US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

Thumbsucker (2005)

2005-10-22 09:37:21 | cinema
これも「サンダンスで話題」「内省型、sensitive teenager、自己発見、家族」
系映画なのでした。
高校生のジャスティン(Lou Pucci)は、親指しゃぶりが止められない。
止められるまでの、彼の成長の過程を描いた映画です。学校のディベート
クラブの先生としてヴィンス・ボーン、矯正歯科医としてキアヌ・リーブス
などが出てきます。ちなみに、キアヌの役は、すごく怪しい。笑えます。
ルー・プッチはちょっと出っ歯気味だけど、わりとかわいい顔立ち。
こういう高校生って、実際にいる、いる、っていう感じのタイプの子。
お母さん役のティルダ・スゥイントンが良かった。ジャスティンと何となく
顔立ちも、透き通るような肌の白さも似てて、ほんとに親子っぽく見えたし。
ジャスティンだけじゃなくて、両親も何となく心の中に問題を抱えていて、
家族がギクシャクしてるの。弟はまだ小さいし、のほほんとしてるけど。
そういうとき、お母さんは庭で、煙草を吸う、ってシーンはImaginary
Heroesと一緒だ~と思った。結構喫煙者が多いんですかね、アメリカの40代
50代くらいの女性って?それとも、これって映画だけ?
ヴィンス・ボーンも相変わらず、怪演。薄毛を気にする、ディベートの先生役、
合っている(笑)。あと、俳優役で出てくるBenjamin Brattって人も、良かった。

Imaginary Heroesと違って、この映画は誰も死ぬこともなく、最後はかなり、
めでたしめでたしで、終わります。(ネタバレだけど)ジャスティンは
大学に行くことになるのだけど、私立なので、授業料とか払えるんかしら、
と心配してしまったよ(笑)、この家、そんなにお金持ちにも見えなかった
し、ジャスティンの成績は大学の基準より下だから、奨学金とかもすぐは
もらえないだろうし。おかあさんが結構稼いでそうだから、大丈夫なのかな。
(まったく、余計な心配~笑)

最近、アメリカの映画は見るときに、どこで撮られたものなのかな~って
気になって、いつもチェックしてるのですが、今回、最後まで、どこが
舞台なのか、はっきりしなかった。芸能人が行くドラッグ・リハビリ施設
があるのだから、カリフォルニア、ハリウッド近郊なのかな~?とは
思っていたんだけど。でも実は最後のクレジットを見ると、撮影は私の
住んでる近くだったみたい。全然気が付かなかった。

ちなみに、この映画、公開されてから1ヶ月以上経ってます。チェックが
甘いので、こういう自分向きの映画(?)も見逃しがち。どこか、こういう
の(independent系?)を紹介してるサイトで良いのはないかなあ~。
そして、平日の昼間第一回目だったので、何と、他に見てる人がいなかった!
1人で行ったので、まさに、私お一人様で貸切でした。これは初めてかも。

あと、この映画で外せないのが、音楽。数曲、エリオット・スミスの曲が
使われていて、そのほかのシーンは全部ポリフォニック・スプレーの音楽
が使われています。ポリフォニック・スプレーって、名前は聞いたこと
あったけど、全然聴いたことなかった。聴いてみると、ちょっとMercury
RevやFlaming Lipsなどに通じるところもあって、結構気に入りました。
この映画にも、合ってたと思う。効果的でした。エリオットの曲はもちろん、
こういう映画にはぴったりだしね。ちなみに監督マイク・ミルズとお友達
だったらしいです。そういえば、エリオット、亡くなってちょうど2年らしい
です。当時は私、音楽情報に疎かった時期なので、亡くなったことも
知らなかったけども…曲は結構好きです。

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