住みたい習志野

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習志野歴史散歩(番外編)のおまけ: 浜口首相暗殺未遂事件

2021-10-06 17:11:10 | 歴史

習志野歴史散歩(番外編)その2

習志野歴史散歩(番外編) 習志野市に郷土資料館はないけれど…(その2) - 住みたい習志野

に、以下の「おまけ」投稿がありました。

浜口首相暗殺未遂事件、首相は死亡したのになぜ「未遂」?

昭和5年の不穏文書、結構反響があったようですね。  

さて、文中、私は「浜口首相暗殺未遂事件」としておきました。犯人は首相を狙い、結果として首相は死亡したのになぜ「未遂」なのか。

狙撃されても一命は取り留めたが、その後議会に無理に出させられて死んでしまった

東京駅から東大病院に運ばれた浜口首相は、幸い命を取り留めました。翌年には仕事に復帰できるようになった。ところが野党の政友会が、歩けるのなら議会に出てこい、逃げるな、などと挑発します。逃げるなと言われて怒った首相は、まだ充分に回復していないのに登院し、委員会答弁に立ちます。自席から立ち上がって答弁台に行き、答弁しては自席に戻る。これを繰り返している間に、せっかく癒着していたお腹の傷口が開いてしまった。腸内の細菌が腹腔内に漏れ出してしまって炎症を起こし、そのために死亡してしまった。

因果関係がはっきりしないので、「殺人」ではなく、「殺人未遂」で裁かれた
  日本の裁判所は因果関係について「条件説」といって、あれなくばこれなしの関係があれば因果関係ありと、広く認定します。首相を殺してやろうと思ってピストルを撃ち、その結果、首相は死んだのですから、あれなくばこれなし。犯人の狙撃と首相の死亡には因果関係がある。つまり殺人既遂ということになるはずです。しかしこのように、死亡という結果までにいろいろ他の因果が入り込んでしまった場合、既遂でいいのか、ということでいろいろ議論があるのです。教科書ではよく、殺してやろうと思って相手を殴り、軽傷を負わせた。しかし、病院に運ぶ救急車がトラックに衝突し、中に乗っていた相手は死亡してしまった。殴った男の罪責やいかに、といった形で出てきます。
 ということで、裁判所では犯人の佐郷屋留雄は殺人「未遂」で裁かれ、死刑判決を受けましたが恩赦で減刑、昭和15年には仮出所となっています(昭和47年死去)。

議会の嫌がらせ質問で浜口を衰弱させたのは鳩山一郎

 なお、議会で嫌がらせ質問をして浜口を衰弱させた政友会代議士は
3-18 浜口雄幸襲撃事件 | 史料にみる日本の近代 (ndl.go.jp)
鳩山一郎でした。彼はこの後、犬養内閣で文部大臣となり、昭和8年、滝川事件を引き起こすのです。

習志野のローカルな歴史も世界の歴史につながっている

「そこの割下水の水は隅田川に通じ、隅田川の水は江戸湾に通じ、江戸湾の水は太平洋からメリケンまで通じているんだぜ」という勝海舟のセリフのように、習志野ローカルの一枚の不穏文書からも、大きな歴史が見えてきました。要は、習志野の郷土史を教材にこうしたことを子供らに教えられる先生がいない、ということですね。

文科省の「指導要領」のとおり、そこからはみ出してはいけない。そんなロボットのような教員ばかりで、ことなかれ教育をやっている、というのでは困ります。(ニート太公望)

 

 

 

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ノーベル賞の真鍋さん、実は「日本の同調圧力がきらいなアメリカ人」

2021-10-06 16:28:22 | 市民の声

地球温暖化研究の先駆者として評価され、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎(しゅくろう)さん、今年のノーベル物理学賞に選ばれたのは、▼アメリカ・プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎さん(90)のほかドイツとイタリアの研究者、あわせて3人。

 真鍋さんは愛媛出身で、現在はアメリカ国籍。1958年にアメリカにわたり、地球温暖化予測の枠組みを築きました。

ノーベル賞・真鍋さん「全く驚き」 JNN取材に喜び語る

 地球温暖化研究の先駆者として評価され、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんが、JNNの単独インタビューで喜びを語りました。ノーベル物理学...

TBS NEWS

 

この受賞に関連して、ブログ読者の方から以下の投稿をいただきました。

「日本人」がノーベル賞、と大騒ぎしているが…

昨夜から、アメリカに帰化した日本人がノーベル賞を取ったといって大騒ぎしていますが、どんなものなのでしょうね。現在はアメリカ国籍の方です。

「同調圧力がいやだから日本に戻りたくない」と語る真鍋さん

彼ははっきりと、「私が日本に帰りたくないのは、同調圧力がいやだから」と公言しています。

なぜこういう人がアメリカに流出してしまうのか考えるべき

なぜ、こういう人がアメリカに流出してしまうのかを考えずに、「日本人だ」「日本人だ」というのはおかしなものだと思います。

こんな記事もあります。

乙武洋匡氏がノーベル賞受賞の真鍋淑郎氏に言及「なぜ真鍋さんは米国籍を選んだのか」(東スポWeb) - Yahoo!ニュース

「ノーベル賞は本人の力ではなく、会社のおかげ」という日本社会の同調圧力、会社への怒りがモチベーション、と語った青色ダイオードの中村さん

 そこで思い出すのは、青色ダイオードの中村修二さん(2014年ノーベル物理学賞)ですね。日亜化学工業という会社の社員だった。そこで受賞が決まると、「研究の成果は日亜化学と本人を取り巻くスタッフのおかげなのに、それがまったく理解できていない」などと中傷が始まった。ご本人と会社の間で訴訟も展開されましたが、結局バカバカしいのでアメリカに渡り、あちらの大学で教えているそうです。

「みんなのおかげ」と言わされるオリ・パラ選手たち

  先日のオリ・パラでも、インタビューに引っ張り出された金メダリストは判で押したように「支えてくださった皆様のおかげで」メダルが取れた、と言わされていました。なぜ「私の実力だ」と言ってはいけないのでしょう。監督のおかげとか、学長のおかげ、はたまた合宿所の掃除のおばちゃんのおかげと、「みんなで取った金メダル」にしなければバッシングが待っている。体操の萱(かや)選手も結局「表敬訪問」に行ったようですね。(広報習志野10月1日号より)

習志野市長のおかげでメダルが取れました、ということなんでしょうか?

名古屋の河村市長の「金メダルかじり虫」事件の時も、「市長が、がんばった選手を表敬訪問する、というのならわかるけど、なぜ逆に市長を訪問し、金メダルをかじられなければならないんだ」という声があがりました。

個人の足を引っ張り、頭を叩き、何とかして組織に埋没させようとする「日本社会」は、もうとっくに世界に通用しなくなっている

 ノーベル賞に限らず、外国は個人を賞賛します。日本は組織から抜きん出ようとする個人の足を引っ張り、頭を叩き、何とかして組織に埋没させようとします。日亜化学の社長としては、「中村氏をチーフとする日亜化学の研究チーム」、要するに「みんな」にノーベル賞をもらいたかったのでしょうが、それでは世界に通用しなかったわけですね。
  昨夜からのノーベル賞報道にそういう視点がなく、「日本人が受賞」と騒いでいるのは笑止千万というものです。

(編集部より)

日本社会が長年わずらい、いつまでもそこから抜け出せずにいる「同調圧力病」、最近のニュースでも思い知らされています。
一国の首相さえ「麻生氏、甘利氏、安倍氏にがんじがらめ」になって、コブラツイスト状態

古舘伊知郎 新内閣は「総理コブラツイスト内閣」その心は「麻生氏、甘利氏、安倍氏にがんじがらめ」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

だから、こんなことになっています。

岸田内閣には「政治とカネ」疑惑大臣が9人も! 今後も不祥事続出の予感【リスト付き】(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

牧島かれん新デジタル相もNTTから豪華接待を2回受けていた(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

西銘大臣の支部、ガールズスナックに活動費11万円「感謝の思いで」:朝日新聞デジタル

山口壯環境相、アダルト系をフォロー? 公式ツイッターめぐり騒動、事務所は否定「意識したものではない」

 

眞子さん、小室さんへの異様な同調圧力、バッシングで日本中が「小姑(こじゅうと)」状態

他人の結婚に口を出すな(眞子さん騒動について、あるブログから) - 住みたい習志野

「眞子さまには不幸になる権利がある」皇室のあらゆる権利を無視する国民とメディアの無責任 美智子さまが倒れたことを忘れたか

眞子さま結婚問題に下重暁子氏「崩壊した『家制度』を皇族にだけ求める愚かさ」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース

 

ノーベル賞受賞者も、皇族も逃げ出す日本社会。そんな前時代的な「後進性」のおかげで、国際社会からも見放されています。何とかしたいですね。

 

 

 

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