水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

サンマ水揚げ動向(9月10日現在) 全国で2千㌧と前年同期の15%台、単価7割アップ

2019-09-14 21:47:08 | ニュース

 8月から始まった大型船の操業が本格化する中で、サンマの水揚げは前年同期に比べ15%程度に低迷、その分、単価が7割ほど上昇している。

 漁業情報サービスセンターによると、全国のサンマ水揚げは、9月10日現在(8月からの累計)で2,007㌧と、前年同期の15.5%。平均㎏単価は675円で同174.9%。そのうち、道内が1,970㌧、その大半を花咲(1,803㌧)が占めている。

 9月11日以降も水揚げはぱっとせず、1日100〜300㌧の水揚げが続いている。漁場が遠く公海まで行かないと漁獲できない状況で、1,000㌧以上まとまる日がまったくないのが寂しいところ。9月下旬以降の来遊回復が期待される。


道総研が平成30年度研究成果を発表 骨まで食べられる「やわらか一夜干しにしん」など

2019-09-14 18:01:32 | ニュース

 10年目を迎えた道総研は、22研究機関が年間600件を超える研究を行っているが、その中から選りすぐった最新の研究成果23件をまとめ、ホームページに掲載している。

 その中で、前浜の未低利用魚の有効活用で地域産業をサポートする戦略研究(食品加工研究センター)から、「前浜の魚」を手軽に美味しく食べられる製品開発を行った。一度に大量に水揚げされるニシンを高温高圧処理(120℃、2キロ、20分)することで骨まで食べられる「やわらか一夜干しにしん」ができ、真空パックした製品を1袋700円(半身2体入れ)でどさんこプラザ(札幌、東京)、道の駅(余市町)、コープさっぽろのトドックで取り扱っている。今回開発された「こつぱくっと製法」をサバ、イワシ、サンマなどに魚種を広げ、子供向け学校給食や家庭での調理時間の短縮にも期待される。

 水産関係の成果では「オホーツクにおける爆弾低気圧によるホタテガイ被害予測マップの作成」「さけます魚病防疫強化のための大規模洗卵システムの開発」「ウニ殻油袋の水槽ろ過材の開発」「北海道にやってくる赤潮プランクトンの動きの解明」、食品産業では「道産ブリの加工利用を促進させる高次加工品製造技術の開発」が盛り込まれている。


網走管内サケ・マス漁獲状況(9月10日現在)サケ75万尾、平均目回り3.6㎏と2割増、価格1割減

2019-09-14 17:56:31 | ニュース

 網走管内(雄武〜ウトロ漁協)のサケ・マス漁獲状況は、9月10日までに秋サケが75万尾と前年同期の2割増、平均目回りも3.6㎏と同じく2割増、価格は1割減の冷静なスタートとなっている。

 網走海区漁業調整委員会によると、秋サケの9月10日現在の漁獲状況は、749,891尾で前年同期に比べ122.2%。重量は2,724㌧(同147.4%)、金額は15億6,808万円(同134.3%)となっている。平均目回りは3.68㎏で前年同期(3.01㎏)を大幅に上回っている。逆に平均㎏単価は575.6円で前年同期(631.8円)を下回っている。

 一方、マスは9月10日現在で71万6千尾、1,203㌧、4億5,225万円で前年同期の2割以下と低迷、不漁だった一昨年同期に比べ7〜8割にとどまっている。平均目回りは1.68㎏、平均㎏単価も375.8円と前年を上回っている。

 また、岩手県の秋サケ漁獲は、9月10日現在で1,200尾、37㌧、2,200万円で前年同期の2〜3割程度。平均㎏単価は819円で前年同期並み。平均目回りは3.18㎏と前年同期を25%上回っている。