US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

Horem padem (2004) 「Up and Down」

2005-03-26 12:16:22 | cinema
Jan Hrebejk監督、この人の映画は見るのはじめて。
今年度のアカデミー賞のチェコ代表作品だったそうで、普通の映画館で
の上映でした。
この、赤ちゃんのポスター見て、赤ちゃんものだったらやだな、でも
予告編が面白そうだったので見に行ってみた。ヨーロッパ作品に飢えてる
のもあり(笑)。

まだあまり日本語メディアに載っていないようなので、少しあらすじを
説明すると、無法者の2人がひょんなことで赤ちゃんを拾う。盗品売買
に関与してる2人は、赤ちゃんを欲しがってる人に売ろうと考える。
一方、スパルタプラハファンでフーリガンのフランコ(だったかな)と
ミラの夫婦。ミラは赤ちゃんが欲しくてノイローゼ状態だが、出来ない
身体。フランコがサッカーがらみで暴れて前歴があるため、養子を取ることも
出来ない。例の赤ちゃんは、ミラに売られることになる。
そして、裕福な家庭の大学教授のオットーと妻と娘。(と最初は思った
けど、実は大学教授は前妻と20年以上離婚できておらず、、、)
しかし突然オットーは脳腫瘍で倒れてしまう。前妻と、20年も会って
いない息子を呼び寄せることになり・・・。

と、誰が主人公っていうのがなく、主要人物10人くらいが繰り広げる
人間ドラマ、でした。赤ちゃんものだと思っていくと、ハズレです。
私はこの映画、結構好きでした。最初の方は、民族調の音楽、聞きなれない
チェコ語で無法者の2人が交わしている意味のない会話、どんな風に
展開していくのか予想がつかなかったけど、そのうち話に引き込まれ、
後半まで飽きないで楽しめます。結構笑えるし。サッカーファンの
応援シーンとかも、何となくおかしかった。
ちなみにネコの名前はポボルスキー、赤ちゃんの名前はロナウド(笑)。
ネドヴェドのジャージなども、出てきます。

セピア風の色調も良かったです。いきなり出てくるオーストラリアの
サーフショップ、とかの画像もなかなか素敵でした。

そうそう、当然チェコ語なので字幕をずーっと読まなければいけなくて、
日本で見る映画にもありがちだけど、白っぽい画面に字幕が付いちゃってる
部分があり、読みにくかった・・。面白い台詞をたくさん見落としているかも
しれません。