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秋サケ沿岸漁獲速報(10月31日現在) 1,837万尾・66%、363億円・59%と不漁で魚価上向く

2023-11-13 15:42:59 | ニュース

 本道沿岸に来遊する秋サケの漁獲は、1,800万尾を越えたが、1全道的に終漁を見据えた操業になっている。ほぼ5万㌧台前半の予想が固まったことから魚価が上昇し、水揚げ金額は360億円を突破し前年同期の6割。10日間で160万尾を上乗せしたが、10月上旬の580万尾をピークに、中旬の320万尾に対し半分に下降しており、多くの地区で終漁もしくは網揚げの準備に入っている。道漁連の日報では10月末で5万㌧、11月10日で5万3千㌧となり、5万㌧台前半の不漁が確定した。
 道連合海区漁業調整委員会のまとめによると、10月31日現在の秋サケ沿岸漁獲速報は、1,836万5,134尾で前年比65.7%。前年より約960万尾少ない。金額は363億65万円で同59.3%と約249億円少ない。1尾当たり単価は10月上旬の1,700円台から中旬の2,000円台、さらに2,300円まで上がってきた。
 系統群別でみると、前年を上回っているのは皆無で、えりも以東の111万5,551尾・93.8%、オホーツクの1,328万3,856尾・75.7%、根室の226万4,475尾・71.7%が比較的健闘しているが、えりも以西(23万6,770尾・24.3%)、日本海(146万4,482尾・28.7%)の落ち込みがめだつ。地区別ではえりも以東東部が53万796尾・122.3%、オホーツク東部が678万8,733尾・104.7%と前年を上回っている。

網走管内秋サケ漁獲速報(10月31日)
尾数1,100万尾まで伸び、重量3万3千㌧超へ
単価が前旬に比べ上昇、金額217億円と前年の75%に

 網走海区漁業調整委員会によると、網走管内の秋サケ漁獲状況は、10月31日で1,100万尾と前年比82.5%、重量では3万3,662㌧で88.8%となっている。平均単価が㌔629円から644円に上昇、平均目回りも3㌔アップ(3.06㌔)を維持しており、水揚げ金額は216億7,975万円と前年比74.5%(前旬71.1%)まで追いついてきた。
 北見管内は、11月に入っても唯一活発な水揚げが続いており、網走と斜里第一が10日現在で7千㌧台を全道トップを争い、次いでウトロが4千㌧台で続いている。