした。

 この、国府台で討ち取られた里見勢の中に鷺沼源太がいたのでしょう。現在の習志野市域も小田原北条氏の支配下に入ります。そして天正18年(1590)、豊臣秀吉の小田原攻めを迎えることになるのでした。

安房(あわ)里見氏を「市川城主」と言っているのも変

 赤ペンを入れてくれた先生は、ただ碑文を書き写して満足するのではなく、こういうことを自分でよく調べてごらんなさいと言いたかったのでしょうね。それにしても、昭和34年にこの立派な慰霊碑を建てる際に、伊東藤兵衛さんはなぜよく調べなかったのでしょう。正応年間に国府台の戦いがあったと思い込んでしまったのでしょうか。碑文が「市川(国府台)城主の里見氏」と言っているのもちょっと変ですね。

「源太塚」は鎌倉時代の「源太光義」の墓(千葉郡誌)?それとも戦国時代の「源太満義」の墓(碑文)?
いやいや、もっとずっと古い「古墳」だった?

 なお、慰霊碑の後ろには源太塚と呼ばれる塚があり、祠が祀られています。「千葉郡誌」は初代源太光義の墓と考え、碑文では国府台で討ち死にした源太満義の墓と考えているわけですが、現在ではこの塚は、発掘調査の結果、戦国時代よりはるかに古く、古代の古墳であることがわかっています。

(ニート太公望)

 

 

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また無実の人間が命を奪われた。日本の「司法の闇」

2021-10-28 08:52:22 | えん罪

入管大量死亡問題であらわになった「司法の闇」

スリランカ女性ウィシュマさんの死亡により、入管の「医療放置」や虐待、暴行で過去20人以上もの難民やオーバーステイの人たちが亡くなっている、という事実が明らかになり、日本中に衝撃を与えました。

宗教弾圧から逃れてきた中国人難民も入管で命を落としていた - 住みたい習志野

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日本の裁判制度の犠牲になり、命を奪われた「無実」の人たち

この入管問題以外にも、日本の法務省、裁判制度の問題点はいろいろ指摘されています。元法務大臣の河井克之氏の大規模な買収工作も、自民党から渡った1億5千万の金の流れについては結局何も明らかにされないままウヤムヤにされようとしています。

しかし日本の司法でもっと大きな問題は「犯人を無理やり作り出してしまう」「一度有罪にしたら、その後どんなに無実の証拠が出てきてもなかなか再審を行わない」「無実の証拠を検察が開示せず、隠してしまい、再審を妨害する」「無実の人を死刑にしてしまっても、裁判官や警察が何の責任も問われない」という「暗黒裁判」がいまだにまかり通っている、ということです。

無実の人が1年も勾留され、十分な医療も受けられないまま死亡した、という事件がニュースになっています。

「無実の逮捕」で国を提訴 1年勾留のすえ死亡

 逮捕・起訴され、およそ1年の勾留のすえ、死亡した男性。遺族らが「無実の逮捕」を訴え、国などに損害賠償を求める裁判が27日、始まりました。 ...

TBS NEWS

 

こんなニュースもあります。

元死刑囚の死亡後も91歳妹が再審請求続ける…『名張毒ぶどう酒事件』弁護団が高裁に新たな証拠の開示請求

元死刑囚の死亡後も91歳妹が再審請求続ける…『名張毒ぶどう酒事件』弁護団が高裁に新たな証拠の開示請求 | 東海テレビNEWS

『元死刑囚の死亡後も91歳妹が再審請求続ける…『名張毒ぶどう酒事件』弁護団が高裁に新たな証拠の開示請求』

 

 

無実なのに処刑されてしまった、とされる
飯塚事件、菊池事件、福岡事件

無実なのに死刑で処刑された「飯塚事件」の久間三千年さん - 住みたい習志野

(産経新聞の記事より抜粋)無実なのに処刑されてしまった、と言われる「飯塚事件」の久間三千年(くま・みちとし)さん福岡・飯塚事件再審請求「新証...

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無実なのに死刑が執行されてしまったハンセン病患者「菊池事件」 - 住みたい習志野

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今もつづく「えん罪」との闘い

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ミャンマー支援に動き出した日本の中高生たち

2021-10-27 21:59:25 | ミャンマー

(NHK「おはよう日本」より)

ミャンマー支援に動き出した日本の中高生たち

https://www.facebook.com/login/?next=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2F648203062%2Fposts%2F10158612877493063%2F%3Fd%3Dn

日本の中高校生たちが動きだしました。

「ミャンマーの方々のための募金活動を行っていま〜す」

彼女は高校1年生。ミャンマーのニュースを見て、同世代の若者が次々と犠牲になっていることに衝撃を受け、募金活動を始めることにしました。

「不平等すぎるなって言うか、なんでそんな勇気を出した子が亡くなっていくんだろう。」

2カ月かけて集めた募金はおよそ42万円。少しでも助けになれば、と日本にある支援団体を通して現地に食料などを支援しています。

現地の状況を少しでも聞かせて欲しい、と在日ミャンマー人を訪ねるなど、対話を重ねて来ました。

「国の上によっていろいろなことが左右されてしまう。

(私たちは)当たり前に大学に行く未来があって安定した未来を想像しているけど、それって当り前じゃないんだな。ミャンマーの人たちは今はもう大学に行けるかもわからない。」

ミャンマーの窮状を変えるため自分たちでできることはないか。そこで考えたのが、外務省への陳情書でした。陳情書に添えて作った手書きの資料です。軍の頑なな姿勢を少しでも変えるべく日本政府が促して欲しい、という思いをつづりました。そして先週、外務省に陳情書を提出に向かいました。

「今起きていることは、絶対に正しいことではないので、私たちが今のミャンマーの現状をしっかり伝えることで、それを聞いて国が変わってくれればいいな。もっと動いてもらえるように私たちが頑張りたいな。」

]

 

こちらの記事もご覧ください。

民主化運動、簡単にはつぶれない 在日ミャンマー人がそう信じる二つの理由:朝日新聞GLOBE+

ミャンマー国軍がクーデターで権力を掌握したのは2021年2月1日だった。それからおよそ9カ月。この間、コロナ禍での東京オリンピック・パラリン...

朝日新聞GLOBE+

 

 

 

 

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