US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

冬のどん底シリーズ③I Want You (1998)

2005-01-11 16:40:07 | cinema
Winterbottomシリーズその3回目。
この作品は、暗いよ~。サスペンスなんだけど一風変わった雰囲気を
漂わせているのは、さすがウィンターボトム。

内容は下記Cheeky's Gardenさんからの引用です。
http://britannia.cool.ne.jp/cinema/title/title-a2.html
<9年ぶりに故郷の港町に戻ってきた仮出所中のマーティン。14歳の時のマーティン
との暗い過去を秘めながら自ら経営する美容室で働く23歳のヘレン。
ヘレンに憧れる、口を聞かない盗聴マニア・14歳の少年ホンダ。カソリックで
ありながら誰とでも寝たがるホンダの姉スモーキー。
それぞれの心の奥底に傷を負った登場人物の口に出せない真実が見え隠れし・・・>

今回の音楽はエルヴィス・コステロの"I Want You"。コステロはいろんな
映画で使われているけど、一番有名なのは「ノッティングヒルの恋人」
で使われた"She"だと思う。映画の大ヒットと共にすごく流行りましたよね。
しかしあれに比べると、"I Want You"は暗い。映画の中で使われるのも、
何とも微妙なシーン。何て説明していいのか。マーティンがヘレンを
思いながら、娼婦に踊らせるシーン。マゾちっく(笑)。
どうしてマーティンはそんなにヘレンに執着するのか?疑問に思いながら
見ているんだけど、最後のほうに謎が解ける。

最近見た訳じゃないので、はっきり覚えてないけれど、最初のシーンは
ヘレンとホンダの海沿いの舗道での出会いだったと思う。
イギリスの、ロンドンから南に1時間ぐらい降りたあたりの海岸で撮られて
いるんだけど、その寂しげな風景がとても印象に残る。
その他、プールのあるお屋敷、美容室、ホンダたちの暮らす小さな家、
そういうのの描写が上手い。
そういえば、ウィンターボトムのいくつかの作品はそうなんだけど、
この映画は特に現実離れした感じがします。それも私にとっては好きな
理由のひとつなのかな。

ヘレンを演ずるのはレイチェル・ワイズ。美しいけど、毒のある感じを
かもし出してます。この映画の後は、どうも彼女には、悪女っぽい
イメージが私の中では定着しちゃった。

またしても、どこが良いのかちゃんと説明出来てないですね(笑)。
自分で書いてて笑っちゃうんだけど、ま、いっか。