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公民館の「文部大臣賞表彰状」が行方不明!元に戻してください!

2020-09-24 00:13:51 | 公共施設統廃合問題

公民館の「文部大臣賞表彰状」、ゴミとして捨てられてしまった? 何故?

大久保公民館(現「中央公民館」)の文科大臣賞表彰状は「ゴミ」として処分されてしまった?

 大久保公民館(現「中央公民館」)は文部科学大臣賞を受賞し、その表彰状は事務室の入り口に他の賞状と一緒に掲げてありました。ところが!それらを、大久保公民館を解体し「プラッツ習志野」に建て替えたときに処分した、と聞きました。粗大ゴミとして処分してしまった、というのです。

 「プラッツ習志野」ができ、大久保公民館が中央公民館と名前を変えたからでしょうか?今までのような市の運営でなく、業者に任せる指定管理になったからでしょうか?
 その賞状はただの紙切れではありません。大久保公民館が半世紀以上市民と共に活動し、地域の文化を高め、その輝かしい歴史と実績を証明する証(あかし)なのです。学校では栄誉なこととして、表彰状やトロフィーを校長室や玄関に掲げてあります。それなのに大久保公民館の表彰状は「処分」されてしまった!ショックです。涙があふれます。

菊田公民館の文部大臣賞表彰状も行方不明! 何処に?

 今年の初夏、コピー機を使わせてもらうため菊田公民館に行きましたら、永井道夫(当時の文部大臣)書の文部大臣表彰状がありませんでした。公民館の職員の方に聞きましたら、「誰がいつ、どこに片づけたかわからない。調べます」と言ってはいましたが、2か月たっても連絡がありません。  
 受賞(昭和50年)当時は、4階にあるホール右側の「文教住宅都市憲章」の額の隣に誇らしげに掲げられていました。その後なぜか公民館の事務室に移され、去年あたりまで見た記憶があるのですが、今はなく、標語らしきプレートと入れ替わっていました。事務室内ですから市民の皆様の目に触れる機会は多くなかったでしょうが…

 菊田公民館は昭和46年設置、本格的な社会教育施設として学習機能が備わった公民館、事業内容(講師陣も含めて)、利用者数、職員数(社会教育主事含む)その他総合判断で高く評価され、昭和50年11月3日に文部大臣賞を受賞したのです。うれしい受賞でした。皆さんと噛みしめました。当時の市長は吉野孝氏で、「1中学校区1公民館」の計画を立案し、その通り実施しました。聞けば吉野市長は以前に社会教育委員をおやりになったことがあった、とか。熱の入れ方はその後の市長の方たちとは違っており、受賞を大変喜んでくださいました。

 習志野市の公民館は7館あり、そのうち2館が大臣賞を受賞。1つの市で2館が受賞する、というのは全国的にもまれなことです。

(行方不明になっている、菊田公民館の文部大臣賞表彰状)

(永井文部大臣から賞状を受け取る中村菊田公民館長(当時))

(受賞時の新聞報道)


ショックです。なぜ菊田公民館も大久保公民館も表彰状がないのでしょう?

 公民館は市民の財産であり誇りです。習志野の公民館は素晴らしい学習活動、芸術文化活動を国、県内外に評価されてきました。常に市民と一体で、どの館も活発で生き生きしていました。参加者も多く、もう1館あっても良いほどでした。

 習志野市の教育発祥の地は津田沼です。津田沼の歴史を見つづけてきた銀杏(いちょう)の木がある公園と菊田公民館、菊田保育所は、共に数えきれないほどの多くの人を育ててきました。国際児童年(1979年)をきっかけに始まった「きくたこどもまつり」も、毎年大にぎわいです。私も学び育てられたうちの一人です。素晴らしい多くの出会いがあり、公民館には感謝しきれません。

(菊田保育所跡地に建設中だった時の菊田公民館)

(きくたこどもまつり)

(公民館「寿学級」の合同運動会)

(公民館の童謡サークル「赤い鳥」の来園に、「白鷺園」のお年寄りたちが大喜び)

(菊田公民館婦人学級手作りの「ひとりひとり」創刊号)



述懐と提案

 「(プラッツ習志野の)公民館棟に中央公民館の事務室を」と5年間折衝(せっしょう)を続けてきました。
 公民館事務室は、普通どこでも公民館の入口の近くにあります。人の出入りも確認でき、利用者の相談にもすぐ対応できるようになっているからです。ところが、「プラッツ習志野」では、公民館事務室が公民館棟になく反対側の図書館棟の奥、利用者の目にふれない所にある「秘密の部屋」に、図書館職員と公民館職員が同居している、という「異様な」構造になっています。その結果、公民館利用者が「館長の顔を見たことがない」というおかしなことになり、

➀公民館利用者が館長や職員の方に相談や手続きをしたい場合、まず図書館棟まで行って⇒カウンターの職員の方に「館長や職員の方と直接お話したい」とお願いし⇒誰も見ることができない奥の公民館事務室(兼図書館事務室)から呼び出してきてもらう、という何重ものハードルを越えなければなりません。ほかの公民館ではあり得ないことです。

➁一方公民館棟には事務室がないので、利用者の出入りも、不審者の出入りも、公民館職員は、離れた図書館棟にいるので全く確認できない、という防犯上の大問題も抱えています。 

 「プラッツ習志野」では当り前のことが当たり前のこととして通らない。このことに深い疑念をもっております。

 8月6日に開かれた出前講座(市の職員に「出前」で公民館などに来てもらい、市民と市の職員が意見交換する制度)での市の担当者の説明は、「公民館事務室と図書館事務室が同じ場所にあることがより良い効果を得る」でした。それは、現場を知らない苦し紛れの回答、机上の空論だと思います。公民館事務室と図書館事務室は同室ではなく、お互い別々が何よりです。動(公民館)と静(図書館)で真逆なのです。

 図書館に間借りしていては、公民館は仕事にならないのです。文化祭の時の公民館にお連れしたいです。公民館事務室はごった返して戦争のようです。今年はコロナで文化祭は中止、来年の芸術文化祭も開催不可能かもしれないので、経験のない人には事務室がどのような状況になるか理解できないでしょうが…
 図書館職員が、同じ事務室の中でバタバタしている公民館職員に「静かにしろ!」と文句を言わないにしても、図書館職員に迷惑をかけるのは明白です。

公民館内に事務室を!

 公民館・市民ホール棟にあるフューチャーセンターの方に公民館事務室を移せばいいと思います。(もともとの計画では、調理室を、このフューチャーセンターの場所に作る予定でしたが、「同じフロアの市民ホールでコンサートを聞いている時に、カレーのにおいがしてくる、なんておかしい」という声が起こり、調理室は3階に移され、その空いたスペースがフューチャーセンターとされました)プラッツ習志野と中央公民館が一緒になればいいと思います。今はお互い別々で、市民にとっても非常にわかりにくい状況です。両者が事業をどう進めるか、現在の重要課題ではないでしょうか?

 サークルの問題も多々あります。声を出していかないと解決しません。
 長年大久保公民館、図書館に勤務した者として深く考えます。

 先ほども述べましたが、図書館棟2階の「誰からも見られない秘密の部屋」に、図書館職員用の机と公民館職員用の机が並んでいます。約20の机が2グループに分けられ、それぞれ公民館用、図書館用として使われています。公民館の館長や職員と話すには、すべて総合受付(図書館受付と公民館受付が同じ場所にある)を通さなければならず、事故や災害が発生した場合、対応の遅れで被害が倍になってしまいます。利用者の要望や相談に直接対応できず、本来の事務室とは言えません。

 繰り返しになりますが、総合受付の後ろの方に扉があり、その奥に事務室があるのです。利用者からは事務室が見えず、事務室からも利用者が見えない。利用者と職員の交流もない。これでは困ります。
 公民館は地域コミュニティーの核です。公民館事務室は常に開放され、絶えず市民と接点を持ち、対話、相談、打ち合わせ、質問、要望に応えなければならない心臓部です。図書館棟にあるのでは仕事にならない。今の中央公民館(旧「大久保公民館」)の在り方は前代未聞、とだれもが言っています。

 文部大臣や文科大臣の表彰状廃棄、行方不明事件も、こうした今の在り方の中から起こるべくして起こった、と言えるのではないでしょうか?
(以上、ブログ読者Nさんからお寄せ頂いたご意見の一部です)



(編集部より)

国の公文書管理の杜撰(ずさん)さが大問題になっていますが、文部大臣賞表彰状を捨ててしまう、などという不祥事は見たことも聞いたこともありません。どう責任をとるつもりなんでしょうか?

公文書を軽視 意識低い行政 - Yahoo!ニュース

習志野市の「公共施設再生計画」は多くの問題を抱え、全国から批判の声が上がっています。長澤成次著「公民館はだれのもの」という本でも習志野市が以下のように取り上げられています。

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コメント (3)
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