US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

Bunny and the Bull (2009)

2011-05-19 06:44:28 | cinema
これも変な映画だけど、ツボにはまる人ははまるかもしれない、かわいらしい作品。
ステファン(Edward Hogg)はもう1年以上一人でアパートに引きこもり。
けど、今日は外に出ようとしている。1年前に親友バニー(Simon Farnaby)と
ヨーロッパへ旅に出たときの回想の映画。
イギリス作品なので、私はちょっと英語に抵抗があってはまり切れなかったけど、
イラストや紙細工が多用されて、ミシェル・ゴンドリーの映画を連想させるような、
手作り感のかわいらしさのある作品。そして、エドワード・ホッグってなかなか美青年
なので、見てて楽しい。着てるセーターとかも可愛かった。
大人しい主人公に対して、バニー(イギリス英語ってくぐもってるので私にはボニー・・・って
聞こえる。)は積極的な行動派。なぜこの2人が親友なのかって思うけど(笑)。
オフビートな感じなので、途中ちょっと変なギャグ(獣姦を想像させるようなのとか)あるけど、
最後はちょっとしんみりする、感じのいい終わり方になってました。

Dogtooth /Kynodontas (2009)

2011-05-19 06:09:51 | cinema
丸一日暇だったので、郵送レンタルのサイトで映画でも見るべと思って3本見ました。
どれも、ちょっと変な映画だった(笑)。

これは他の方のブログで見て、面白そうだなって思っていたのをサイトで見つけたので
見てみた。うわぁん、何とも気持ち悪い作品・・・。この気持ち悪さ、グロいっていう意味
ではなく、不条理、不快感って意味・・・ミヒャエル・ハネケの作品で感じるのと同じ。

郊外の高い塀に囲まれた大きな家に、夫婦が3人の子供(15-20歳くらい?)を
一切外に出さず、外界との接触を絶って育てている。テレビはビデオを見るためだけにあり、
そのビデオは自分たちが撮影したもののみ。電話はあるが、隠してあって母親しか使えない。
夫婦は子供たちに嘘の単語の意味を教える。猫を威嚇するために、四つんばいで犬の
ように吼える家族。長男の性処理のために、父親の会社の警備員の女性が雇われ、
目隠しをされて家に連れてこられる。この女性は長男とセックスするのみでなく、長女に
性器をなめさせることも教えてしまう。

ああ洗脳って恐ろしい。何だかとっても気持ち悪かった上、最後はどうなったかは観客に
想像させる感じの終わり方で、もやもやとした感じです。
誘拐された人や子供が長年にわたって監禁されるってことは実際にもあるので、こういう
家族がいても不思議じゃないけど、でも子供の頃病気とか怪我とかで病院に行かなきゃ
ならない状況にならなかったんでしょうか?
狂った両親に怒りを覚えてしまう、気持ちの悪い作品でした。
あ、ちなみにギリシャ映画。カンヌ映画祭で賞取ってるそうです。