US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

冬のどん底シリーズ④ CODE 46 (2003)

2005-01-23 14:53:03 | cinema
これは私の見た中では一番新しいウインターボトム作品。
で、初のSF作品。
設定は近未来の上海、外世界との行き来は厳しく管理されている。
外の世界は無法地帯。一度外に出てしまうとなかなか中へ戻ることは出来ない。
パペルと呼ばれるパスポートかビザに相当するものの偽造犯罪を調べに
アメリカからやってきたウィリアム(ティム・ロビンス)。
パペルを作る工場の従業員たちにインタビューをして、犯人だと
わかっているのにマリア(サマンサ・モートン)と恋に落ちてしまう。
マリアは夢で運命の誰かと出会う予感がしていた。
2人は一夜を共にし、マリアは妊娠するが、ウィリアムはそれを知らず
アメリカに帰る。実はマリアはウィリアムの母親の遺伝子を使ったクローンだった。
この世界では遺伝子が25%、50%(だったかな?)同じもの同士のセックスは
禁じられている。
罰として、マリアは堕胎させられ、記憶を消される。
次にやってきたときに、ウィリアムはマリアを探し、再会するが・・・。

というようなストーリーなんですが、ネタバレするので最後までは
書きませんが、私としてはラストシーンが好き。すごく切ないです。
SFなんだけど、ラブストーリーなんだよね。

ウィリアムは家庭もちで、最後は何事もなかったように元に戻って
行く訳ですが(あ、ネタばらしか?)、不倫してる女性なんかが
見たら、涙なしでは見れないかも?ちょっとそこは女性としては
気に入らなかったですねぇー(笑)。まあ下手なハッピーエンドなんかに
してくれなくていいけれど。ウインターボトムなんだし。

音楽はColdplayなど。
あと、The Clashのミック・ジョーンズて人がカメオ出演して歌ってますが、
私はClashって"London Calling"くらいしか知らず、メンバーまでは知らない
ので、「おぉ!」とか思わなかった・・・。

実際の上海を使ってるみたいなんだけど、すごく近未来的で、面白い
映像になってます。外の世界の場面は、ウインターボトムがこの前に作った、
「イン・ディス・ワールド」の世界に似ています。
映画の中で使われる言語は、基本的に英語なんだけど、いろんな国の
言葉が混じってるの。出演者もいろんな人種が出てきて、すごく
無国籍な感じになってます。それも面白いところでした。

CODE 46 日本語公式サイト

ところでこのアメリカ版DVDのジャケット、ティム・ロビンスが変な感じ~(笑)。