今日は、夏バテに効くツボ 湧泉(ゆうせん)をご紹介します。
暑さが増してくると体力が衰え、夏バテになってしまいますよね。
東洋医学では、このような疲れやすい体質を『腎虚(じんきょ)』と言います。
腎虚って何?と思う人も多いかと思いますが、簡単に言うと、
腎の機能が低下している状態です。
これを補うために効果的なツボが湧泉(ゆうせん)になります。
もともと動物は地面と接している足の裏がら大地のエネルギーをもらっているので
足の裏にある湧泉を刺激するのはとても良いことなんですね。
足の裏を地面に着かない、寝たきりの方などにも、
足の裏のマッサージをすることは効果的ですよ。
~湧泉の押し方~
足の指を曲げて、一番へこんだ場所を押してみましょう。
ちょうど、踵から指の付け根を3等分にした時に、
指の付け根から1/3のあたりになります。
病膏肓に入るという言葉は聞いたことがあるでしょうか?
病気がそこに入ると、治療しにくい所です。
中国、春秋時代、晋の景公が病気になったとき、
病気の精が二人の子供となって膏と肓に逃み、
病気が治らなかったというものです。
「膏」は心臓の下、「肓」は横隔膜を指しますが、
今日はそんな膏肓に病気が入らないように、カイロなどで温めておきましょう!
温める場所は肩甲骨の内側縁です。
解剖学的には第4胸椎の3寸外方となります。
この季節は、乾燥してのどが痛くなることがありますよね?
今日は、のどの痛みに効くツボ『天突(てんとつ)』と『雲門(うんもん)』をご紹介します。
『天突(てんとつ)』は、左右の鎖骨を結んだ中央部の窪みにあります。
この窪みに指を当て、からだの奥へ向けて静かに押します。
のどはデリケートですから、ゆっくり3秒押したら3秒離すペースで
力を入れすぎずに行いましょう。
また、のどの痛みに続いて咳も出てくる方もいます。
そのような時は『天突』に『雲門(うんもん)」を加えるとよいでしょう。
『雲門』は、鎖骨の下縁を肩に向かって指を進めていくと当たる窪みです。
「雲門」は肺のトラブルで反応が出やすく、そのため咳や喘息といった
呼吸器疾患の治療によく用いられます。
同じようにゆっくりと押してみましょう。